2021年7月15日虫歯の再発率や期間は?再発防止のためにできること
2021年6月22日歯周病・歯茎の検査の数字数値の意味や痛みについて
2021年5月23日知覚過敏と虫歯の見分け方 〜歯磨き粉や治し方・虫歯との違い〜
2021年4月20日ホワイトニング 自宅セルフや歯医者で行うもの・費用や歯磨き粉について
2021年3月22日歯周病が及ぼす全身への影響【認知症・脳血管・心筋梗塞・メタボリックドミノ】
2021年2月26日親知らずの抜歯や抜き方、痛みや腫れなどのリスクについて
2021年2月2日審美セラミックス治療の特徴、利点、欠点について
2021年1月25日コロナウイルスと不織布マスク、フェイスシールドで感染予防率が1%未満になる
2021年1月19日フッ素入りの歯磨き粉の効果、歯磨き粉の分量、虫歯予防、口をゆすぐ水の量
2021年1月16日保険治療と保険外治療・自由診療の違い 〜保険治療は最低限の治療です〜
2021年7月15日
津市久居の歯医者「ナカニシ歯科医院」です。
虫歯治療が終わって一安心していませんか?しっかりと手入れをしていれば新しい虫歯はできにくいかもしれませんが、一度治療したとこの虫歯は再発する傾向が高いです。
どうして再発しやすいのかというと、それは歯の一番強いところが失われれいるからです。歯は「エナメル質、象牙質、歯の神経」の3構造に分かれており、一番上の表層エナメル質が一番硬いです。実は骨の2倍くらい硬いです。
虫歯治療をする時は、その一番硬い層エナメル質が壊れ、次の柔らかい層の象牙質に虫歯が進行している時が多いです。そのため、治療で詰め物をしたとしても、その詰め物がダメになるとすぐに虫歯が柔らかい層である象牙質に侵入していきます。いうならば、虫歯になりやすい象牙質が剥き出し状態というわけです。本来ならば一番硬い層のエナメル質がある程度守りますが、一度治療しているとそれが失われてるということが何よりも虫歯になりやすくなります。
詰め物や被せ物をすると、その時は治っているように見えます。ですが、あくまで人工物なので経年劣化していきます。個人差ありますが、温かいもの、冷たいもの、噛む力などにより劣化のスピードが違います。詰め物自体の大きさも影響します。つまり、治療をした後も定期的に詰め物と歯の隙間が大丈夫かどうか、レントゲンで虫歯になっていないかなどを確認する必要があります。
保険治療で行われる治療は、主に金属とプラスチックが使用されます。実は金属とプラスチックは歯の汚れ(歯垢、プラーク)がこびりつきやすい特徴があります。通常の歯よりもこびりつきやすいため、今まで以上に歯磨き粉を念入りに丁寧に行わないと、さらに虫歯になっていきます。
治療をしたら詰め物と被せ、どちらかが入ります。そこにはどうしても歯との境界が生まれます。材質にもよりますが、どうしてもこの境界が段差になることがあります。段差になるということはそこに汚れがたまりやすくなります。そのため、その溜まった汚れが虫歯を引き起こすことになります。治療の質や保険内・保険外治療で段差の有無大きく変わります。
日本の虫歯治療のガイドラインにも掲載されていますが、10年後の再発率は以下のようになっております。
プラスチックの詰め物:40%
金属の被せ物:44%
金属のブリッジ:68%
となっております。言い換えると、10年後に正常な状態で残っているものはそれぞれ60%、56%、32%となります。詰め物や被せ物の劣化は避けられないため、できることは定期的に歯科医院でクリーニングを受けること、毎日の歯磨きをより丁寧に、念入りに行うことが大切です。もちろん統計上なので、実際のところは20年大丈夫な人もいれば、5年未満で問題が生じる人もいらっしゃいます。あくまでその歯の状態や清掃状態で決まります。詰め物や被せ物の虫歯に関しては定期的に歯科医院で確認していく他はないと考えます。
虫歯になった原因を改善しないと、必ず再発します。具体的には、虫歯になった頃の食生活や歯磨き習慣を改善する必要があります。虫歯の原因の大部分は歯の清掃不良です。もちろん虫歯の原因は汚れ以外にもありますが、大部分はこの歯磨きで改善されるといっても過言ではありません。
以下がポイントになります。
・歯ブラシの交換時期 1−2ヶ月に交換
・歯間ブラシなど、補助的なブラシを使用する
歯ブラシは1〜2ヶ月で交換しないと毛先が拡がり、歯垢の除去率が半減します。せっかく歯磨きをするのであれば新しい歯ブラシを使用してしっかり汚れを取りましょう。また、虫歯は歯と歯の間から発生することが多いです。つまり、歯と歯の間に汚れが溜まっているから虫歯になることになります。歯間ブラシで歯と歯の間の汚れを確実に落とすことで虫歯予防につながります。
日頃の歯ブラシが大切ですが、どうしても磨きにくいところが出てきます。完璧に磨けているつもりでも、磨けていない、あるいは磨きにくい箇所が少なからず出てきます。具体的には奥歯の奥のところであったり、歯並びが悪いところなどです。
歯科医院では専用の器具を使用して細かいところの汚れを取ることができます。さらに、PMTCというクリーニングで歯の表面をツルツルにし、汚れがつきにくくします。
日頃の歯ブラシを大切にする一方で、歯科医院でより歯の質を向上させることが予防につながります。
甘いものをよく食べる、砂糖が入っているものをよく飲むなど、虫歯の原因になる砂糖をよく摂取するのであれば、減量してきましょう。よく缶コーヒーで微糖とありますが、あれも砂糖が含まれていますので、虫歯になりやすい飲み物として捉えていただけばと思います。
以下の点を押さえましょう。
・虫歯治療後は経年的に再発しやすい
・詰め物被せ物は5〜10年で再発する可能性がある
・食生活や歯磨き習慣を見直そう
・歯科医院で専門的な予防治療を受けよう
できる限りの努力をすることが大切です。もちろん完璧に再発防止ということは難しいですが、少しでも再発する期間を延ばすことが歯の延命につながります。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
TEL:059-256-4515
2021年6月22日
津市久居の歯医者 歯科の「ナカニシ歯科医院」です。
歯茎・歯周病の検査をご存知ですか?ほとんどの歯科医院で行われている検査です。今回はこの歯周病検査とその結果についてを簡単にお伝えします。
歯周病検査とは、歯と歯茎の境目の溝(=歯周ポケット)を測定しています。この溝、歯周ポケットが深ければ深いほど、本来あった骨が溶けていると言うことになり、歯周病が進んでいると言う表現をします。
結論から述べると歯茎の炎症が強いとチクチクと痛いことがあります。歯周ポケットが深い=汚れがたまりやすい=炎症が生じやすい状態です。
汚れがたまると歯茎に炎症が生じ、潰瘍ができます。例えるならば擦り傷のような状態です。そこに歯周ポケットの測定の器具が入ると擦れて痛い、チクチクすると言うことです。
「チクチクしますね」「2…2…3…」と数字を読み上げられるものです。数値の結果を簡単に言うと「数字が高い」=「歯周病」、「4以上」=「歯周炎」となります。
歯周病を測定する器具を「歯と歯茎の間」に優しく挿入し、どれだけ挿入できるかで歯周病の程度を測定していきます。
「2以内:正常」
「4−6以上:歯周炎」
「6以上:重度歯周炎」


なので、4以上を読み上げられたら「あぁ、歯周病なんだな」と思っても良いです。ただし、全てが当てはまるわけではありませんので、4以上が歯周炎と決めつけでもいけません。
ここでは「歯周病=歯周ポケットが深い」と言うことにします。歯周ポケットの中には歯周病菌、感染物質、歯石などがあります。それを取り除いていくのが歯周病治療になります。

見た目は何もない歯茎でも、実際はかなり歯周病が進んでいる場合もあります。正直なところ、測定する側も時として驚くことがあります。

大抵の場合、自覚症状がありません。一方で、自覚症状がある段階で歯周炎は結構進んでいるケースが多いです。その自覚症状の一例としては「違和感」「グラグラする」「臭う」「疲れた時に歯が浮いたような感じがする」などあります。症状を実感するときにはすでに遅いことになりますので、歯科医院で定期検診、早期発見・早期治療が大切です。
歯周炎は生活習慣病であり国民病です。ぜひ一度は状態確認のために歯科医院の受診をお勧めします。何もなければ「安心感」を、何かあれば「手遅れになる前に来てよかった」と感じるかと思います。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276−7 中西ビル2階
Tel 059−256−4515
知覚過敏と虫歯の見分け方 〜歯磨き粉や治し方・虫歯との違い〜
2021年5月23日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
知覚過敏と虫歯の見分け方ってご存知ですか?歯がしみる、痛いことありませんか?その原因と対処方法、治療や歯磨き粉についてのお話です。
知覚過敏とは、冷たいものがしみる、歯ブラシで触れるとしみて痛い、アイスがしみて食べられないなど、その時の一瞬に生じる一過性の痛みです。虫歯や歯の神経の炎症(歯髄炎)など、歯自体に病変がない場合に起こる症状です。
歯肉が下がると、本来隠れている歯の根っこが露出し、そこがしみることになります。
歯の根っこには、目では見えない無数の知覚ホール(象牙細管)があります。これは温度変化など歯の神経に伝える役割を果たしています。本来であれば隠れているので温度変化などで痛みを生じることはないのですが、直接触れてしまうことで、強い刺激となり、それが痛みとなります。
ものが当たる、ぶつかるなどで歯が破折する、あるいは経年的に歯を消耗していくと歯に亀裂が入ることがあり、その結果、知覚過敏が生じることがあります。
歯は大まか3つの構造【エナメル質・象牙質・神経】からできています。歯がすり減ることで、一番外側のエナメル質がなくなり、象牙質が剥き出しになると、そこから歯がしみることがあります。しみる度合いは人それぞれで、少しでもしみる方がいれば、全くしみない方もいらっしゃいます。
ビールや酢、炭酸飲料水など、酸性のものを口に含むことで、歯が溶けてしまいます。通常は酸性で溶けたとしても唾液によりすぐ保護されるので問題ありませんが、長時間口に含んでいると歯が溶けてしまいます。これにより一番外側のエナメル質が溶けてしまい、その結果、しみることになります。
むし歯治療をした後、時に歯がしみることがあります。知覚過敏という表現が正しいかと言われると解釈次第では難しいところですが、しみることがあります。治療によって虫歯は除去されますが、その歯の神経にも最低限刺激が加わります。その結果、神経が一時的に炎症を起こし、冷たいものなどに敏感になり、結果、知覚過敏のような症状が起こります。
一時的なものですので時間経過とともに改善していきますが、虫歯や神経の状態次第では神経を取り除く治療も検討となります。この時は主治医と相談というケースになります。
ホワイトニング治療により、一時的に知覚過敏が起きることがあります。ホワイトニングの成分によるところが原因ですが、その詳細メカニズムはわかっておりません。もちろん一時的なので時間経過で改善します。知覚過敏が生じている時にはホワイトニングは中断することが望ましいでしょう。
知覚過敏は、軽度な場合は、期間経過で自然に消失することがあります。口の中では唾液や歯磨き粉の成分により、知覚ホール(象牙細管)という刺激を伝える微細の空洞が封鎖されてくるためと考えられています。
知覚過敏として感じるには、神経が脳に痛いと信号を送るから生じるともいえます。この神経の信号を送らせないようにすれば、知覚過敏を感じなくて済むのではないかという考え方です。実は、歯の神経の周囲をカリウムイオン(K+)というものが多く取り巻いていると神経の細胞が興奮しにくくなるという仕組みがあります。
これを利用した方法として、歯磨き粉に「硝酸カリウム」という成分を含ませることで、神経の刺激、伝達を抑制しようという歯磨き粉があります。継続的に使用することで改善していくことが多いです。
市販の歯磨き粉にもこれが含まれているものがありますので、内容成分をよく見て購入するといいでしょう。
知覚ホール(象牙細管)があるため、刺激が神経に伝わります。その知覚ホール(象牙細管)を塞ぐことで、刺激が神経に伝わらなくなり、知覚過敏がなくなるというものです。
歯科医院で知覚過敏の薬を塗布する方法や、歯磨き粉でもこの知覚ホール(象牙細管)を塞ぐ成分を含むものがあります。
知覚ホール(象牙細管)は歯の根っこにあります。前述した方法は根っこは露出したままですが、今回の方法は露出した根っこを、何かしらで覆い隠す方法です。一般的には根っこの表面に樹脂(プラスチック)を薄く被覆する方法があります。欠点はその部分が虫歯になる可能性などがあります。
保険適応外ですが、もともとは歯肉が下がったことで歯の根っこが見えているわけなので、歯肉を移植することで下がった歯茎を元に戻す方法があります。移植した歯茎も、移植された側の歯茎も最終的には自然治癒し元に戻るため、一番生体の理にかなっているかもしれません。
最後の手段となります。神経をとることで、痛みがなくなります。ですが神経を取るというデメリットが大きいので、知覚過敏が生活習慣に及ぼす影響で全てが決まります。
前述した方法ですが、やはり順番としては
①知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
②歯科医院で知覚過敏の薬を塗布してもらう
③それでも効かない場合はプラスチックや歯肉移植などでしみるところを被覆する
となります。
市販のものでは、安いものから高いものまであります。安いものは知覚過敏対策の成分が1つしかないものが多く、値段が高いものは知覚過敏対策の成分が2つ含まれているものが多いです。
知覚過敏に対して効果を表す2つの成分ですが、1つは知覚ホールを封鎖する成分(乳酸アルミニウム)、もう一つは神経を鈍麻させることで痛みを和ます成分(硝酸カリウム)です。
知覚過敏用の歯磨き粉を購入される場合はこの2つの成分が配合されているものが今のところ一番良いと考えます。さらにそこに知覚過敏の原因の一つである歯肉退縮を誘発する歯周病対策の成分が配合されている歯磨き粉や、知覚過敏とは関係ありませんが虫歯予防としてのフッ素など、【知覚過敏+α】の歯磨き粉、ホワイトニング用や口臭予防の歯磨き粉などがあります。
これらは自身のお口に合わせて、目的に合わせて歯磨き粉を選択するといいでしょう。
簡単にいうと、知覚過敏は一時的ですが、虫歯は持続的です。知覚過敏は触れた瞬間だけですが、虫歯の場合は触れてから数秒、あるいは長時間痛みが響きます。
虫歯は穴が開いていなくても歯と歯の間からできる隠れ虫歯(隣接面カリエス)があります。この場合は見た目では判断ができないので、歯科医院で確認する必要があります。
残念ながら、確定的な予防方法はありません。年齢と共に歯肉が下がるので、個人差によりますが知覚過敏が生じるリスクは避けては通れません。強いていうと、歯周病が悪化しないように日頃から口腔ケアを受けることが挙げられます。
ですが、一方で知覚過敏の原因の歯肉退縮が【①歯ブラシの当てすぎ ②歯ぎしり】であれば悪化しないように予防することができます。
①歯ブラシの当てすぎ
これであれば歯ブラシのやり方を再考しましょう。強く当てすぎると歯茎が刺激により退縮します。そのため優しく当てることになります。方法としては力加減を下げることがありますが、どうしても動いてしまう、力が入る場合は【①柔らかめの歯ブラシを使う ②電動歯ブラシを使う】ことを検討しましょう。柔らかめであれば歯肉への刺激も比較的軽減されますし、電動ブラシであればゴシゴシするというより歯ブラシを当てるだけになるので、歯肉への負担も軽減されるでしょう。
歯ぎしりをすると歯肉が下がることがあります。この場合、歯ぎしりから歯や歯肉を守る必要があるため、マウスピースを装着します。マウスピースを装着することで、歯肉が下がるのを防ぎます。
知覚過敏の症状は歯磨き粉の選択で改善することもあれば、改善しないこともあります。さらに、知覚過敏か虫歯なのかも、最終判断は歯科医院でレントゲンの撮影を行わないとわかりません。自分自身で判断せずに、知覚過敏があれば、歯科医院でその原因をしっかり見つけることが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
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ホワイトニング 自宅セルフや歯医者で行うもの・費用や歯磨き粉について
2021年4月20日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
ホワイトニングには自宅セルフで行う「ホームホワイトニング」歯医者で行う「オフィスホワイトニング」があります。その利点欠点、特徴費用のほか、ホワイトニング用の歯磨き粉との違いについてのお話です。
ホワイトニングの前に、着色をとる必要があります。大きく2種類に分かれます。
①外因性のものについては虫歯治療や着色をとることで解決します。一方で②内因性のものは原因物質などか歯に取り込まれることで生じるものです。歯茎より上の部分は(歯冠部)は生まれてから6歳ごろまでに顎の中で作られるため、その歯が作られている過程、成長の時に変色の原因物質が歯に取り込まれると「変色」になります。改善にはホワイトニングになりますが、理想の白さになるかはその変色具合にもよります。
ホワイトニングは歯に悪いのでは?というイメージをお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。実は、ホワイトニング剤の主成分に消毒薬と同じ成分が含まれており、歯周病菌や虫歯菌に対して殺菌作用を持ちます。さらに、ホワイトニング後の歯には歯を強くするフッ化物が浸透しやすいと言われています。
一方で、ホワイトニングの薬剤にもよりますが、濃度が高いもの、Phが強いものであれば、歯が一時的に弱くなってしまいます。それは、その薬剤により歯を守るペリクルと呼ばれるタンパク質の保護膜がなくなってしまうため、酸性のものを含むと歯が脱灰、溶けてしまうからです。後述しますが、ホワイトニング直後は保護膜がないため、酸性のものなどを飲食するとそれで歯が溶けてしまいますので要注意です。
どちらにしろ、ホワイトニングの後は菌も保護膜もなくなり、菌という攻撃力がなくなる一方で歯の防御力もなくなると思っていただければと思います。フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉などで十分ケアをしましょう。
日本の薬事法では、歯科医師の処方のみ「歯を漂白するための薬剤」が使用されています。つまり、一般にあるものにはホワイトニング剤は入っておらず、歯科医院でのみ高濃度のホワイトニング剤の使用が認められていて、効果が得られやすいです。
市販の歯磨き粉に含まれているのは、簡単にいうと「汚れをとる」「光沢を作る」効果があるものが配合されています。食生活においてどうしても最低限の着色がついてしまい、また歯の表面にはミクロの世界で傷ができてしまいます。市販の歯磨き粉は、こういった細かい着色をいかにとるかを追求した歯磨き粉です。そのため、頑張って磨くとミクロの着色が取れるため、結果として白く見えるということです。
市販のもので歯の表面をきれいに、結果として白く見えます。それ以上白さを求められる場合は歯科医院で専用のホワイトニングを受けるのもいいかと思います。
市販、通販のものも、個人差がありますが確かに白くなります。安価で簡単に白くできる一方で、伴うリスクがあります。
【リスク】①薬剤の塗布によっては白さにムラができる ②歯肉などに触れていると潰瘍など口内炎が生じる ③虫歯や歯周病があると痛みを生じて悪化する ④漂白以前に歯の汚れが残っている可能性がある
自分自身で購入したものは手頃さがありますが、その一方で全て自己責任となります。薬剤塗布が微妙であると白さにムラができますし、歯の着色が残っていれば効果が半減します。何より虫歯や歯周病があるかどうかは自分では判断ができません。虫歯は「しみる」「かけた」以外にも「隠れ虫歯」として歯と歯の間から無症状に進んでいく虫歯(隣接面カリエス)があります。虫歯があると知らないままホワイトニングを行うと、歯の中の神経や血管が激しく傷んだりします(歯髄炎;歯の神経の炎症)。また歯周病が進んでいると、ホワイトニング材の刺激で歯茎を痛めてしまうこともあります。歯科医院でお口の中の状態をしっかり確認し、治すべきところを治してからホワイトニングを行うことが大切です。
繰り返しますが、通販のものも一定の効果は認められるとは思いますが、使用するにあたっては全て自己責任であるということも忘れてはいけません。虫歯や歯周病、歯の表面の汚れについては歯科医院で一度検診を受けることをお勧めします。
歯医者さんのホワイトニングとして「ホームホワイトニング」と呼ばれるものがあります。これは自分の歯にあったマウスピースを装着し、自宅で行うものです。特徴として以下のものがあります。
【特徴】①マウスピースに薬剤を入れ、自宅で行う ②低濃度を長期間浸透させる
【期間】①1日2時間程、1週間続ける ②これを2−3回繰り返す
※種類により時間数、期間や回数が異なります。
【利点】①自宅で行える ②比較的、白さが長持ちする(後述のオフィスと比べると)
【欠点】①毎日行うのが厄介、面倒 ②マウスピース装着時(2時間程)は飲食ができない ③汚れを歯ブラシで確実に取らないと効果が弱くなる
【費用】15,000 〜 40,000円 (医院によります)
自宅で行える一方で毎日2時間は飲食など制約があるため、そこに一定の煩わしさが生じます。さらに、歯の表面が汚れているとホワイトニングの効果が弱くなります。利点としては低濃度を日数をかけて浸透させるため、比較的白さが持続します。費用に変動があるのは自由診療であること、ホワイトニングの薬剤により価格が変わることなどが挙げられます。
【ホームホワイトニングの手順】
①歯を歯ブラシでしっかり清掃する
②マウスピースに薬液を入れる
③装着する
④時間が経てば外してゆすぐ
注意点はしっかり歯を磨くところです。
先述した「ホームホワイトニング」とは別に、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」というものがあります。これは歯科医院で行うもので、その日に一定の白さが得られます。
【特徴】①歯科医院で行う ②高濃度を短期間で浸透させる
【期間】60〜90分 これを1−2回繰り返す
※種類や医院により時間数、回数が異なります。
【利点】①短期間で終わる ②自宅で行う煩わしさがない
【欠点】①費用がやや高い ②高濃度なので、後に知覚過敏症状が起こりやすい ③比較的白さが後戻りしやすい
【費用】40,000〜80,000円 (医院によります)
【その他】薬剤の種類にもよりますが、高濃度なので一時的に歯の表面が弱くなります。(後述)
短期間で終わるため、自宅で毎日行うという煩わしさがなくなります。欠点としては高濃度を短期集中のため知覚過敏が生じやすいです。もちろん月日が経つにつれ治癒しますが、発症してしまうと「しみて痛い」です。
【オフィスホワイトニングの手順】
①歯の表面を清掃する
②薬剤が歯肉に触れないように保護膜を貼り付ける
③薬剤を歯の表面に塗布し、時間を置く、光を当てる(10-20分)
※医院により、薬剤の種類により時間は変動します
④薬剤を除去する
⑤ 「③〜④」を数回繰り返す
※医院により方針が異なるため、1日で数回繰り返すこともあれば日数を分けることもあります。
医院によっては言い方が異なるかもしれませんが、自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニング、両方を行うことをデュアルホワイトニングと言います。
こちらはご自宅で低濃度、歯科医院で高濃度でホワイトニングを行うため、一番かつ確実に白さが得られます。もちろん片方を行い、それでもさらに白さが欲しい時にもう片方を行うのも良いのですが、最初からセットで行うとセット割で少し安くなる歯科医院もあります。
歯科医院としては確実に白さを実感して頂きたいので、両方行うことをお勧めしているのではないでしょうか。
ホワイトニングで「歯がしみる」知覚過敏が現れます。ホワイトニングの濃度や、個人差がある歯の厚さなどが関係しています。ある程度仕方がないのですが、そうは言ってもということがあります。対応の方法として3つあります。
①様子を見る ②頻度や時間を減らす ③歯磨き粉や知覚過敏抑制のお薬を選ぶ
一般的に、ホームホワイトニング(家でマウスピースをつけて行うホワイトニング)の知覚過敏では4時間以内に消失する傾向にあります。その間、我慢できるかどうかになります。厳しい場合は歯科医院に相談が望ましいです。※消失時間も個人差がありますので絶対ではありません。
使用頻度や時間を減らすとその分刺激が減るため知覚過敏は生じにくくなります。その分1回の効果も減り、漂白効果が得られるまでの日数が延長してしまいます。ですが、最終的な漂白の効果には差がほとんどありません。歯の痛みをとるか、日数の延長をとるか、ということになります。
日頃の歯ブラシで知覚過敏抑制の成分がある歯磨き粉を使用するか、歯科医院で対応していくかになります。知覚過敏の程度にもよりますが、歯科医院で相談することが大切です。
ホワイトニング直後は飲食の制限があります。わかりやすいところでは、色がついているものは避ける必要があります。コーヒーやカレーなどが当てはまります。そして酸っぱいものなど、酸性のものは避ける必要があります。これは薬剤により歯を守るペリクルと呼ばれるタンパク質の保護膜がなくなってしまうため、酸性のものを含むと歯が脱灰、溶けてしまうからです。
【酸性の食品例】柑橘系の果物、飲物、炭酸飲料、お酢及びお酢を使用した食べ物、ビタミンC、梅干し、スポーツドリンク、ヨーグルトなど
【着色性の食品例】コーヒー、紅茶、コーラ、烏龍茶、赤ワイン、タバコ、葉巻、カレー、ベリー類、チョコレート、ケチャップ、醤油、ソース、トマトソースなど色の濃い食品、色の濃いうがい薬など
ホワイトニングをした後、メインテナンスを行うことが白さの維持につながります。食生活、生活習慣など個人差がありますが、半年〜1年で後戻りを起こします。そのため、定期的に歯の着色を取り除き、またホワイトニングを定期的に行うことが白さを保つ秘訣となります。
ホワイトニングには市販、通販、歯磨き粉、歯科医院でのホワイトニング、マウスピースタイプと、身近なものから歯科専用など、幅広く存在します。それぞれに特徴や利点欠点があり、費用も大きく異なります。何を選択するかは個々の自由となりますが、どれを選択するにしろ、まずは自分の口の中が健全な状態か、ホワイトニングできる状態なのかの確認しましょう。そのために一度、歯科医院に検診を受けにいきましょう。
ホワイトニングを行う場合は色々と歯科医院で相談の上に行うことが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
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歯周病が及ぼす全身への影響【認知症・脳血管・心筋梗塞・メタボリックドミノ】
2021年3月22日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
歯周病は生活習慣病です。全身に悪影響を及ぼすことが知られています。歯周病により認知症や脳血管障害、心筋梗塞への影響があります。最近では、研究結果として「認知症の原因物質が歯周病によって蓄積する仕組みを解明」とニュースもありました。アルツハイマー型認知症とは、認知症の中で最も多いものです。脳の委縮が特徴で、症状はもの忘れなどの記憶障害や判断力の低下などです。アルツハイマーなど認知症は根本的な治療が確立されていないため、仮に歯周病治療で認知症の発症が抑制されるのであれば、これほど手軽な治療法はありません。
アルツハイマー認知症の人は、健康な人よりも歯の数が少なく、歯の数が少ないほど脳の萎縮が進んでいると言う報告があります。平均年齢70歳後半の人において、健康な高齢者の残っている歯の数が平均9本に対し、アルツハイマー型認知症の人は3本であったという調査結果があります。認知症もいろいろ種類がありますが、脳血管系の認知症の人は残っている歯の数は6本でした。
もちろん、この当時はまだ「歯周病がアルツハイマー型認知症と関連があるのでは?」と言う段階です。ですが、それでも新しい可能性を見出した大きな発見となりました。
2019年11月、九州大学らの研究で「歯周病とアルチハイマー型認知症との関係性」について発表がありました。歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入し、原因タンパク質Aβが体内でつくられ、脳に蓄積することが解明しました。
アルツハイマー病のマウスの半数に歯周病を発症させたところ、歯周病のないマウスよりも認知機能が悪化しました。実験後に脳に沈着したアルツハイマー 病の原因とされるタンパク質を調べると、歯周病マウスは重量で約1.5倍、面積では約2.5倍になっていました。
歯周病がアルツハイマー病の悪化因子であることを示唆した論文報告でした。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31594220/
最近になり、アルツハイマー型認知症の原因物質がどのように蓄積されていくかが判明しました。まだ論文として検索できなかったので詳細は記載できませんが、一般ニュースでは原因タンパク質Aβを脳内に運ぶ受容体の数が決めてになったようです。
https://www.asahi.com/articles/ASNB544G9NB5TIPE003.html
もちろん、歯周病だと認知症になる確率がどれくらいか、と言うのは不明ですが、歯周病ケアを行うことが少なからず認知症のリスクを減らすことに繋がることは間違い無いでしょう。
今回はアルツハイマー型認知症についてでしたが、他にも脳血管障害や糖尿病など、歯周病が関与する全身疾患が多数存在します。健康な人は口の中も健康な人が多く、全身疾患を持つ人ほど口の状態は良く無いことが多い傾向にあります。口の健康が全身の健康に繋がると言う「メタボリックドミノ」と言う概念があります。健康が崩れていく最初のきっかけは口の中から始まるというものです。
虫歯や歯周病を放置することは、口の中が不衛生になり、それが全身へと波及します。それは歯周病菌の毒素によるものであれば、単純に虫歯や歯周病の原因に食生活があることで、その食生活により体が糖尿病や高血圧などに繋がります。メタボリックシンドロームという状態になります。そのまま改善なく進めていくと、そこから心不全や腎疾患など、命に関わる問題へと発展していきます。もちろん、歯がなくなっていくと食べるものも制限されるため、栄養が偏る、不足するということも原因の1つなります。
健康な高齢者の方は、お口の中も健康な人が多いです。お口の健康が損なわれている人は様々な理由で全身疾患を何かしら持っていることが多いとも言えます。お口の健康は、間接的に大きな問題へと波及していきます。
歯周病の菌は、お口の中にいますが、歯周病が悪化していくと歯茎の血流に乗り、そのまま全身に流れていきます。その後、血液が凝固していき、血の流れを障害します。これが脳の場合だと脳梗塞になり、心臓の場合では心筋梗塞のリスクになります。歯周病が悪化している人は、そうで無い人に比べ2.8倍リスクが高いと言われています。もちろん、歯周病のみがリスクで無く、食生活や他の基礎疾患もリスクではありますが、単純な比較ではこのような統計が出てくるというわけです。
歯周病が進行すると歯を失うことになります。先ほども述べたメタボリックドミノの内容の繰り返しになりますが、歯を失うということは食事が十分に取れないということになります。その分だけ栄養が不足していき、病気になりがちにもなります。つまり、これが負の連鎖への入り口となります。歯を失うことによって、口の健康が損なわれいきます。その時、健康な人と比べると、状態が悪い人は認知症になるリスクが1.9倍高いという調査結果もあり、口の健康と認知症ははっきりと相互関係があります。
元気なご高齢者の方は、みなさん歯がしっかりしており、元気に食事をしている方が多いと思います。口は健康への入り口のため、十分なケアが必要になります。
日本人が歯を失う原因の1位は歯周病です。そのため、いかに日頃から歯周病ケアを受けているかどうかがポイントになります。歯周病は無症状のため、自分でどれくらい進行しているかはわかりません。逆に、症状が出る時はかなり進行しているため、口の健康が大きく損なわれている時と言っても過言ではありません。
今回は歯周病が及ぼす全身への影響、アルツハイマー型認知症と歯周病との関係についてのお話でした。歯周病によって認知症が決定されるわけではありませんが、原因の1つということに間違いありません。認知症以外の疾患、高血圧や糖尿病もお口の健康が損なわれると影響を受けることもあります。今一度、お口の健康を考え、維持していくことが大切であると実感して頂ければと思います。
歯周病も生活習慣です。歯周病があるということは同じ生活習慣病である高血圧や糖尿病になるリスクがある生活習慣をしているということです。歯周病は自覚症状がないのが特徴です。40代になると健康な人でも始まっていくと言われていますので、年齢が上がった時は、問題がなくても1度、歯科医院に検診にいくことをお勧めします。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
TEL:059-256-4515
2021年2月26日
津市久居の歯医者、歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
親知らず抜かないといけないと思っていても、なかなか踏み出せないことありませんか??今日はそんな親知らずについてです。
高校生で生えてくる子もいますが、一般的には20歳を超え、30歳手前までにゆっくりと生えてきます。親知らずは生えてくるものの、口の中にスペースがないため、変な方向に生えてくることが多いです。
そうなると、そんな狭いところに生えてくるので歯ブラシで非常に磨きにくいです。磨きたくても歯ブラシの先が頬っぺたにぶつかるので、物理的に磨けないことが多いです。
このように物理的な問題から「歯茎の腫れ」「痛み」「虫歯」になりやすいです。
ましてや、必要な歯である、親知らずの手前の歯が虫歯になると大変です。
親知らずが正常通り真っ直ぐ出てくるとまだいいのですが、真横など変な方向に出てくることがあります。それを放置すると「隣の歯が虫歯になる」「腫れて痛みが出る」「歯周病として骨が溶けていく」可能性があります。症状が出ると、親知らずの手前の歯がダメージを受け、人生において必要な歯が親知らずのせいで崩壊していきます。そうなる前に親知らずを抜いて置くことが大切です。
親知らずを抜くメリットがありますが、一方でデメリットもあります。親知らずの状態にもよりますが、どこかの歯が抜歯になったときに、親知らずがあると移植することができます。もちろんこれは人によりますので、絶対ではありません。
言い方、考え方にもよりますが、親知らずの周囲がしっかりと清掃、管理できているのであれば抜かなくてもいいかもしれません。他の歯が崩壊し抜歯になる可能性があれば、親知らずを移植するために残して置くこともあります。逆に、虫歯など何もない場合は親知らずを残しておいても移植には使わないだろうという点で抜歯することもあります。要するに、人によって抜くメリットデメリットが多少変わります。
ただし、もし変な方向に生えているのであれば、人生において遅かれ早かれ抜くことが多いです。それは繰り返しにもなりますが、年齢が上がるとともに生じるリスクがあります。
そのため、症状がなくても人生におけるリスクを踏まえて抜歯を選択することがあります。
もちろん抜歯は大変ですが、人生においていつか抜くのであれば、免疫力を考えると早い方が楽ではあります。
変な方向から出ていると、そのまま簡単には抜けません。一般的には、歯を分割し、小さくして順番に抜いていくことになります。
最終的には状態見て縫合を行います。これは約1週間後に糸抜きを行います。
親知らずの周りには「下歯槽神経」という顎の神経があります。親知らずを抜くときに、この神経を傷つける可能性があります。傷つけると唇や顎の周囲の神経が痺れ、温度や触感に対して鈍感になります。麻酔をしている時のようになります。
もし痺れが出た場合は経過観察、投薬、大学病院等への紹介となります。もちろん切断されているわけではないのでいつかは回復しますが、治癒期間は数か月〜数年、場合によってはそれ以上かかることもあります。
写真で親知らずがあります。
この親知らずの左側の根が、顎の神経と重なっています。
顎の神経を図示した状態です。このように顎の神経が走っていますので、親知らずを抜くときはこの神経を傷つけるかどうかのリスク判断が必要になります。
通常のレントゲンでは二次元なのでよくわかりませんが、CTでは3次元的に位置関係がわかります
CT画像で親知らずと神経との位置関係を見ていきます。
親知らずと顎の神経との位置関係がわかりました。
黄色の矢印で指している黒い丸が顎の神経です。
すぐ近くに親知らずの根の先があります。
このように、レントゲンではざっくりしかわかりませんが、CT画像では具体的に、詳細がわかります。
歯科ではCTによって詳細がはっきりわかるようになりました。言い換えるとCTがないと細かいことが何もわからないということにもなります。親知らずを抜歯するときは、顎の神経(下槽管)を傷つけるかどうかのリスク判断としてCT撮影が望ましいでしょう。
これは歯科医院の考え方、技術の問題もあります。当院の場合、分割するときに神経を損傷させる可能性があれば歯科口腔外科に紹介させていただきます。損傷させる可能性が低いと判断すれば、当院にて抜歯を行います。
神経と歯の根が接触、密接している場合は2回法という術式を取ることもあります。これは、歯の頭を抜き、歯の根はそのまま放置します。3ヶ月〜半年、1年など、時間を置くと、残された歯の根が伸びてきます。そうすることで神経から伸びた分だけ離れるため、神経麻痺のリスクを回避することができます。放置する期間は決まってません。要は神経から離れてくるまで期間を置きます。
上の親知らずは下顎と違い分割せずに抜けることが多いです。それは骨の構造が違うからです。下の親知らずは真上から抜き取りますが、上の親知らずは真上、真横とアプローチの仕方、範囲が違います。
もちろん、必要に応じて分割することもあります。
上の歯は「上顎洞」という鼻の穴があります。親知らずの根っこがこの上顎洞に入り込んでいる場合、歯を抜くと上顎洞に穴があくことがあります。穴があくと、例えば水を口に含むと鼻から水が漏れ出るという現象が起こります。
穴が空いた場合、その大きさにもよりますが、通常は自然治癒、自然封鎖するまで経過観察を行います。その間は感染、炎症が起こらないように抗生剤を服用していただきます。
あまりに封鎖しない場合は止血剤などを入れて縫合封鎖、場合によっては歯肉移植などを検討します。一般的には縫合封鎖はたまにありますが、移植まで行うケースは稀です。ほとんどないと言っても過言ではありません。
一方、歯の根などが折れて、上顎洞へ迷入することもあります。その時は摘出を考えますが、状態次第では大学病院等への紹介、精査となります。
迷入した場合も感染炎症が起こらないように抗生剤を服用していただきます。
上記のリスク判断になります。明らかに穴が開く場合は抜歯せず経過観察を行います。矯正治療など、どうしても抜歯しないといけない場合は穴が開くことに同意を得た上で抜歯を行います。
当院の場合、抜歯したときにかなりの穴が開くとあらかじめ推測できる場合は歯科口腔外科に紹介します。ただし、リスクと抜歯するメリットを比較したときに、メリットが乏しい場合は経過観察、抜かないということを選択、ご提案します。
ここからは親知らずを抜くことにおいて上下共通する内容です。主に治り方についてです。
抜歯後は数日は「痛み」「腫れ」が出ます。
麻酔が切れた当日がピークです。そこからは徐々に減少していきます。個人差にもよりますが、「何も痛くなかった」という方もいれば「1−2週間くらい痛かった」という方もいます。親知らずの状態は人それぞれのため痛みの程度にも差が大きく出ます。
術後2−3日がピークと言われています。もちろん1週間で引く方もいます。個人差があります。
稀ですが術後、顔や喉の皮膚が内出血で暗赤色になることがあります。日が経つにつれ元に戻りますが、気になる方は隠す、あるいは休みのときに抜くなど日程調整が望ましいでしょう。
特に下の親知らずを抜いた場合は、腫れることが多いです。
腫れることで、顎が開けにくくなることや、飲食で飲み込むときに痛みが伴うことがあります。開口障害、嚥下痛ともいいます。
腫れ、炎症が治るとともに引いていきます。
当院の場合、親知らずの状態にもよりますが、実際の処置時間は10-30分程度です。ただし、麻酔、説明、確認、術後説明、会計なども含めていくと、実際の歯科医院での滞在時間は40-70分程度です。もちろん、状態次第では伸びることもありますので、あくまで参考の時間と捉えていただきます。
費用は保険治療で約5,000-10,000円です。範囲にばらつきがあるのは、必要なレントゲン検査、CT検査などで左右されるからです。1万円超えないくらいと考えていただければと思います。
親知らずは抜くメリット、デメリット、リスクがあります。それらをしっかりとご理解いただいた上で「今抜歯するのか」「経過観察するのか」などを歯科医院で十分説明を受けた上で、治療の選択を考えていただくことが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
Tel 059-256-4515
2021年2月2日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
虫歯などで詰め物、被せ物を行うときに見た目が気になるところ、いわゆる審美面に影響する部位の治療において「見た目が本物の歯のようにしたい」などの希望から審美セラミックス治療を行うことがあります。そのセラミックスですが、見た目は綺麗で自然な歯のように見えることもありますが、「虫歯になりにくい」という特徴もあります。一方で、最近では、保険内治療でも白い被せ物ができるようになりつつあります。同じ白さでも素材の質が異なります。具体的にどう違うのかのお話です。
セラミックスは、「審美面」「機能面」を始め、「虫歯になりにくい」など「質の高さ」も持ち合わせます。特徴で一番すぐ思い浮かぶのは、見た目が本物の歯のように見えるということです。
①本物の歯のように見える
②歯の形を変えたい
③変色しない
④金属アレルギーや歯茎の変色がない
例えば、この写真ではどれかがセラミックスの被せ物です。
パッと見ただけではどれが被せ物か分からないと思います。
一番左側が被せ物です。このように、セラミックスの被せ物は本物の歯のように自然な色合いを作ることができ、審美面に特化しています。
透明感のある白さなので、会話する時など「口を開けたとき」や「笑ったとき」に、銀歯のように目立ちません。周りの歯と馴染むような色合いの被せ物なので、美しく自然な口元を作り出してくれます。簡単にいうと笑ったときの口元の違和感がありません。
よく成人式、結婚式など、大切な日に写真を残したい、という方には非常に喜ばれます。
【治療費用や回数など】「セラミックスクラウン」という被せ物で、自由診療になります。治療費用:約12万円(税別。医院により価格が異なります)治療回数:約2−3回 利点欠点などはサイト後半に記載しております。
よく虫歯の治療の後に被せ物、詰め物を行うのが審美セラミックス治療と思われていますが、小さい歯を大きくすることや、歯と歯の間を埋めるというのも可能になります。
被せ物が入っているとは思いません。ごく自然の歯のように見えます。
歯が小さいとどうしても「すきっ歯」のように見えてきます。笑顔で写真が残るなどの場合、笑顔に影響出てきますので、気にされている方にとっては大きな改善になります。
【治療費用や回数など】自由診療になります。治療費用:約12万円(税別。医院により価格が異なります)治療回数:約2−3回 利点欠点などはサイト後半に記載しております。
セラミックスは変色しません。通常の保険治療でできる白いものはプラスチックです。そのため経年劣化し、変色、黄ばみが出ます。変色が目立つため、2−5年くらいで作り替えを前提とします。
当たり前ですが、セラミックスなので金属はありません。なのでそのため金属アレルギーの心配がないことも大きな特徴です。
金属の被せ物は、年数が経つと歯茎が黒くなってくることがあります。それは、年数とともに金属がイオン化して、歯茎に溶けだし、歯ぐきを黒くしてしまいます。
これはメタルタトゥーといい、溶け出すと、綺麗な本来の歯肉には戻りません。前歯の被せ物を選択する場合は気をつけたほうがいいかもしれません。
見た目に特化していると思われがちですが、実はお口のトラブルが生じにくいのもセラミックスになります。セラミックスの被せ物は表面がツルツルしているため、歯の汚れ(プラーク)がこびりつきにくい特徴があります。金属の詰め物、被せ物も見た目はツルツルに見えますが、実は顕微鏡レベルでは粗造になっています。さらに、唾液などの水分によって微弱な電気を帯びているため、汚れを引きつけ、こびりつくという特徴があります。
金属の詰め物はお口の中の温度変化や噛む力などの負担により接着剤が劣化していきます。
接着剤がなくなることで、金属と歯の間に虫歯ができます。
金属と歯は密着性がやや劣ります。そのため、唾液や水分、熱、噛む力によるひずみなどで接着剤が溶けていき、その隙間が虫歯になります。そして、虫歯になっても内部の色が金属色でわからないため、虫歯になっているかどうかの確認が難しいです。特に神経をとった歯に金属の被せ物をすると、虫歯が進行しても痛みとしての症状がないため、定期検診などで発見されることがよくあります。
虫歯になると金属を外して再治療になります。そしてまた歯を虫歯の分だけ失うため、最終的に歯を失う可能性があります。
〈保険治療で使われる通常の銀歯などは経年劣化で隙間ができます〉
【注意】銀歯の下が必ずしも虫歯になっているわけではありません。自覚症状、レントゲン検査などで虫歯を確認する必要があります。
セラミックスは歯と接着性が高いため、歯と被せ物の隙間からの虫歯が発生しにくいです。よく金属の被せ物などで見た目の審美性を比較されやすいですが、虫歯の観点でも非常に大きな差が出ます。
セラミックスを選択する理由として「歯を長持ちさせる」「質を上げることで繰り返す治療を防ぐ」ということがあり、これが重要です。
保険治療でも白い被せ物ができるようになりました。具体的に何が違うのかになります。
【特徴】
「ただ白い、偽物感が出る」「汚れが付きやすい、傷が付きやすい」「変色しやすい」
以上のことが挙げられます。もちろん金属よりは目立ちませんが、気になる方には気になるところです。
そのほか、どうしても強度などが劣るため、外れるなどのリスクもあります。
セラミックス治療は良いことばかりではありません。欠点として「衝撃に弱い」というのがあります。例えば、ガラスや大理石は強度はありますが、カナヅチなどで一撃すると割れたりヒビが入ります。セラミックスも同様で、通常は強度が強くてかけることはありませんが、歯ぎしりなどでかける、割れることがあります。そのため、かみ合わせや残っている歯の状態次第ではセラミックス治療を避けた方が良いことがあります。
お口全体の状態を考え、適切な選択を行えば、セラミックス治療はその欠点をカバーできることにもなります。
ただし、近年は「ジルコニア」「別名:白い金属」とも言われる強度の強いものが歯科治療で応用されたので、この「割れやすい」と言う欠点は改善されつつあります。
被せ物を作るときに歯を削りますが、金属の被せ物に比べて歯を削る量がやや多くなります。金属は薄くてもある程度は大丈夫ですが、セラミックスはやや厚みを増して作ります。そのため歯を少し多め削らなければならないことがデメリットです。
保険の前歯:0.5-1.5㎜(表側1.5㎜、裏側0.5㎜)
セラミックスの前歯:1.5㎜
保険の奥歯:0.5-1.0㎜
セラミックスの奥歯:1.0-1.5㎜
削る量に関してはo.5㎜と微差なので、これをどう捉えるかがあります。ですが、保険の被せに比べると多く削ることには間違いないです。
セラミックスは自費診療です。歯科医院により値段の相違はあります。
審美セラミックス治療は利点欠点があります。何よりも保険が効かないため、失敗はしたくないと思います。被せ物をどうするかを選択するにあたり、十分な説明、自分の歯にとっては何が一番良いのかを理解した上で決定することが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
TEL:059-256-4515
コロナウイルスと不織布マスク、フェイスシールドで感染予防率が1%未満になる
2021年1月25日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
最近、マスクの種類やフェイスシールドで新型コロナウイルスのリスク、飛沫などがどれ程低下するかという記事が出ました。
当歯医者では一番効果が高い「不織布マスク+フェイスシールド」を採用しております。
〜マスクの種類と飛沫量の防止について〜
不織布マスク:飛沫量の吐き出し80%カット、吸い込み70%カット
布マスク:飛沫量の吐き出し66-82%カット、吸い込み35-45%カット
ウレタンマスク:飛沫量の吐き出し50%カット、吸い込み30-40%カット
これは近畿大学の研究結果です。マスクの種類でここまで差が出るのは驚きです。
いかに不織布が優れているかが分かります。
一方でウレタンマスクの場合、効果がないわけではないですが、比較的効果が薄いということになります。
医療施設では一般的に不織布マスクを採用していますので、比較的感染リスクを抑制できています。
〜医療施設での院内感染防止対策〜
街中ではあまりありませんが、医療施設では「不織布マスク+フェイスシールド」が一般的かと思います。新型コロナウイルス が流行前であれば「変な格好」と捉えられるかもしれませんが、今となっては「当たり前の装備」となったと思います。
この組み合わせでいくと、新型コロナウイルス感染者からの感染リスクが0.1%未満になったという研究報告があります。
〜歯科医院では更なる感染防止対策まで〜
歯医者では、お口の中の治療なので飛沫が発生し、直接出てきます。
歯医者には、口の中で発生した飛沫を瞬時に吸い込む口腔外バキュームというものがあります。これにより飛沫そのものがほぼ拡散されないため、さらに感染リスクが抑制されます。
「不織布マスク+フェイスシールド」で0.1%に抑制される上にさらに、飛沫を瞬時に吸い込む口腔外バキュームもあるため、院内感染防止対策としてはこれ以上のものはないと考えます。
〜最後に〜
感染対策をどうすれば十分なのか、あるいは感染が起こる場面がどのようなときなのか、ある程度はわかってきました。ですが、治療方法は確立されているわけではありません。
当歯医者ではできる限りの感染防止対策を行っています。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
TEL:059-256-4515
フッ素入りの歯磨き粉の効果、歯磨き粉の分量、虫歯予防、口をゆすぐ水の量
2021年1月19日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
みなさんが実際に使うフッ素入り歯磨き粉ですが、その効果、歯磨き粉の分量、口をゆすぐ水の量、フッ素による虫歯予防についてどれくらいかご存知でしょうか?
〜フッ素の虫歯予防効果〜
ある研究では歯の根元の虫歯を67%程予防できたという報告があります。
最近の歯磨き粉にはほぼフッ素が含有されています。
フッ素という点においてはどの歯磨き粉がいいかをそこまで見なくてもいいかもしれません。
もしきになる場合はフッ素濃度が1500ppmに近いものを選択してください。市販のものでは最大濃度がちょうど1500ppmです。
ちなみにですが、歯科医院でのフッ素濃度は9000ppmです。
そのため、フッ素での虫歯予防は歯科医院で定期的にフッ素を塗布することが大切です。
〜歯磨き粉の分量〜
歯磨き粉の分量ですが、大人は約1㎝、子供は約0.5㎝です。
多ければいいというわけではありません。
一番危惧するところは、歯磨き粉が多ければよく磨いたように見えるということです。泡が多いと磨いている感覚がありますが、実際は歯ブラシで汚れがゴシゴシとれていない可能性があります。
汚れがとれていない場合だと歯磨き粉のフッ素も十分機能しません。適量で確実に歯ブラシで汚れを取ることが大切です。
〜口をゆすぐ水の量〜
歯磨き粉の後は水で口をゆすぎますが、できるだけ水の量は少なめが望ましいです。もちろん少なすぎると口の中が不快感になりますが、できればコップ1/3くらいの水が望ましいです。
ゆすぎすぎるとフッ素も流れでますので、十分な効果が得られません。
できる限りフッ素を口の中に留めることが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
TEL:059-256-4515
保険治療と保険外治療・自由診療の違い 〜保険治療は最低限の治療です〜
2021年1月16日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
歯科は割と昔からですが、最近では医科でも自由診療が増えてきました。
それは、保険治療は最低限の治療なので限界がある一方、保険外治療・自由診療でないと治せないものや、体への負担が少ない治療法などがあるからです。
〜歯医者での保険治療〜
日本での医療は基本的には保険適応な治療が主になります。これは健康保険と言うものがあるからです。保険治療が当たり前となっていますが、実際の保険診療は最低限の治療です。そのため
・虫歯ができれば削ってうめる 〈見た目は気にしない〉
・歯が痛ければ神経をとる
・神経とった後も痛ければ歯を抜く
・歯がなくなれば入れ歯にする
・入れ歯が合わなければ作りかえる
と言うのが保険治療です。よく「良いように治療してください」と言う希望を聞きますが、保険治療では限界があります。
〜どうして保険治療は限界があるのか〜
保険診療で出来る診療内容・使う事の出来る材料には制限が あります。
保険治療では全てが治ると思われがちですが、実際のところ、日本で可能な歯科治療の、ほんの一部を保険適用で行うというイメージです。
歯科治療には、治療の選択肢が実はたくさんあります。
〜保険治療の実際〜
保険治療の内容は、30∼40年前からほとんど 変わっていません。さらに使える治療の材料・治療方法にかなりの制限があります。時代は大きく変わりました。高度経済成長で大きく進歩して言います。
にもかかわらず保険治療は最低限なので30−40年前と同じ治療です。歯医者における保険治療は人工物が多いので、耐久性がありません。昔の治療方法ではすぐダメになることも多いです。
〜保険外治療・自由診療の実際〜
保険外治療や自由診療は、歯医者関係者などよく知っている方は、ほぼほぼこちらを選択することが多いです。それは保険治療の限界、現実を知っているからです。
大きいな違いとしては、例としては
「保険治療であれば抜くしかないが、保険外治療であれば抜かずに治療ができる」
「虫歯治療した後も、虫歯になりにくい」
「入れ歯が割れにくい、噛みやすい」
などがあります。
もちろん、保険外と言うことで実費になることが欠点ではありますが、自分の健康のためなら、と言う考え方にもなってきます。
〜最後に〜
保険治療が駄目とは言いませんが、ときに保険外治療でないと治らないものも出てきます。
歯の寿命を大きく左右することにもなります。
費用というのがネックにもなりますが、お口の健康のために総合的に判断することが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
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