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すきっ歯の治療〜埋めるだけのダイレクトボンディング治療〜

2025年2月22日

すきっ歯の治療で、埋めるだけで自然に見えるダイレクトボンディング治療があります。すきっ歯は矯正で閉じるか、隙間に詰め物をすることで、自然な歯に見せるダイレクトボンディングかの2択があります。双方ともに利点欠点、費用や期間があるので、その人に合わせた治療の選択が大切です。今回はそのうちのダイレクトボンディングで治療したものをご紹介します。

 

すきっ歯の治療で、埋めるだけで改善するダイレクトボンディング

 

 

①すきっ歯の治療の選択肢

すきっ歯の治療は【①矯正治療で閉じる ②隙間を詰め物で埋める】の2択があります。それぞれの利点・欠点は以下になります。

 

 

⑴矯正治療

(利点)自分の歯で改善できる

(欠点)治療期間が長くなる/費用が比較的高い

(その他)部分矯正で対応できることもあるが、噛み合わせから全体矯正でないとできないことがある

部分矯正の場合:状態によるが、半年1年

全体矯正の場合:状態によるが、2−4年

 

⑵埋めるだけ ダイレクトボンディング

(利点)1回で終わる/矯正に比べると安価

(欠点)詰め物なので、半年1年でクリーニングがのぞましい。〈経年劣化を防ぐため〉

 

 

人によって、全体の歯並びが気になれば矯正治療になり、前歯だけ気になるということであれば、部分矯正、あるいは埋めるだけのダイレクトボンディングとなります。費用も全体矯正となれば100万ほどかかり、期間も年単位となります。部分矯正なら比較的短いですが、半年ほどはかかります。費用も数十万単位です。埋めるだけなら1回で終わることや、費用も比較的安価ですが、所詮は詰め物なので、定期的な手入れが必要となります。

ただ、手入れといってもクリーニングを受けるだけなので、そこまで大変ではありません。健康診断のように、1年に1度は歯医者に行くことがあると思いますので、特別手間が増えるイメージはありません。(歯医者に定期検診に行かないという方にはデメリットにはなります)

 

 

 

②すきっ歯の治療 埋めるだけのダイレクトボンディング治療

すきっ歯を詰め物で埋めるだけのダイレクトボンディングについての1例です。写真のように下顎の前歯に隙間があります。この隙間に詰め物をしていきます。

それぞれの歯の片側ずつに詰め物をすることで、隙間を埋める形になります。

すきっ歯が気になるということで、隙間を詰め物で埋めるだけのダイレクトボンディング治療となりました。   隙間に対して、それぞれの歯に詰め物を埋めることで、隙間を埋めていきます。

 

 

 

実際の治療の雰囲気です。歯の周りにゴムシート(ラバーダム)をかけます。理由はいくつかあるのですが、簡単にいうと【①薬液が粘膜にかからないようにする ②詰め物の物持ちの向上】が上がります。

歯の治療での詰め物や薬液は光に反応することで効果を発揮するものが多いので、写真のように光を当てることが多いです。このように治療を進めていきます。

治療にあたり、ゴムシート(ラバーダム)を歯にかけます。    治療時は光を当てることで詰め物を強固にしていきます。

 

 

治療後の状態です。歯の隙間が詰め物で埋まっています。見た目は自然な状態で、詰め物が入っているようには見えません。

 

治療後の状態です。歯の隙間が詰め物で埋まっています。自然な状態で、詰め物があるようには見えません。    すきっ歯の治療の治療前・治療後です。隙間が埋まっていることがわかりますが、見た目も自然なのが利点です。

 

 

 

③すきっ歯の治療 まとめ

すきっ歯の治療で、前歯を埋めるだけの一例をご紹介しました。実際は治療の選択肢として矯正も入ってくるため、人によっては矯正を希望される方もいらっしゃいます。費用や期間、総合的に検討していただいて治療を進めることになります。例外としてすきっ歯でも歯周病が原因になっていると、歯周病の治療が必須です。

 

すきっ歯が気になる方は、治療をするかどうかは別問題として、状態や選択肢の相談でも大丈夫ですので、一度歯医者さんにご相談に行くのも良いかと思います。

金属やりかえ審美治療〜セラミックス・ダイレクトボンディング

2025年1月4日

金属のやりかえ、見た目が気になるなどありませんか。審美治療としてセラミックに変えることや、ダイレクトボンディングという小さい範囲の詰め物に特化した審美治療があります。もちろん虫歯がきっかけでやりかえることもありますが、金属アレルギーや食事がおいしく感じないなどの理由からやりかえることもあり、個々の価値観によるところもあります。

今回はそんな審美治療、やりかえの一例のご紹介です。

 

 

金属からセラミックスや大イレクトボンディングによるやりかえの審美治療です。

 

①審美治療とは

審美治療とは、前歯などの見た目の審美に特化した治療をイメージされますが、奥歯の金属をセラミックスなどに変えることで、自然の歯に見せることも審美治療の一環です。実は、会話の時に大きく笑ったりすることで、口が大きく開き、下の奥歯もはっきりと金属が見えることがあります。金属があると「見た目が悪い」と感じることもあれば、「虫歯が多い人なんだ」というイメージにもなります。

 

健康意識の向上やSNSなどの見栄えにフォーカスが当たってきている時代です。できる限り、金属での治療は見た目だけを言えば避けたいところではないでしょうか。

 

また一方で、金属は虫歯になりやすいという欠点があります。汚れ(プラーク)が本来の歯の表面よりも2倍ほどこびり着きやすいので、口腔衛生上も問題となります。しっかり磨けばいいという考えもありますが、防御力、予防という観点においては金属は不利となります。

 

金属が嫌だという理由で審美治療としてやりかえることがあります。金属は見た目以外のほか、虫歯になりやすいという欠点もありますので、虫歯予防としてやりかえる方もいます。

 

 

 

 

②審美治療におけるダイレクトボンディング治療

審美治療の中には「ダイレクトボンディング」と呼ばれる治療方法があります。これはプラスチックとセラミックスを混在させた詰め物で、小さい範囲に適応されます。言い換えると、噛む力に対してさほど影響を受けない範囲です。

 

これは即日で治療が可能のため、1回で終わります。ただし、その1回の治療時間が60−90分になることが多いので、それは欠点かもしれません。

 

金属のやりかえの審美治療でのダイレクトボンディング治療です。矢印の部位がそれに該当します。

【ダイレクトボンディング】

治療回数:即日1回

治療時間: 60−90分

費用:1ヶ所 ¥55,000-

利点:歯をほぼ削らずに治療するので、最小限の侵襲で治療ができる

欠点:範囲が限局されるので、適応するかどうかは噛み合わせなどで判断となる。

 

 

 

 

③審美治療におけるセラミックス治療

1つの歯に対して治療の範囲が大きい場合はセラミックス治療を選択します。先述したダイレクトボンディング治療は小さい範囲に限局したもので、言うなれば噛む力に大きく影響を受けない範囲となります。セラミックスは100%セラミックスとなり、強度が必要な部位に行われます。そのため、歯の噛む面を大きく被覆するような範囲であれば選択されます。

この方法は治療回数に2回必要となります。【①歯型をとる ②セラミックスを装着する】の2回です。

 

 

セラミックスは大理石のイメージで、汚れがこびりつきにくいです。そのため口腔衛生上、清潔さを保ちやすい材質でもあります。汚れが停滞しにくいということは歯肉炎、歯周炎の予防にもなり、虫歯にもなりにくいという利点があります。

 

審美治療としてのセラミックスです。歯を大きく被覆する場合に選択されます。

【セラミックス治療】

治療回数:2回

治療費用:1つにつき「¥77,000-〜¥110,000-」(被覆する範囲によって価格が変動します)

利点:見た目が綺麗・汚れが停滞しないので虫歯や歯肉炎になりにくい

欠点:歯ぎしりなど過度な力でかけることがある

 

 

 

 

 

④審美治療におけるセラミックス・ダイレクトボンディング

審美治療として金属のやりかえがよくあります。その中に、小さい範囲、大きな範囲などでセラミックス治療かダイレクトボンディング治療かと選択することになります。

 

金属は歯の汚れが停滞しやすいことから、虫歯になりやすい、歯肉炎になりやすいなど、口腔衛生上、支障が出てきます。これらを予防するためにもセラミックス審美治療を選択することが利点の1つに挙げられます。

 

一般的には金属は見た目が嫌だというところでやりかえが多いところですが、実は健康面でもプラスに働くということが大きいです。見た目が気にある、あるいは虫歯は避けたいなどの希望があれば、一度歯医者さんに相談するのはいかがでしょうか。

 

 

 

根の治療で歯茎が腫れて治らないときの歯根端切除術

2024年11月1日

根の治療で歯茎が腫れて治らないときありませんか?一般的には根の管を通じて治していく根管治療というもので治療をしていきますが、治らない時があります。その時は外科的な方法、歯根端切除術という方法で対応することになります。

 

①根の治療で歯茎が腫れて治らないとき

まず、通常は根管治療という従来の方法で治療を継続します。数ヶ月、長くて半年経過しても治らない場合は外科的な方法、歯根端切除を検討します。もちろん、あくまで治療の選択肢なので、そこまでしたくないという方もいるかと思います。医学でもそうですが、治療の選択肢を決めるのは患者様となります。提案した上で、希望されるかどうかとなります。

 

 

 

②根の治療で歯茎が腫れて治らないときの歯根端切除術とは

根の治療、根管治療は言い換えると内科的治療です。管を通じて、根の先の炎症を治していくものです。内科的な方法で治癒が見込めない場合に外科的な方法、歯根端切除術となります。

そのままですが、歯茎を切開すると、歯茎が腫れているところの出来モノや根の先の状態が目視できるので、そこを綺麗にするだけとなります。悪いところを取り除くという、非常にシンプルな発想です。

 

処置後は歯肉を縫合し、1週間程度で抜糸を行います。その後は経過を見ていくのみとなります。

 

 

 

③歯根端切除術の実際1

歯根端切除の実際です。写真のように、歯茎がぷくっと腫れていて、治っていない状態が確認できます。

根の治療で歯茎が腫れて治っていない状態です ここに歯根端切除術を行います

 

 

麻酔をした上で、歯茎を切開し、内側を目視します。根の先に出来モノを確認しました。あとはこれを綺麗に取り除くだけです。

 

根の治療で歯茎が腫れて治っていない状態です 歯茎を捲り、確認します   根の治療で治っていない部位を綺麗に取り除きます

 

 

縫合し、約1週間程度で抜糸します。

あとは縫合して、治癒を待ちます

 

 

このように、外科的な治療で最終的には治癒に至ります。

根の治療で歯茎が腫れて治っていない時の歯根端切除術

 

 

 

④歯根端切除術の実際2

歯根端切除術は外科的な治療方法ですが、基本的にはこれをすれば大抵のものは治ります。

次も似たような状態ですが、写真のように根の治療でも、歯茎が腫れて治っていない状態です。

根の治療で歯茎が腫れて治っていません。

 

歯茎を捲ると、根の先と悪い部分が確認できます。これを綺麗に取り除きます。

歯茎を捲ると、やられている部位がはっきりと見て取れます。  根の治療で歯茎が腫れていたところを綺麗にしました。

 

 

1週間後の写真です。腫れていた歯肉が治っているのがわかります。

抜糸後の状態です。歯茎の腫れが治っています。

 

根の治療で歯茎が腫れて治っていないところに歯根端切除術をし、治りました。

 

 

 

⑤まとめ

根の治療をしても歯茎が腫れて治らなかった場合の次の一手として「歯根端切除」という外科的な治療方法があります。

これは保険適応の治療方法なので、保険治療をしている歯科医院で治療を受けることができます。

もちろん、すべてのケースで歯根端切除術で治る訳ではありません。歯が割れていた場合はそもそも抜歯となりますし、範囲が大きすぎると不適応となります。

 

根の治療で歯茎が腫れて、治らない場合、それですぐ抜歯という訳ではありません。

お悩みの方は、一度歯科医院に相談してはいかがでしょうか。

デュアルホワイトニングのビフォーアフター

2024年10月4日

ホワイトニングって、どれくらい白くなるのか気になりませんか?今回はホワイトニングの実際の写真を通じてビフォーアフターBeforeAfterをご紹介します。

 

①ホワイトニングの種類は?

ホワイトニングの種類には自宅て行うホームホワイトニングと、歯科医院で行うオフィスホワイトニングがあります。

自宅で行うホームホワイトニングは、1日2時間を2週間行います。これを1セットとし、合計で2−3セット行います。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、1回2時間程度を2ー3回行います。

 

なお、デュアルホワイトニングと呼ばれるものがあります。これは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを交互に行う方法です。この方法が一番白くなりやすいと言われています。

 

 

 

 

②ホワイトニングのビフォーアフター

ホワイトニングのビフォーBefore   ホワイトニングのアフターAfter

 

結論からの写真ですが、ビフォーアフターBefore Afterです。どの程度白くしたいかにもよりますが、白くなったのが見て取れます。今回はデュアルホワイトニングと呼ばれる方法と取っています。これは、先述したように、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを交互に行うものです。

 

当歯医者ではホームホワイトニング⇨デュアルホワイトニング⇨ホームホワイトニングを1セットとしています。

 

 

 

③ホワイトニングの費用や期間

ホワイトニングのビフォーアフター

今回のホワイトニングの場合、当歯医者では以下のようになります。

【費用】¥77,000-

【期間】約1−2ヶ月

【来院回数】4回

(詳細)①カウセリング・歯型とり ②ホームホワイトニングのトレーお渡し

③オフィスホワイトニング ④ホワイトニングの終了確認

【注意事項】

・白くなる程度は個人差があります。

・費用は当時の価格であり、今後は価格変動している可能性があります。

・後戻りとして、着色の強いものを飲食することで再び色がついてしまうことがあります。

 

 

ホワイトニングは求められる白さによっては回数を重ねる必要があります。一方で、白くなったなと実感できるためには、1回だけでは難しいです。そのため、あらかじめ複数回かかるものとして検討していただくことが大切です。

 

 

 

④ホワイトニング及びホワイトスポットについて

ホワイトニングをしても、歯の元々の模様は変わりません。ホワイトスポットと呼ばれるものも消えるわけではないので、気になれば削って詰め物を検討となります。

ホワイトニングは歯が白くなりますが、もともと歯の模様は無くなりません。写真では、ホワイトスポットと呼ばれる、歯の表面に白濁した状態があります。これは生まれつき、あるいは幼少期の虫歯になりかけたことなどから生じる模様です。

これについてはホワイトニングを行っても消えることはありません。周りの歯が白くなることで目立ちにくくなるとも言えますが、相当白くしないといけないので、現実的にカムフラージュするのが難しいと言えるでしょう。

 

 

⑤ホワイトニングの注意点

写真紹介のところでも先述しましたが、やはり個人差があるということです。

ホワイトニングは1回の効果で大きく白くなることもありますが、その程度は個人差です。さらに、ホワイトニング後についても、その人の食習慣、コーヒー紅茶をよく飲むなどの場合は着色が再び出てきます。ホワイトニングをしても、その後のケア、リスク管理がホワイトニングの白さ維持に繋がります。

 

コーヒーをよく飲む方は、飲んだ後すぐに水で濯ぐことを徹底していただきます。というのは、飲んだ後も粘膜にはコーヒーの黒い液が停滞するため、思っているより歯の着色を進めてしまいます。コーヒー禁止ではありませんが、その後の水で濯ぐということが非常に大切です。

 

 

⑤ホワイトニングまとめ

ホワイトニングをすると歯が白いので自然と笑顔が増えると言われています。さらには、簡単なアンチエイジングとしても取り上げられています。費用はかかりますが、歯を白くするだけでアンチエイジングできるのは、ある意味医療美容の一種かもしれません。

 

ただし、一方でホワイトニングをした方がいいのか、あるいはする前に虫歯や歯周病の治療が必要なのか、その点も大切です。そのため、ホワイトニングが気になる場合は、まずは歯科医院に行って、お口の中に問題がないか、虫歯や歯石がないかなどの検診を行うところから始めましょう。

 

なお、今回のご紹介した写真のホワイトニングはあくまで1例であり、必ず自分自身も同じようになるとは限りません。ご承知ください。

前歯がかけた時の治療方法【セラミックス、ダイレクトボンディング】

2024年9月1日

前歯をぶつけることで、歯の先端がかける、破折することがあります。その破折の仕方によってダイレクトボンディングという詰め物治療、セラミックスの被せ物で綺麗にするなど、治療の選択肢があります。今回は歯の破折と治療方法、選択肢についてのお話です。

 

前歯がかけた時の治療方法について

 

 

①前歯がかけたときの治療方法

前歯がかけた時の治療方法は簡単に分けると【①詰め物 ②被せ物】の2つに分けられます。

治療の選択についての決め手は【歯がかけている範囲】で決まります。あとは「噛み合わせ」も影響してきますが、わかりやすくいうと範囲となります。

実際にどのような範囲なら詰め物、被せ物になるかの実際をいくつかご紹介です。

 

 

②前歯がかけたときの治療方法 小さい範囲

前歯がかけた時の治療方法で、小さい範囲の場合です。この時は「詰め物」を選択することが多いです。

治療に関しては保険治療「プラスチック」と保険外「ダイレクトボンディング」とあります。

 

 

保険治療のプラスチックは、通常の虫歯治療と同じものです。利点は保険が効くので安価なこと、簡易的なことですが、欠点は見た目の審美性にかける、変色着色しやすいことです。もちろん、保険治療が悪いわけではありませんが、前歯は見た目を気にするところでもあるので、審美性を追求すると満足度には限界があります。保険治療のプラスチックでも見た目が十分満足することもあります。保険治療の詰め物は詰め物の色が単色で決まっているため、治療を受ける歯と同じ色合いなら満足されますが、違っていると目立ってしまいます。

 

一方の保険外治療のダイレクトボンディングは、耐久性があるので変色着色がしにくく、かつ審美性が高い治療です。治療する歯の色合いに合わせて詰めていきます。

 

前歯がかけた時の治療方法ダイレクトボンディング   前歯がかけた時の治療方法ダイレクトボンディング

 

 

【ダイレクトボンディング】

費用:¥55,000-

治療回数:1回

利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がしにくい

欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある

 

 

②前歯がかけたときの治療方法 小さい範囲②

前歯がかけた時の治療方法で小さい範囲であれば詰め物が適応とお話しました。ダイレクトボンディングという治療方法はやはり見た目を重視される方にお勧めです。見た目がそこまで気にならない場合は保険治療でのプラスチックでも良いかと考えます。

 

全てにおいてですが、詰め物で綺麗になったとはいえども、再度ぶつけれればかけます。また前歯を使ってものを噛みちぎる、硬いものを噛むなどによっては詰め物がかけてしまうことがあります。

治療を受けると綺麗になり、元々かけていることを忘れてしまいますが、実際は詰め物のため、ある程度は常識の範囲で注意が必要になります。

 

 

前歯がかけた時の治療方法ダイレクトボンディング  前歯がかけた時の治療方法ダイレクトボンディング

 

 

【ダイレクトボンディング】

費用:¥55,000-

治療回数:1回

利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がしにくい

欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある

 

 

 

③前歯がかけたときの治療方法 大きい範囲

前歯がかけた時の範囲が大きい場合は詰め物では対応できないことがあります。それはやはり強度の問題です。ざっくりなところでは、歯の半分がかけていると厳しいかもしれません。

前歯がかけたときの治療方法ラミネートベニア・セラミックス

 

 

保険治療ではプラスチックの被せ物があります。保険外では被せ物「セラミックス」・ネイルのような「ラミネートベニア」という方法があります。

 

セラミックスの被せ物はよく聞くところかもしれません。一方で、ラミネートベニアというものは、残っている歯を最大限に生かし、かつ、最小限の歯の切削で治療ができる物です。イメージはネイルのように、歯の表面に薄いセラミックスを貼り付ける方法です。スーパーエナメルとも呼ばれることがあります。

 

前歯がかけた時の治療方法ラミネートベニアセラミックス

 

 

前歯がかけた時の治療方法セラミックス、ラミネートベニア

 

 

【ラミネートベニア】

費用:¥132,000- × 2箇所 = ¥264,000-

治療回数:2回

利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がない

欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある

 

 

 

 

④前歯がかけたときの治療方法 まとめ

前歯がかけると治療となりますが、そこで見た目を気にするかどうかもポイントとなります。

今回紹介したのはざっくり「前歯がかけた範囲」で説明をしていきました。ただし、歯の状態や噛み合わせなど総合的に考えての選択肢になるので、「半分かけた=被せ物」とすぐなるわけではありません。歯がかけた状態は似ていても実際は人と自分は違うので、あくまでも参考になればと思います。最終的には歯科医院に相談していただき、治療の選択を検討していただくことが良いと思います。

 

よく子供が喧嘩やスポーツ、転倒などでかけることが多いです。仕方がないところかもしれませんが、くれぐれも注意してください。

インプラントと骨造成(骨再生)

2024年8月1日

インプラント治療と骨造成(骨再生療法)についてご紹介です。

 

インプラント治療と骨増生(骨再生・GBR)について

 

 

①インプラント治療とは

インプラント治療は、歯がなくなったところに人工歯根としてのインプラントを埋入し、その後被せ物を装着する治療です。入れ歯やブリッジは周りの歯を支えにしますが、これは人工歯根を支えにすることで自分の歯のように噛むことができるものです。

 

 

保険適応外の治療なので、高額にはなりますが、その分得られるメリット、食事生活の質の向上や栄養バランスの向上、健康への促進など、恩恵は大きいものとなります。

 

 

一方で、インプラントは人工歯根ともいい、他の歯と同様に歯周病になることがあります。しっかりとケアすることが大切です。インプラントも歯周病になることがあり、最悪の場合、歯周病で歯が抜けるように、インプラントも抜けることがあります。

 

 

インプラント治療を受ける場合は歯周病が大丈夫かどうかの判断、あるいは治療が必要不可欠です。

 

 

 

 

②インプラント治療の実際

インプラント治療が実際どのように治療が進むかの説明となります。

ここでは、シュミレーションから、インプラント手術、歯型、被せ物が入るまでの流れとなります。

 

 

 

⑴インプラントのシュミレーション

インプラントのシュミレーションについてです。写真のように、奥歯がない状態のところにインプラント治療を予定します。従来では入れ歯になりますが、入れ歯も違和感や当たりができて痛い、十分に噛めないなどのデメリットがありますので、それらを解決する方法にインプラント治療があります。

 

 

歯がないところにインプラントを計画します。

 

インプラントのシュミレーションを行う場合、現在は2つのやり方があります。

 

①歯型をとり、模型上でシュミレーションを行う

②デジタル応用として、歯の状態をスキャンし、コンピューター上でシュミレーションを行う。

 

今回は従来の方法として、歯型をとり、模型上でシュミレーションを行いました。写真のように、歯がないところにワックスで歯の形、噛み合わせをシュミレーションします(青い歯が該当部分です)。今回は写真のように1箇所にインプラント治療を行うことになりました。

 

 

 

歯型をとり、噛み合わせを見た上で、どのようにインプラントを行うかシュミレーションをします。

このように、歯が入るイメージを模型として目で見ることができるのは、治療を受けるにあたり、具体的なイメージにつながるのでわかりやすいかもしれません。

 

 

 

 

⑵インプラントの埋入治療

局所麻酔にて、インプラントを埋入します。インプラントは顎骨の中にチタン製の人工歯根を埋めることで、それを基礎に被せ物を入れる治療です。この人工歯根のインプラントはネジ状になっており、そこに骨が再生され、顎骨とインプラントが一体化するという理論です。

実際にインプラントを顎骨に埋めていきます

 

 

ただし、骨の分厚さ、太さなどは人によります。歯周病が進んでいる人は顎骨がその分なくなっているので骨が不足していることがあります。もちろん歯周病でなくても個性として骨が細い人もいます。

 

今回の場合、骨が細い部分があるため、インプラントのネジ部分が露出しています。本来はこのネジ部分は骨の中にあるべき部分です。この部分は骨の中に位置してほしい部分なので、この部分に骨再生療法、骨増生(GBR治療と言います)を施します。

 

顎の骨が細いため、インプラントのネジ部分が露出しています。この部分に骨の再生療法、骨増生治療を行います。

 

 

人工骨とコラーゲン膜を用いて、骨再生治療を施します。これらによって、この出来上がったスペースに骨の細胞が骨を新生していきます。

 

人工骨と、コラーゲン膜を使用し、骨再生を促します。

 

 

その後、縫合し、約2週間後に糸を抜きます。その後はしばらく治癒に期間を置きます。ケースバイケースですが、待機期間は数ヶ月、場合によっては半年の場合もあります。

その後、縫合し、約2週間後に糸を抜きます。

 

 

 

 

⑶インプラントの歯型とり(スキャン)

一定の期間を置いたのち、歯型をとります。従来であれば粘土のようなねちょっとした、昔から使われている歯型取りですが、近年はバーコードリーダーのように口の中をスキャンすることで歯型取りを行うようになりました。

 

写真のように、インプラントのネジ穴を確認できます。ここに、スキャンするようのパーツを装着します。

処置後、数ヶ月後の状態です。インプラントのネジ穴が見えます。  インプラントのネジ穴部分に、スキャンするためのパーツを装着し、歯型を取ります。

 

 

 

スキャンしたデータ画像です。昔なら、歯型をとり、石膏模型として口の状態を確認していきますが、近年はスキャンしたデータをパソコンで確認し、それを元に被せ物を作るという流れです。実際の口の中の状態とスキャンしたデータ画像の比べても、しっかりと読み取れていることがわかります。

スキャンしたデータ画像です。従来なら歯型をとり、石膏模型としますが、近年はスキャンした口の状態をパソコンで確認します。 スキャンした画像と実際の状態の比較です。口の中の状態がそのままスキャン、データ化されています。

 

 

 

 

⑷インプラントの被せ物(上部構造)

先ほどのスキャンしたデータをもとに、被せ物を作成します。3Dプリンターを使うことで、模型を作成することも可能です。

被せ物にネジ穴が確認できます。このネジ穴を通じて、被せ物を装着していきます。イメージとしては、ドライバーでネジを締めるように、被せ物を装着、止めていきます。

スキャンデータから3Dプリンターで模型を作ることも可能です。 出来上がったインプラントの被せ物です。ネジ穴が確認できます。 出来上がったインプラントの被せ物です。

 

 

 

実際に、口の中へと装着します。ネジ穴として空いていた穴は、プラスチックで封鎖します。言い換えると、この封鎖したプラスチックを削り取れば、インプラントの被せ物を外すことも可能です。

 

実際に口の中に装着します。ネジ穴はプラスチックで封鎖します。

 

 

 

 

 

③インプラント治療のまとめ

以上がインプラント治療の一連の流れです。今回は骨を増生、新生するという骨再生療法を併用した流れです。必ず骨再生を行うわけでなく、十分な状態であれば骨再生治療は行いません。

 

インプラント治療は通常の入れ歯とは違い、周りの歯に負担をかけず、自分の歯のようにしっかり噛むことができます。しっかり噛めることは、たくさんの種類の食べ物を噛むことができるので、体への栄養を初め、美味しくご飯が食べられる喜び、噛む力がつくことでの筋力維持、増加にもつながり、メリットがたくさんあります。

 

欠点としてはケアしないと歯周病にかかるため、自分の歯と同じようにケアが必要です。定期的に歯科医院に通院し、状態をケアすることが大切となります。インプラントのためというよりも、自分の歯のためにも歯科医院での定期的なケアが大切です。

 

 

インプラントのBefore afterです。奥歯が1つあるかどうかで、食べられるものが大きく変わります。敷いては食事が美味しくなります。

 

【費用】

●インプラントシュミレーション費用:¥33,000-

●インプラント埋入:¥330,000-

●骨再生療法:¥55,000-

●2次手術:¥22,000-

●歯型、被せ物:¥165,000-

⇨  合計:¥605,000- 〈税込〉

 

【治療期間】

約半年

 

【利点・欠点】

利点:周りの歯に負担をかけず、自分の歯のように噛める

欠点:保険外治療 自分の歯のようにケアしないと歯周病に罹患する

 

【備考】

治療期間には個人差があります。

今回は奥歯1箇所ですが、場合によっては複数本が望ましいことがあります。

 

すきっ歯治療・ラミネートベニアとは

2024年7月8日

すきっ歯の治療で、ラミネートベニアと呼ばれる治療方法があります。近年では別名でスーパーエナメルとも呼ばれます。芸能人にこの治療方法をされている方が多いです。今回はこのラミネートベニアと呼ばれる治療についてのお話です。

 

すきっ歯の治療、ラミネートベニアというセラミックス治療です。

 

 

①ラミネートベニアとは?

ラミネートベニアとは、その名の通り「ラミネート+ベニア」薄いセラミックスのベニア板を貼り付けることを言います。

手法として

 

①歯の表面を薄く削り、またはほぼ削らず、歯型をとります。

②出来上がった薄いセラミックスを歯の表面に貼り付け、終了。

 

 

というものです。セラミックスなので変色や着色がないことが特徴です。また、意外かもしれませんが、この治療方法が、詰め物被せ物の中でも一番取れにくい、トラブルが少ないと言われています。

 

ラミネートベニア治療の手順、流れについてです。歯の表面を0.1-0.3㎜削り、ネイルのように薄いセラミックスを貼り付けます。

 

 

②ラミネートベニアの利点欠点

ラミネートベニアの利点としては以下が挙げられます。

 

・審美面で優れており、着色・変色しない

・比較的、歯科治療の詰め物被せ物の中では取れにくい(持ちがいい)

 

 

芸能人の方々も多数されているように、見た目の綺麗さはピカイチです。セラミックスの大きな特徴の1つといえます。

 

一方で欠点もあります。それは以下になります。

 

・歯を薄く、0.1〜0.3㎜削る必要がある。ただし、場合によっては削らないこともある。

・歯ぎしりが激しい場合、セラミックスが欠けることがある。

・生活歯(歯の神経が生きている状態)であり、歯の多くの部分が残っている

 

 

このラミネートベニアと呼ばれる方法は、歯の大部分が残っていることが適応条件です。というのは、歯の大部分が失われている場合は、強度の問題から「完全な被せ物」が適応になってくるためです。どの程度、歯が残っていれば良いかは噛み合わせや歯の状態によって変わりますので、一概に申し上げにくいですが、処置を検討されている方は一度歯科医院へ相談に行くことをお勧めします。

 

 

 

 

③ラミネートベニア以外の治療方法は?

ラミネートベニア以外の治療の選択肢として「ダイレクトボンディング」という治療方法があります。これも、歯をほとんど削らずに行う詰め物の治療です。これは歯の元々の色合いや、面積など、総合的に考える必要があります。簡単に述べると、歯の色が比較的変色が強くない場合や、残っている歯が多い時にはダイレクトボンディングを選択しがちです。一方で、歯の人から見える部分、面積が多い場合はセラミックスを選択する傾向にあります。

 

どちらを選択するか、これも人それぞれ、歯の状態によりけりのため、言葉だけで述べるのが難しいところです。これも気になる場合は歯科医院へ一度相談することをお勧めします。

 

なお、ダイレクトボンディングについては他の記事でも取り扱っていますので、参照してください。

 

 

 

 

④ラミネートベニア治療の実際

ラミネートベニア治療の実際を見ていきます。写真のように、前歯に「隙間・変色した詰め物」があります。気にする、気にしないは人それぞれですが、個人的な感想として、気にされている方が多いと思います。

 

前歯に隙間があります。

 

 

 

治療にあたり、まずは変色した詰め物を取り除き、本来の歯の状態を確認します。写真のように歯の大部分が残っていました(虫歯の痕跡がない状態)。

 

詰め物を外した状態です。すきっ歯の状態です、。

この段階では、ダイレクトボンディング治療も選択肢に入ってきます。ここで治療の選択肢の相談となります。

 

検証の結果、片方の歯は比較的まっすぐな状態ですが、もう片方の歯がやや斜めになっていました。全体的に見た目の歯の傾きを是正したいという方向になりました。

 

ダイレクトボンディングでは隙間を埋めるだけのため、歯の視覚的な傾き加減は治せません。全体的に傾いて見える歯を是正するために、歯の表面全体を触る必要が出てきました。そのため、今回はラミネートベニアと呼ばれる、歯の表面全体を触る治療方法になりました。

 

 

 

 

⑤ラミネートベニア治療の実際2

ラミネートベニア治療として、歯の表面を薄く削ります。その後、歯型をとります。もちろん、削ったままでは見た目も、歯の本質的にも悪いため、仮歯を作り、最終的なセラミックス、ラミネートベニアができるまでは仮歯で過ごすことになります。

 

すきっ歯ラミネートベニア治療として、歯の表面を薄く削ります。

 

 

 

⑥ラミネートベニア治療の実際3

歯型をとり、出来上がったラミネートベニア(薄いセラミックス)です。これを実際にお口の中、歯の表面に貼り付けていきます。

すきっ歯治療としてのラミネートベニアです。薄いセラミックスとなります。

 

 

 

ラミネートベニアを歯の表面につける時は、歯にゴムシートをつける必要があります。これはラバーダム防湿とも言います。これをつけることで、接着剤などの成分が歯肉に付着しないようにすることのほか、さまざまな理由で、ラミネートベニアと歯との接着力が向上します。(理由については割愛しますが、気になる方は「ラバーダム」で調べてみてください)

 

ラミネートベニアを装着する時は、ゴムシートをつける必要があります。(ラバーダム防湿とも言います)

 

 

 

歯の表面に薬液を塗ります。こういった薬液が歯肉につかないためにもラバーダム防湿というゴムシートがあります。ここでは接着剤をつけていくステップです。最終的にはこの状態でラミネートベニア本体を歯につけていきます。

 

歯の表面に薬液を塗布します。接着剤をつけるなどの準備となります。

 

 

 

ラミネートベニアが装着された状態です。周りの歯とも色合いや形に違和感がなく、調和された状態です。ラミネートベニアの特徴としては自然の歯の色合いを再現できることが挙げられます。

すきっ歯に対してラミネートベニアを装着した状態です。見た目に不自然さはありません。

 

 

 

⑦ラミネートベニアまとめ

ラミネートベニアは、このようなすきっ歯の改善のほか、外傷などで歯が欠けたとき、あるいは詰め物の劣化が激しい時などに用いられるセラミックス治療になります。歯の状態によって適応かどうかは判断が必要です。

 

ダイレクトボンディング、ラミネートベニア、セラミックスの被せ物など、見た目を改善する治療方法はいくつか存在し、それぞれ利点欠点があります。ご紹介したラミネートベニアは歯を最小限削る必要があります(時に削らずにできることもあります)。

 

今回の場合は利点欠点のほか、歯の状態を鑑みてラミネートベニア治療が最適という判断で行っています。ですが、似たような状態であっても時にダイレクトボンディングなど他の治療方法が適していることもあります。もし、似たような歯の状態で悩んでいる、気にしている方は、一度歯科医院に相談に行くことをお勧めします。治療をするしない関わらず、相談するだけでもスッキリするかもしれません。

 

 

前歯のすきっ歯をラミネートベニアで改善した状態です。ビフォーアフター(beforeAfter)で違いがはっきりわかります。

 

【治療について】

・ラミネートベニア2カ所 ¥132,000-×2 = ¥264,000-

・治療回数 約3-4回 (資料どり⇨歯型⇨色合わせ⇨装着)

・利点、欠点 記事参照

小児・子供の前歯の部分矯正治療について

2024年6月27日

小児・子供の前歯の部分矯正についてです。全体的な矯正治療が必要な場合もあれば、気になるところだけの矯正治療で大丈夫なこともあります。今回は見た目が気になる前歯についてのお話です。

 

小児の前歯の部分矯正について

 

 

 

 

①子供の小児矯正について

子供の小児矯正には大きく3パターンがあります。

 

①既成のマウスピースで歯並びを改善していく

②装置を作成し、全体的に矯正治療をしていく(2期治療(ワイヤー)へと進むことがある)

③気になる箇所だけを部分的に治療していく

 

矯正のパターンは人それぞれです。似たような前歯のガタガタでも、部分的にそこだけで解決することもありますが、実際には全体的に矯正治療をしないと改善しないことが多いです。

 

具体的には、前歯だけを矯正治療で綺麗にしようとしても「噛み合わせ」の問題によって上下を治療しないといけないことが多く、これが理由で結果的に全体を行うことになります。もちろん噛み合わせはいいから見た目だけ治したいというお声もありますが、それができるかどうかはその子供の噛み合わせが影響してくるかどうかが1つのポイントになります。

 

周りのお子様も、部分的にしている子もいれば全体的にしている子もいるかと思います。見た目は似たような歯並びでも、上下全体を考えると手法が大きく異なることがよくあります。

 

 

 

②子供の小児矯正の実際

小児の子供です。前歯が少し前後しており、ガタガタになっています。

今回ご紹介するのは、前歯に限定されたものです。奥歯の噛み合わせや並びは悪くなく、前歯だけやや前後しているという状態でした。

様々なケースがありますが、総合的に見て前歯の部分的な矯正で間に合うと判断し、矯正治療を開始することになりました。

 

 

 

③子供の小児矯正・部分矯正⑴

前歯にワイヤーをつけ、小児矯正・部分矯正を開始します。

前歯にワイヤーをつけ、部分矯正として小児矯正を開始します。

 

 

 

④子供の小児矯正・部分矯正⑵

矯正治療開始、数ヶ月の経過で、前歯の並びが良くなりました。

月1度の頻度でワイヤーを交換していき、約3ヶ月で前歯の並びがよくなりました。後は他の歯の状態、生え変わりを見守り、ワイヤーを外します。

 

 

 

⑤子供の小児矯正・部分矯正⑷

ワイヤーを外し、リテーナーと呼ばれる保定装置を、就寝時に装着します。 ワイヤーを外し、リテーナーと呼ばれる保定装置を、就寝時に装着します。歯の動きを止めるものになります。

矯正治療が終わると、歯が元の位置に戻ろうと少し動くことがあります。せっかく治療した歯並びが台無しになるため、それを止める装置を作成します。これは保定装置、リテーナーと呼ばれるものです。

小児矯正の場合つけなくても安定することが多いのですが、保険の意味を込めて作成、装着します。基本的には夜間、就寝時に装着していただくものです。

 

 

⑥子供の小児矯正まとめ

小児矯正の期間は、今回は前歯に限局した部分矯正のため数ヶ月で改善しました。

今回は前歯に限局した部分矯正のため、ワイヤー装着期間は3〜4ヶ月となり、経過観察、完全に終わるまでは半年となりました。

 

【矯正治療・期間】約半年

【矯正治療・費用】合計 ¥192,500-(税込)※調整料金は含まず

・検査 ¥11,000-

・部分矯正  ¥165,000-

・保定装置  ¥16,500-

・調整料金 ¥3,850-(月1回)

【備考】

・ワイヤーによる口内炎のリスクがあります。

・治療期間は各個人により異なります。1年以上かかる場合もあります。

 

 

 

このような部分矯正で解決するケースは決して多くはありません。歯並びを改善する場合、結局は上下全体的に行うことが望ましいことが多いです。歯並び、上下の噛み合わせ、お顔全体のバランスなどを総合的に評価した結果、部分矯正か、全体矯正かを判断します。

 

お子様の歯並びはどうなのか、矯正の場合どうなるかは、気になる場合は一度、歯科医院へ相談してみることをおすすめします。

 

 

 

 

すきっ歯(正中離開)治療〜ダイレクトボンディング審美治療〜

2024年3月13日

すきっ歯(正中離開)を改善する方法に、ダイレクトボンディング審美治療があります。これは隙間を「詰め物」で埋めることで、見た目を改善する治療方法です。ダイレクトボンディングという手法を用いることで、見た目の自然さをはじめ、物持ちも良い治療となります。今回はすきっ歯(正中離開)の治療、ダイレクトボンディング審美治療をご紹介します。

 

すきっ歯(正中離開)の治療〜ダイレクトボンディング審美治療〜

 

 

①すきっ歯の治療〜ダイレクトボンディング〜とは

すきっ歯の治療としては、一般的に3つ治療方法があります。1つは隙間を詰め物で埋めるというダイレクトボンディング治療です。2つ目はラミネートベニアという、歯の表面にネイルのような薄いセラミックをつける方法です。最後の1つは矯正治療です。矯正治療の場合はその人の歯並びや噛み合わせによって部分矯正、あるいは全体の矯正が必要になります。すきっ歯の隙間を埋める、詰めるダイレクトボンディングはそのままですが、埋めるだけなので治療が1回でおわります。ラミネートベニアという方法は、歯の表面を少し削る必要がありますので、そこに抵抗があるかどうかというのが選択肢の分かれ目かもしれません。

 

 

 

矯正治療で改善する場合の利点欠点は以下となります。

【利点】自分の歯で見た目を改善できる

【欠点】期間が長くなる。費用が大きくかかる

すきっ歯の見た目のほか、全体の歯並びも気にされる場合は矯正治療が望ましいでしょう。もちろん費用が大きくかかりますので、理想と現実的な問題があります。

 

 

 

 

すきっ歯をダイレクトボンディング審美治療で改善する場合の利点欠点は以下となります。

【利点】治療が1回で済む。矯正とは違い、比較的費用が抑えられる。

【欠点】自然な見た目といえども、人工物の詰め物なので、必ず着色が生じる。

ダイレクトボンディングとは、要は「綺麗で長持ちする詰め物をする」ということなので、しっかり歯ブラシをしないと着色は最低限生じます。人によっては、処置部位によっては、他と同様に歯石もつきますので、定期的なクリーニングが必要になります。

 

 

欠点でもありますが、それは矯正治療をしても歯石や着色がつくので、そういう意味では欠点はカバーできるともいえます。ただし怠ると劣化につながりますので、クリーニングという名の手入れが必要不可欠です。家電や洋服、車など、すべてのモノに言えますが、手入れをすることが長持ち、物持ちにつながります。

 

 

ラミネートベニアという審美治療で改善する場合の利点欠点は以下となります。

【利点】歯の表面が全体的にセラミックになり、歯の変色がない

【欠点】隙間以外の歯の表面を全体的に少し(0.1-0.5㎜)削る必要がある

 

この方法は一昔前からある治療方法でしたが、近年は治療の進歩がありダイレクトボンディングという手法が出てきたため、このラミネートベニアという方法は出番が少なくなってきました。ただし、歯も全体的に綺麗になるため、歯の状態によってはこちらを選択することもよくあります。ただし費用は当院の場合1つ13.2万円するので、すきっ歯改善の場合は2つ分となり、費用が上がります。

 

 

 

②すきっ歯の治療〜ダイレクトボンディングの治療時間や回数、費用は?

治療自体は1回で終了します。ただし、初診として受診してすぐその日にできるわけではありません。状態を確認し、矯正がベストか、詰めるだけの方が得策なのか、歯周病の状態、希望などの相談の上、総合的な判断が必要となります。つまり、現実的には【①初診⇨②ダイレクトボンディング治療】という流れになります。

 

 

 

治療時間は当歯医者ナカニシ歯科医院では90分いただいております。説明などを含め、余裕を持った時間です。それでも実際は60分くらい治療時間があるのではないでしょうか。ただし、医院によっては時間は違うかもしれませんので、あくまで当歯医者の場合です。

 

 

 

費用は【6.6万円(当ブログ作成時点です。費用の変更がある可能性があります)】いただいております。この費用についても当歯医者ナカニシ歯科医院のものなのであり、自由診療になりますので歯科医院によって価格に差があるかと思います。

 

 

 

 

 

 

③すきっ歯の治療〜ダイレクトボンディング〜の適応条件は?

「すきっ歯」ダイレクトボンディング治療は唯一適応条件とはならないケースがあります。それは歯周病や神経が抜いてある歯の場合の2つです。歯周病で歯肉が弱くなり、歯が前に出てきた、隙間が拡がってきたという場合は、仮に埋めたとしてもまた拡がってくる可能性があります。根本的には歯周病治療が大切となります。また神経が抜いてある歯の場合は詰め物というよりも歯の強度などから被せ物にすることが多いので、詰め物というよりも被せ物で隙間を埋めるという対応になることがあります。

 

 

いずれにせよ、その人その人によって状態や噛み合わせなどが違うため、一概に「これはできない」というわけではありませんが、自分の場合はどうなのか、気になる場合は一度、歯科医院を受診して相談してみることを提案します。

 

 

 

 

 

 

④すきっ歯の治療〜ダイレクトボンディング審美治療の実際〜

1.すきっ歯のダイレクトボンディング治療の症例

それでは実際の治療風景をご紹介します。前歯が「すきっ歯」になっています。これを改善する場合は基本的には①矯正治療②ダイレクトボンディングの2択になります。双方の利点・欠点・期間・費用などを踏まえ、相談の上、処置を決定します。今回は「すきっ歯」をダイレクトボンディング審美治療で処置することになりました。

 

すきっ歯(正中離開)を埋めることで、印象がかなり変わります

 

なお、隙間があるか、埋まっているかで、第一印象は大きく変わります。

 

 

2.歯型をとり「すきっ歯」改善のイメージを見ます

実際に埋めることでどのような印象になるのかのイメージが大切です。これは術者側(歯医者側)も処置するにあたってどのように行うかのイメージもありますが、患者側としてもどのような形になるのかを具現化することで、治療後の雰囲気をイメージすることができます。

 

歯型をとり、どのように埋めるかを事前にシュミレーションします

 

 

 

3.後日「すきっ歯」ダイレクトボンディング治療となります

初日の説明などを終えたのち、日を改めて「すきっ歯」ダイレクトボンディングを行います。処置にあたり必要に応じて麻酔注射を行います。その後、処置の歯の周りをゴムシート(ラバーダムと言います)で覆います。このゴムシートが意外と大切です。

ゴムシートをかけることで、粘膜に強力な接着剤などが付着しない目的が1つあります。もう1つは接着力をより強固にすることです。なぜ強固になるかと申しますと、例えば、セロテープや瞬間接着剤も乾燥している面には機能しますが、湿っていると機能しません。歯に対する接着力も同様で、口の唾液などの水分や、呼気に含まれる湿度が接着力を低減させます。歯を唾液や呼気からゴムシートで隔離することで歯の表面が極度の乾燥状態になり、接着力が強固に向上するのです。

 

すきっ歯(正中離開)の治療において、事前準備でゴムシートを歯の周りに設置します

 

 

4.「すきっ歯」ダイレクトボンディング治療 〜接着剤の塗布

歯にゴムシート(ラバーダム)をしたのち、歯の表面にエッチング剤というものを塗布します。これは歯の表面を脱灰させ(いい意味で粗くします)、接着剤の力が強力になるというステップです。

歯の10秒ほど時間を置き、写真でいう青い薬液を洗い流します。すると、青い薬液がついていた部分が白くなっているのがわかります。この白い部分が脱灰部分、簡単にいうと接着力が作用しやすくなった部分になります。

 

 

接着力を上げるために薬液を塗ります    薬液を洗い流したあとです。歯の表面が白くなっているのがわかります。

 

 

5.「すきっ歯」ダイレクトボンディング治療 〜詰め物

この後、写真にはありませんが、プライマー剤・ボンディング剤という接着剤を塗布します。そして実際に詰め物を歯に施していきます。

 

詰め物をする際に、通常の保険治療では使われないもの「ガイド」を用います。(バックウォールなど、いろんな言い方がありますが、ここではわかりやすくガイドと呼びます)

これは、あらかじめどこまで詰めるのかを決めておき、実際に詰める時にブレが生じないようにするためのものです。これを用いることで主観で詰め物をおこなうのではなく、客観的にも詰め物をしていくことができます。治療をする側にしかわからないですが、これがあるのかないのかは、出来栄えを含め、存在意義はかなり大きいです。

 

ダイレクトボンディング治療のために、「ガイド」を設置します

 

これを用いて、まずは片方だけを詰めていきます。

まずは片側を埋めます

 

 

 

片方を詰めれば、もう片方を詰めていきます。この段階で大まかな形態は完成しています。あとは歯と詰め物の繋ぎ目や、厳密な段差や膨らみなどの調整を行います。これでダイレクトボンディング治療は終了です。

 

もう片方を埋めます

 

 

あとは磨き上げれば終了です

 

 

 

 

⑤すきっ歯の治療〜ダイレクトボンディング審美治療のまとめ〜

すきっ歯の改善としてのダイレクトボンディング治療のご紹介でした。写真では簡単に見えますが、実際の治療時間は60-90分いただいております。

 

すきっ歯を治すことで、印象が大きく変わります

 

【ナカニシ歯科医院での「すきっ歯」改善ダイレクトボンディング治療】

治療期間:最低2回(①初診カウセリング・歯型とり⇨②ダイレクトボンディング治療)

治療時間:60-90分

治療費用:6.6万円 (価格は予告なく変更する可能性があります)

注意事項:詰め物なので、過度の衝撃でかけることがあります。

定期的に歯科医院でクリーニングすることで変色劣化の防止につながります。

 

 

すきっ歯の改善はこのダイレクトボンディング審美治療、ラミネートベニア審美治療、矯正治療のどれかが一般的な選択肢となります。状態によってどれがいいかは一概に言えませんので、すきっ歯が気になり、治したい場合は一度歯医者さんに相談することをお勧めします。ただしどの治療方法も自由診療であり、歯科医院によっては費用も違いますので、その点を考慮した上で、ご相談ください。

 

 

後悔・失敗しないセラミックス歯科治療

2024年1月26日

セラミックス被せ物の歯科治療において後悔・失敗したくないと思います。後悔や失敗の多くの1つに、思っていた色や形通りではないことが挙げられます。特に前歯は見た目の印象を大きく左右するので、これら失敗や後悔はしたくありません。もちろん、しっかりと丁寧な治療を受けることができれば、出来上がったセラミックスの被せ物は偽物感がなく、本物の歯と見分けがつかないものとなります。今回は、その前歯に特化したセラミックス治療において、治療を受ける時の患者さん側の注意点や、歯医者側にとってのセラミックス治療への視点のお話です。

 

失敗後悔しないセラミックス歯科治療。本物の歯とセラミックスの被せ物との違い、見分けられますか?

 

 

 

①失敗・後悔しないセラミックス治療〜治療のステップ〜

セラミックスの治療とは、自分自身の歯に対してセラミックスの被せ物を行うことを言います。その工程としては「①歯型をとる→②被せ物が入る」というのがざっくりとした流れとなります。ただし、前歯など、人目につくところの被せ物の場合はステップが分かれることが多いです。

 

 

 

②失敗・後悔しないセラミックス治療〜治療のステップ②〜

セラミックスの治療の実際としては【①仮歯を作る→②歯型をとる→③歯の色の確認、調整→④色や形が大丈夫なら装着、大丈夫でなければ再調整→⑤色や形が大丈夫なら装着】というように、最終的に被せ物が入るまで、満足されるまで色合いや形の調整が入ります。歯の形については【仮歯】の段階で合わせることが多いです。そのため【①仮歯を作る→②歯の形を調整する→③歯の形が大丈夫になれば歯型をとる】というステップにもなります。

要は、セラミックスを作成、装着するにあたり「歯の形」「歯の色調」に満足されることが大前提となります。このステップを設ける歯医者さんもあれば、一発勝負で「こんなもんですよ」と調整が入ることなく被せ物が装着され、セラミックス治療が終わる歯医者さんもあります。当然のことながら、後者の歯医者さんの方がトラブル、セカンドオピニオンが発生するケースが多いです。

 

当歯医者では、前者のステップを踏むので、セラミックス治療となると、なんだかんだで歯型を取ってからセラミックスの被せ物が装着、治療が終了となるまで2ヶ月はかかることが多いです。もちろんその間は仮歯となります。せっかくのセラミックス治療なので、満足できる丁寧な治療を心がけております。言い換えると、この治療期間、最低でも約2ヶ月はかかるということに納得、同意の上でセラミックス治療を行うことになります。

 

 

 

 

③失敗・後悔しないセラミックス治療〜実際の治療の流れ〜

1.セラミックス治療の流れ ①状態の確認

失敗・後悔しないセラミックス歯科治療として、実際の治療をご紹介します。写真画像のように、前歯の詰め物・被せ物の変色、偽物感が気になるので綺麗にしたいという希望がありました。前歯なので、会話や笑顔の時に人目につくため、綺麗にしたいということでした。第一段階として、被せ物を外し、見た目のカバーとして仮歯を作るところから始まります。

 

前歯の詰め物・被せ物の変色、偽物感が気になるので綺麗にしたいという希望がありました。

 

 

2.セラミックス治療の流れ ②仮歯の作成

詰め物・被せ物を外し、歯の状態を確認するともに仮歯を作成します。この時に歯の状態も確認します。虫歯があれば治療となります。外す以上は、見た目のことがあるので必ず仮歯を作り、その日は終了となります。歯の状態はあらかじめレントゲンで確認、予想します。当歯医者の場合、外して仮歯を作るのに60-90分のお時間をいただくことが多いです。

 

詰め物被せ物を外し、歯の状態を確認し、狩場を作ります。    仮歯を装着して、一旦帰宅となります。

 

 

 

 

3.セラミックス治療の流れ ③仮歯の修正

後日、仮歯を理想の形へと修正していきます。理想の形とは、基本的には左右対称としての隣の本物の歯の形に似せていきます。本物の歯と同じ形にすることで、違和感がなくなります。もちろん、患者さんにとっての理想の形がありますので、そのあたりも総合的に考慮し、仮歯を手直しします。

 

今回の場合は「歯の先端」「歯の全体的な膨らみ」を手直ししています。特に先端は笑った時に一番見える場所でもあります。先端が平坦でも良い感もしれませんが、本物の歯には多少なり凹凸がありますので、それを再現した方がより本物感が出てきます。この辺りも最終的にはセラミックス治療を希望される患者さんのご希望によって変わってきます。

 

仮歯の先端を本物の歯と同じような凹凸にすることで、偽物感がなくなり、本物の歯のように見せることができます。   本物の歯とより同じ大きさにすることで、偽物感がなくなり、本物と見分けがつかなくなります。

 

仮歯を修正し、理想の形にします。本物の歯と同じ形にすることで違和感がなくなります。形に満足されれば、この形を見本としてセラミックス治療を開始します。

 

 

 

 

 

4.セラミックス治療の流れ ④歯型〜セラミックス作成(歯科技工士による)

歯の形が決まれば、歯型とりを行います。ここでは歯の色の写真も一眼カメラで撮影します。当歯医者の場合、歯型とり、写真撮影などでは約60分お時間をいただくことが多いです。

 

歯型を取れば、それを模型にし、歯科技工士がセラミックスの被せ物を作成してきます。患者さんにはわからないところですが、この歯型をいかに上手に取るかが、歯医者の技術が大きく関わります。

歯型をとります。この歯型とりが、歯医者の技術に大きく影響して行きます。 歯型をとります。この歯型とりが、歯医者の技術に大きく影響して行きます。画像では、模型に歯型がくっきりと見て取れますが、このようなくっきり見て取れる歯型を取るには技術が必要です。

 

 

 

 

 

5.セラミックス治療の流れ ⑤セラミックスの完成、色合わせの段階へ

出来上がった模型でセラミックスの被せ物を作成します。あとはこれを実際にお口の中で調整してきます。

模型でセラミックスを作成します。

 

セラミックスの色合いと、本物の歯の色合いと調和が取れているか確認します。「色合わせ」のステップです。今回の場合、これでも十分綺麗ではありますが、厳密には本物の歯より色が濃い印象を受けます。これを受け、セラミックスの色合いを少し薄くする必要があるとわかります。

なお【歯型とり→色合わせ→装着あるいは再度色合わせ】という流れですが、基本的に色合わせをせずに装着することはほとんどありません。うまく行くことも稀にありますが、通常は色合わせのステップを挟みます。

 

セラミックスの色合いが本物の歯と合っているかを確認します。色合わせという工程です。今の段階でも十分綺麗ですが、厳密には本物の歯によりも少し濃い印象を受けます。これを受け、色を少し薄くするように修正します。

 

 

 

 

 

6.セラミックス治療の流れ ⑥セラミックスの色合わせ〜装着へ

前回の状態を受け、セラミックスの被せ物の色合いを変更したものです。写真のように、セラミックスの被せ物と本物の歯との見分けがつかないほどの仕上がりです。正面もですが、横から見ても見分けがつきません。

 

セラミックスの被せ物が本物の歯とそっくりで、見分けがつきません。

どの方向から見ても、本物とセラミックスとの見分けがつきません。

 

 

 

 

 

④失敗後悔しないセラミックス治療〜 そもそもセラミックスの被せ物の種類は?

近年のセラミックスは、白い金属とも言われる「ジルコニア」という材質をベースに作成することが多いです。今回紹介したものは、このジルコニアと呼ばれるものを基盤に、セラミックス(ポーセレン)を築盛するタイプになります。

 

写真にあるように、表面は歯の色を再現したセラミックス(ポーセレン)が築成されていますが、歯の内側、上側は白色をしています。この白い部分がジルコニアと呼ばれるものです。

近年はジルコニアという基盤の上にセラミックスを築成するタイプが主流です。   近年はジルコニアという基盤の上にセラミックスを築成するタイプが主流です。

 

昔は、金属の上にセラミックスを載せたものや、セラミックス単体のものがありました。ですが、前者は見た目が綺麗ではなく、後者は強度がないことが欠点でした。このジルコニアと呼ばれるものや、セラミックスなど、材質の向上により、現代のセラミックスの被せ物は綺麗さと強度を兼ね備えたものとなりました。

 

 

 

 

 

⑤失敗後悔しないセラミックス治療〜

失敗・後悔しないセラミックス治療として、あらゆる工程で1つずつ丁寧に確認していくことが大切です。冒頭でも申し上げましたが、歯医者さんによってはざっくりとした色調、形態でセラミックス治療が終了するところもあるかもしれません。もちろん保険治療の被せ物よりは綺麗かもしれませんが、その出来栄えに満足いくかどうかは患者さん次第です。

 

当歯医者では各ステップを少しずつ行なっていくことで満足のいく治療を提供できるように努めております。そのため治療期間は最低でも2-3ヶ月かかることが多いですが、その分満足度も高いセラミックス治療になっているのではないかと思っております。

 

 本物とセラミックスと見分けがつきません。

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