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ホワイトニング 自宅セルフや歯医者で行うもの・費用や歯磨き粉について

2021年4月20日

津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。

 

ホワイトニングには自宅セルフで行う「ホームホワイトニング」歯医者で行う「オフィスホワイトニング」があります。その利点欠点、特徴費用のほか、ホワイトニング用の歯磨き粉との違いについてのお話です。

 

【目次】
①歯の色、変色について
②ホワイトニングは歯を強くする
③市販のホワイトニング歯磨き粉はホワイトニング剤は入っていない
④市販、通販のホワイトニングはどうなのか
⑤ホワイトニング 〜自宅セルフで行うもの・ホームホワイトニング〜
⑥ホワイトニング 〜歯科医院で行うもの・オフィスホワイトニング〜
⑦デュアルホワイトニング 〜自宅、歯科医院の両方で行うホワイトニング〜
⑧ホワイトニングで知覚過敏が起こったときの対処法
⑨ホワイトニング直後の飲食の制限
⑩ホワイトニングをした後のメインテナンス、後戻り

 

 

 

①ホワイトニングの前に 〜歯の色、変色〜

ホワイトニングの前に、着色をとる必要があります。大きく2種類に分かれます。

①虫歯や表面の汚れなどの外因性のもの

②遺伝や代謝、歯の傷害、化学物質や薬剤の作用による内因性のもの

 

①外因性のものについては虫歯治療や着色をとることで解決します。一方で②内因性のものは原因物質などか歯に取り込まれることで生じるものです。歯茎より上の部分は(歯冠部)は生まれてから6歳ごろまでに顎の中で作られるため、その歯が作られている過程、成長の時に変色の原因物質が歯に取り込まれると「変色」になります。改善にはホワイトニングになりますが、理想の白さになるかはその変色具合にもよります。

 

 

 

 

 

②ホワイトニングは歯が一時的に弱くなり、考え方次第では強くもなる

ホワイトニングは歯に悪いのでは?というイメージをお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。実は、ホワイトニング剤の主成分に消毒薬と同じ成分が含まれており、歯周病菌や虫歯菌に対して殺菌作用を持ちます。さらに、ホワイトニング後の歯には歯を強くするフッ化物が浸透しやすいと言われています。

 

一方で、ホワイトニングの薬剤にもよりますが、濃度が高いもの、Phが強いものであれば、歯が一時的に弱くなってしまいます。それは、その薬剤により歯を守るペリクルと呼ばれるタンパク質の保護膜がなくなってしまうため、酸性のものを含むと歯が脱灰、溶けてしまうからです。後述しますが、ホワイトニング直後は保護膜がないため、酸性のものなどを飲食するとそれで歯が溶けてしまいますので要注意です。

 

どちらにしろ、ホワイトニングの後は菌も保護膜もなくなり、菌という攻撃力がなくなる一方で歯の防御力もなくなると思っていただければと思います。フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉などで十分ケアをしましょう。

 

 

 

 

③市販の歯磨き粉にはホワイトニング剤が入っていない

日本の薬事法では、歯科医師の処方のみ「歯を漂白するための薬剤」が使用されています。つまり、一般にあるものにはホワイトニング剤は入っておらず、歯科医院でのみ高濃度のホワイトニング剤の使用が認められていて、効果が得られやすいです。

 

市販の歯磨き粉に含まれているのは、簡単にいうと「汚れをとる」「光沢を作る」効果があるものが配合されています。食生活においてどうしても最低限の着色がついてしまい、また歯の表面にはミクロの世界で傷ができてしまいます。市販の歯磨き粉は、こういった細かい着色をいかにとるかを追求した歯磨き粉です。そのため、頑張って磨くとミクロの着色が取れるため、結果として白く見えるということです。

 

市販のもので歯の表面をきれいに、結果として白く見えます。それ以上白さを求められる場合は歯科医院で専用のホワイトニングを受けるのもいいかと思います。

 

 

 

④市販、通販のホワイトニング剤はどうなのか

市販、通販のものも、個人差がありますが確かに白くなります。安価で簡単に白くできる一方で、伴うリスクがあります。

 

【リスク】①薬剤の塗布によっては白さにムラができる ②歯肉などに触れていると潰瘍など口内炎が生じる ③虫歯や歯周病があると痛みを生じて悪化する ④漂白以前に歯の汚れが残っている可能性がある

 

自分自身で購入したものは手頃さがありますが、その一方で全て自己責任となります。薬剤塗布が微妙であると白さにムラができますし、歯の着色が残っていれば効果が半減します。何より虫歯や歯周病があるかどうかは自分では判断ができません。虫歯は「しみる」「かけた」以外にも「隠れ虫歯」として歯と歯の間から無症状に進んでいく虫歯(隣接面カリエス)があります。虫歯があると知らないままホワイトニングを行うと、歯の中の神経や血管が激しく傷んだりします(歯髄炎;歯の神経の炎症)。また歯周病が進んでいると、ホワイトニング材の刺激で歯茎を痛めてしまうこともあります。歯科医院でお口の中の状態をしっかり確認し、治すべきところを治してからホワイトニングを行うことが大切です。

 

 

繰り返しますが、通販のものも一定の効果は認められるとは思いますが、使用するにあたっては全て自己責任であるということも忘れてはいけません。虫歯や歯周病、歯の表面の汚れについては歯科医院で一度検診を受けることをお勧めします。

 

 

 

 

⑤ホワイトニング 〜自宅セルフで行うもの・ホームホワイトニング〜

歯医者さんのホワイトニングとして「ホームホワイトニング」と呼ばれるものがあります。これは自分の歯にあったマウスピースを装着し、自宅で行うものです。特徴として以下のものがあります。

 

【特徴】①マウスピースに薬剤を入れ、自宅で行う ②低濃度を長期間浸透させる

【期間】①1日2時間程、1週間続ける ②これを2−3回繰り返す

※種類により時間数、期間や回数が異なります。

【利点】①自宅で行える ②比較的、白さが長持ちする(後述のオフィスと比べると)

【欠点】①毎日行うのが厄介、面倒 ②マウスピース装着時(2時間程)は飲食ができない ③汚れを歯ブラシで確実に取らないと効果が弱くなる

【費用】15,000 〜  40,000円 (医院によります)

 

 

 

自宅で行える一方で毎日2時間は飲食など制約があるため、そこに一定の煩わしさが生じます。さらに、歯の表面が汚れているとホワイトニングの効果が弱くなります。利点としては低濃度を日数をかけて浸透させるため、比較的白さが持続します。費用に変動があるのは自由診療であること、ホワイトニングの薬剤により価格が変わることなどが挙げられます。

 

 

【ホームホワイトニングの手順】

①歯を歯ブラシでしっかり清掃する

②マウスピースに薬液を入れる

③装着する

④時間が経てば外してゆすぐ

 

注意点はしっかり歯を磨くところです。

 

 

 

 

⑥ホワイトニング 〜歯科医院で行うもの・オフィスホワイトニング〜

先述した「ホームホワイトニング」とは別に、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」というものがあります。これは歯科医院で行うもので、その日に一定の白さが得られます。

 

【特徴】①歯科医院で行う ②高濃度を短期間で浸透させる

【期間】60〜90分 これを1−2回繰り返す

※種類や医院により時間数、回数が異なります。

【利点】①短期間で終わる ②自宅で行う煩わしさがない

【欠点】①費用がやや高い ②高濃度なので、後に知覚過敏症状が起こりやすい ③比較的白さが後戻りしやすい

【費用】40,000〜80,000円 (医院によります)

【その他】薬剤の種類にもよりますが、高濃度なので一時的に歯の表面が弱くなります。(後述)

 

短期間で終わるため、自宅で毎日行うという煩わしさがなくなります。欠点としては高濃度を短期集中のため知覚過敏が生じやすいです。もちろん月日が経つにつれ治癒しますが、発症してしまうと「しみて痛い」です。

 

 

 

【オフィスホワイトニングの手順】

①歯の表面を清掃する

②薬剤が歯肉に触れないように保護膜を貼り付ける

③薬剤を歯の表面に塗布し、時間を置く、光を当てる(10-20分)

※医院により、薬剤の種類により時間は変動します

④薬剤を除去する

⑤ 「③〜④」を数回繰り返す

※医院により方針が異なるため、1日で数回繰り返すこともあれば日数を分けることもあります。

 

 

 

 

⑦デュアルホワイトニング 〜ホーム・オフィスホワイトニングの両方を行うもの〜

医院によっては言い方が異なるかもしれませんが、自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニング、両方を行うことをデュアルホワイトニングと言います。

 

こちらはご自宅で低濃度、歯科医院で高濃度でホワイトニングを行うため、一番かつ確実に白さが得られます。もちろん片方を行い、それでもさらに白さが欲しい時にもう片方を行うのも良いのですが、最初からセットで行うとセット割で少し安くなる歯科医院もあります。

 

歯科医院としては確実に白さを実感して頂きたいので、両方行うことをお勧めしているのではないでしょうか。

 

 

 

 

⑧ホワイトニングで知覚過敏が起こったときの対処法

ホワイトニングで「歯がしみる」知覚過敏が現れます。ホワイトニングの濃度や、個人差がある歯の厚さなどが関係しています。ある程度仕方がないのですが、そうは言ってもということがあります。対応の方法として3つあります。

①様子を見る  ②頻度や時間を減らす  ③歯磨き粉や知覚過敏抑制のお薬を選ぶ

 

 

 

①様子を見る

一般的に、ホームホワイトニング(家でマウスピースをつけて行うホワイトニング)の知覚過敏では4時間以内に消失する傾向にあります。その間、我慢できるかどうかになります。厳しい場合は歯科医院に相談が望ましいです。※消失時間も個人差がありますので絶対ではありません。

 

 

 

②頻度や時間を減らす

使用頻度や時間を減らすとその分刺激が減るため知覚過敏は生じにくくなります。その分1回の効果も減り、漂白効果が得られるまでの日数が延長してしまいます。ですが、最終的な漂白の効果には差がほとんどありません。歯の痛みをとるか、日数の延長をとるか、ということになります。

 

 

 

③歯磨き粉や知覚過敏抑制のお薬を選ぶ

日頃の歯ブラシで知覚過敏抑制の成分がある歯磨き粉を使用するか、歯科医院で対応していくかになります。知覚過敏の程度にもよりますが、歯科医院で相談することが大切です。

 

 

 

 

⑨ホワイトニング直後の飲食の制限

ホワイトニング直後は飲食の制限があります。わかりやすいところでは、色がついているものは避ける必要があります。コーヒーやカレーなどが当てはまります。そして酸っぱいものなど、酸性のものは避ける必要があります。これは薬剤により歯を守るペリクルと呼ばれるタンパク質の保護膜がなくなってしまうため、酸性のものを含むと歯が脱灰、溶けてしまうからです。

 

【酸性の食品例】柑橘系の果物、飲物、炭酸飲料、お酢及びお酢を使用した食べ物、ビタミンC、梅干し、スポーツドリンク、ヨーグルトなど

【着色性の食品例】コーヒー、紅茶、コーラ、烏龍茶、赤ワイン、タバコ、葉巻、カレー、ベリー類、チョコレート、ケチャップ、醤油、ソース、トマトソースなど色の濃い食品、色の濃いうがい薬など

 

 

 

 

 

⑩ホワイトニングをした後のメインテナンス、後戻り

ホワイトニングをした後、メインテナンスを行うことが白さの維持につながります。食生活、生活習慣など個人差がありますが、半年〜1年で後戻りを起こします。そのため、定期的に歯の着色を取り除き、またホワイトニングを定期的に行うことが白さを保つ秘訣となります。

 

 

 

 

【最後に】

ホワイトニングには市販、通販、歯磨き粉、歯科医院でのホワイトニング、マウスピースタイプと、身近なものから歯科専用など、幅広く存在します。それぞれに特徴や利点欠点があり、費用も大きく異なります。何を選択するかは個々の自由となりますが、どれを選択するにしろ、まずは自分の口の中が健全な状態か、ホワイトニングできる状態なのかの確認しましょう。そのために一度、歯科医院に検診を受けにいきましょう。

 

ホワイトニングを行う場合は色々と歯科医院で相談の上に行うことが大切です。

 

 

 

 

津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」

津市久居中町276-7 中西ビル2階

TEL:059-256-4515

 
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