2020年10月1日コロナウイルスで歯科治療は大丈夫?延期?
2020年9月28日「つぅぴーす」10月号に掲載されました
2020年9月28日歯周病の治療 治し方 歯周外科 再生療法 歯石
2020年9月25日歯周病の治し方 原因 自分でできること
2020年9月23日ダイレクトボンディング審美治療〜歯を最小限しか削らない・ラバーダム治療〜
2020年9月22日歯ブラシの選び方と交換時期 硬さ 大きさ 形 毛先
2020年9月21日歯がしみる原因について【虫歯・知覚過敏・歯ぎしり・治療によるもの】
2020年9月21日口腔ケアでコロナウイルスへの感染防御ができるかもしれません コロナ対策
2020年9月7日後期高齢者 健診 訪問診療
2020年9月2日津市検診 口腔ケア 受診の間隔
2020年10月1日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
新型コロナウイルスの流行で歯科医院の受診が遠のく方が多いと思います。
現に、県調査では1−2割程、患者が減っているとされています。
ただし、当時と比べると患者さんの受診は増えてきているというのも実感しています。
要は、しっかりと感染対策をしていればリスクを十分に下げることができるということです。
今回は感染対策、歯科医院受診、ネットなどで様々な情報が飛び交う中で惑わされないようにというお話です。
〜歯科医院は新型コロナウイルスの感染リスクが高いのか?〜
流行すぐの時にアメリカの論文で医療従事者が感染リスクが一番高いという論文が発表されました。
https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/15/business/economy/coronavirus-worker-risk.html
他にも論文がありますが、ここで問題なのは、これら論文には
「感染対策を何もしていない」という前提でのリスクです。
「グローブ」「マスク」「滅菌対策」「口腔外バキューム」の感染対策がない前提の結果になっています。
(感染対策せずであれば至近距離で治療をする医療従事者の感染リスクは高いのは当然です)
確かに、歯科治療は感染リスクが少なからずあることは事実ですが、歯科治療と感染の論文の多くは
『適切な感染管理をすれば、かなりの確率で歯科医院での感染症を防止できる』
という結論にもなっています。
報道やSNS上では「リスクが高い」のみ報道されており、実際の論文の中身は触れていません。しっかりと報道の裏側、真実を知ることが大切です。
〜歯科医院で発生するエアロゾルで感染するリスクはあるか?〜
歯科治療では【①水を出して歯を削る ②超音波振動で歯石を取る】などの行為があります。この時に飛沫、エアロゾルが発生します。このエアロゾルには唾液中の細菌・ウイルス・血液などが含まれていると言われています。
この治療に発生する飛沫などのリスク、問題点は大きく3点あります。
①タービン(歯を切削する器具)等の滅菌
②診療で使われる水
③唾液・血液を微量に含む可能性があるエアロゾル
今回の新型コロナウイルスと感染リスクについては【①タービン ③エアロゾル】にあります。
①タービンに関しては滅菌を十分行うことで大丈夫です
③エアロゾルについては、明らかな被害報告、論文がないので、不明です。
論文としては「リスクがある」「歯科治療においてエアロゾルが発生し、治療する側(歯科医師、歯科衛生士)に付着するリスクがある」という結論であり、それで被害が出たという報告は現時点でありません。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7054527/
これをどのように捉えるかは人それぞれですが、当院としては、「世界規模での多くの論文報告のなかでもエアロゾル由来の感染報告はない」=「十分な感染対策を行えば感染リスクは大きく低下できる」と考えています。
当院は様々な感染対策をしております。
●タービン等の医療滅菌:世界で最も厳しい滅菌レベルでの最高位 “class B” をクリアした滅菌器
日本でも5%程度の医院にしかありません。当院は上位5%に入る滅菌レベルです。
●口腔外バキューム:治療で発生する飛沫、エアロゾルを素早く吸引します。
●その他、さらに当院では浮遊するウイルスに対しても「完全換気システム」「ウイルス不活性化のエアコン」「医療用大型空気清浄機」など設備も充実しております。
詳しくは当院の「感染対策について」https://www.nakanishi-shikaiin.net/infection.html
当然ですが、手指消毒、グローブの使い捨て、マスク、私たち自身及び患者様へのアルコール手指消毒など、当たり前となったことも徹底しております。
〜歯科医院の受診を延期すべきか、中止・キャンセルすべきか???〜
これに関しては患者様のご年齢、体調、お口の中の環境など、総合判断になります。
歯科治療においては「予防」「早期発見」「早期治療」が原則望ましいです。SNSやインターネット、テレビなどで「歯科治療は自粛」「歯科治療は危険」という記事が少なからずあります。見出しに騙されず、しっかりと情報を吟味したうえで「自分の歯の状態は延期してもいい状態なのか?」とご相談していただければと思います。
繰り返しですが「歯科治療が不要不かどうかは、患者様それぞれの治療状態によって異なる」ため、総合判断となります。状態によっては延期しても大丈夫な方もいますが、延期することで悪化する方もいらっしゃいます。患者様がご自身の判断で治療を中断された場合、症状の悪化を招く可能性が高くなります。心配な方は「キャンセルします」の前に、まずはご相談ください。
もちろん、歯科治療自体、そして院内での感染リスクは大きく下げる対策がありますが、通院中のリスクは別問題です。
お車で直接家から来院できる場合は大丈夫ですが、交通公共機関をご利用の場合はマスクや不用意に周りに触れないなど、対策をお願いいたします。
〜通院を一旦中断する方へ〜
●歯磨き、ホームケアを徹底して行いましょう 毎食後の歯ブラシ、歯間ブラシの使用
●十分な睡眠とバランスの良い食事 疲れていると痛みが出てくることがあります
要は、口腔清掃を怠るともちろん病態が進行しますし、体調が悪いと免疫力が下がるため腫れや痛みにつながる歯科疾患もあります。
〜通院を継続する方へ〜
当院は滅菌や院内感染リスクを大きく下げる最新の設備導入、換気をしていますが、患者様自身もマスクの着用をお願い致します。マスクがない場合はマスクをご提供いたします。
万が一、体調不良や咳込みなどがある場合は「歯科受診よりも体調不良への治療が優先」と判断させていただくことがありますので、ご理解をどうぞよろしくお願い致します。
〜最後に〜
昨今はインターネットやテレビ、SNSなどたくさんの情報が飛び交い、国民を煽るような報道が多いです。情報のしっかりとした吟味をしていただければと思います。
当院は感染対策も、歯科治療自体もしっかりと根拠に基づき、皆様に提案させていただきます。画像は論文を検索している画面です。テレビやインターネット上の煽る情報に踊らされず、英語論文を1つずつ読み、本当の情報を大切にしています。
コロナウイルス感染リスクが完全に大丈夫ではありません。ですが、「withコロナ 新時代」といわれるように、「新型ウイルスと共存していく時代」になりました。感染のリスク、ご自身の体調の状態、総合的な判断が必要になります。お悩みの方がいれば、まずはご相談ください。自己判断が時に健康を損ねる危うい判断になるかもしれません。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276–7 中西ビル2階
Tel 059-256-4515
2020年9月28日
当院が生活情報誌「つぅぴーす」に掲載されました。
「MEDICAL GUIDE」というページがあり、そこの1コマに載っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
2020年9月28日
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」です。
歯周病の治療、治し方の中でも「歯石とり」「歯周外科」「再生療法」についてのお話です。
①前置きとして
②歯周病治療 〜基本的なところ〜
③歯周外科
④再生療法
⑤歯周病治療がある程度進んだら 〜メインテナンス〜
⑥終わりに
①前置きとして
歯周病治療の大前提として、毎日治療できるわけではないため、ご自身の毎日の歯ブラシ、清掃が重要になります。
例えば、高血圧の人が降圧剤を飲みながら血圧が上がるような食事を毎日していると意味がありません。糖尿病の人が、薬を飲みながら血糖値が上がるような食生活を繰り返しては改善されていきません。
歯周病は生活習慣病のため、治療を受けるとともに生活習慣を変えていただけないといけません。「治療受ける≠治癒」であり「治療受ける+生活習慣を変える=治癒にむかう」となります。
②歯周病治療 〜基本的なところ〜
一般的なところは「歯石とり」になります。歯の根の表面の歯石を取り除きます。
歯と歯茎の間(=歯周ポケット)に器具を挿入し、歯石を掻き出します。統計では、歯周ポケットが4㎜以内のものは確実に掻き出せると言われていますが、それ以上の深いところは不完全というデータがあります。
言い換えると、4㎜程度の中等度歯周炎の方は、世間一般で言う「歯石とり」「クリーニング」というもので治癒見込みがありますが、6㎜以上の重度歯周炎の方は「歯石とり+さらに治療」が必要になります。それが次のステップ「歯周外科」となります。
③歯周外科
歯石とりと言えども、手探りで進める治療のため深い箇所の歯石は取り除けないことが多々あります。その場合、歯周外科という治療に移行します。
麻酔し、歯肉を剥離することで歯の周りの歯石、汚れがはっきりと目視できます。そうすることで確実に歯石や感染物質を取り除くことができます。
最後は歯肉をもとに戻し、糸で縫合します。約1週間後に糸を抜きます。
④再生療法
状態次第では再生療法が適応になります。ただし、適応症例が限局しているため「骨が回復する?よかった…」「ラッキーだった…」というようなイメージで受け止めていただいた方がいいかもしれません。
前述通り歯周外科となります。きれいにしたところに「歯周組織再製剤」を塗布します。必要に応じて「骨補填材」なども使用します。
骨の回復には最低でも半年は見届けます。
⑤歯周病治療がある程度進んだら 〜メインテナンス〜
上記の流れで歯周病治療がある程度終われば、後はメインテナンスとなります。口の中も日々食生活、歯磨きなどで変化します。きれいになったところを十分管理していかないと、すぐ再発します。
散らかっている部屋をきれいにしても、散らかすことをやめないとまた繰り返しになります。
歯周病の細菌数は、口腔内清掃をしてから1−3ヶ月で元にもどるとされています。なので、クリーニングは1−3ヶ月に1度は受けるべきでしょう。
⑤終わりに
歯周病治療は幅広く奥が深いです。生活習慣としての改善が必要であれば、歯磨きの仕方、被せ物、詰め物の状態、かみ合わせ、歯周病細菌の種類・数、など関連因子がたくさんあります。
できることを1つずつやっていくことになります。
単純に「これをしたら治る、終わり」ではなく、「生活習慣病」として受け止めていただき「これからずっと付き合っていくもの」「悪化しないように抑制していくもの」という考え方が大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院 「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276−7 中西ビル2階
TEL: 059-256-4515
2020年9月25日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
今日は歯周病についてお話しです。
歯周病の怖いところは、症状がないまま進行することです。
下記の14項目に当てはまるものはありますか?
[1] 歯肉が時々赤く腫れる
[2] 歯肉がムズムズする
[3] 歯が浮いた感じがする
[4] 冷たいものがしみる
[5] 歯を磨くと歯肉から出血する
[6] 下の前歯の裏側に歯石がついている(ザラザラする)
[7] 朝起きたとき口の中がネバネバする
[8] 歯肉を押すと血や膿みが出る
[9] 口臭を指摘された、自分で感じる
[10] 「サ行」の音が発音しにくい
[11] 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
[12] 歯を触るとグラグラする
[13] 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
[14] 以前と歯並びが変わった気がする
1つでもあれば歯周病の可能性があります。歯科医院の受診をお勧めします。
●歯周病の実態●
厚生労働省が実施した、2016年「歯科疾患実態調査」では、35−59歳の人の約7割が歯周病という結果が出ています。
歯周病に特徴的な所見である
「歯周ポケットがある」「歯石」「出血」
の割合を調査した結果
20〜34歳:約6割
35〜59歳:約7割
となっています。
歯周病は無症状のまま進行していきます。これも歯周病が多い理由の1つになっています。
●歯周病の原因●
原因は歯の周りについた細菌の塊「プラーク」です。ヌルヌルしたもので、有機物や細菌で形成されるため「バイオフィルム」とも呼ばれます。これは一種の膜のため、そこには抗生剤や免疫など化学的な作用が反応しません。
これは歯ブラシで機械的に取り除く必要があります。なので、「歯磨きをしない」「歯磨きをしているが、実際は汚れを取り切れていない」など、要は「磨けていない」と、次々とプラークがたまります。
これを放置すると虫歯菌のほか、歯周病菌が繁殖していきます。こうなると次々の菌が繁殖し、一方でプラークも溜まっていくという負の連鎖が始まります。結果、歯を磨かないと虫歯菌、歯周病菌の温床になっていきます。さらに、放置するほど歯ブラシでも取れなくなってきます。ここまでくると歯科専用のブラシで取り除くことになります。
●歯周病の治し方 〜自分でできること〜●
毎日の歯ブラシが何よりも大切です。
①毎食後、寝る前に歯を磨く
②歯ブラシを月1回は交換する
この2点をしっかり守る必要があります。お仕事でなかなか歯ブラシができない人も、できる限り時間を作りましょう。本当に磨く時間を作れない人は、せめて寝る前は重点的に磨きましょう。
日頃は会話などで出てくる唾液や飲料水などで歯の汚れが洗い流されることがありますが、寝ている時は唾液も出ないため、歯周病菌が多く繁殖していきます。朝起きると口がネバネバするというのはこれが原因です。
歯ブラシは月1回交換しましょう。毛先が広がると、歯ブラシの汚れの除去率は40%低下すると言われています。つまり、交換しないまま使っている歯ブラシでは、時間をかけて磨いてもほとんど汚れが取れていないことになります。これでは一生懸命磨いているのも悲しい結果になります。
●歯周病の治し方 〜歯科医院〜●
歯科医院は毎日通えません。なので、毎日の歯の掃除は自分で行います。そして、歯ブラシでは取れない汚れを歯科医院で取ることになります。
簡単に列挙すると
・歯石とり
・歯にあっていない詰め物、被せ物をやり変える
・その他
などがあります。その他としたのは、人により多く治療を行う場合があるからです。生活習慣指導をはじめ、かみ合わせ、歯並び、時に再生療法などを行います。
歯石も、目で見える範囲であればさほど痛みもないですが、目で見えない範囲(歯周ポケットの深いところ)の歯石はとるときに痛いことがあります。状態を受けて麻酔を行います。
また、「詰め物」「被せ物」が多い方は、もし不適合なものがあれば、必ずそこに汚れが溜り込むため、やりかえないといけません。放置していると歯周炎、または虫歯になります。
よくある治療としては「歯石とり」「詰め物・被せ物のやりかえ」です。
その他に関しては人それぞれのため、歯科医院で相談となります。言い換えると受診して説明を受けて初めてわかることになります。
歯科医院での歯周病治療はまた詳しくお話ししたいと思います。
歯周病は様々なことが複雑に絡み合うため、なかなか全てを説明することができません。ですが、自分でできることもあり、むしろそれが大切になります。
毎日の歯ブラシで自らの健康を促進していくことが何よりも大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
Tel 059-256-4515
ダイレクトボンディング審美治療〜歯を最小限しか削らない・ラバーダム治療〜
2020年9月23日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
治療技術は日々進歩しております。歯を最小限しか削らない審美治療が生まれました。それがダイレクトボンディングです。
“ダイレクトボンディング”という、医療の進歩により生まれた技術があります。
これらのお悩みがある方はダイレクトボンディングで対応できます。
ダイレクトボンディングは「コンポジットレジン」というものを使用し、治療します。一般的には虫歯初期の治療に使われましたが、近年は物性(強度、審美性)がよくなり、本来銀歯になるような虫歯も、銀歯に変わる修復物として活用する機会が多くなりました。
●美しい色調や表面性上(歯の凸凹感、膨らみなど)を表現し、強度の基盤となる約70%のセラミックス
●歯と強く接着して一体化し、自由な形に成形可能な約30%のプラスチック
この両者の優れた特徴を併せ持つ、大きな可能性を持って進化を続ける歯科治療用の新素材がコンポジットレジン です。このコンポジットレジンには、様々な種類があるためその歯に合わせたものを選ぶ必要があります。奥歯であれば機能面を、前歯であれば審美面に特化したものを選択していきます。
「100%純正セラミックスと比較すると多少変色する、強度が劣る」ところがあります。ただし、それ以上に
という利点が強いと考えます。歯科治療は日々進歩しております。この治療は世界的にも脚光を浴びている治療です。適応範囲もありますが、治療の際はよく吟味するべきです。
冒頭の【1】ダイレクトボンディングで出来ることに当てはまるものになります。反対に、ダイレクトボンディングで出来ないことは、被せ物や歯がないところに歯を作る(ブリッジ)になります。欠点でも述べましたが、強度が100%セラミックスには劣るので、面積が大きくなればなるほど欠けるなどのリスクが増大します。処置を受けるときは、歯科医院でしっかり状態とリスク、他の選択肢とを重ね合わすことが大切です。
治療中もあらゆることに注意をしていきます。ラバーダム治療ご存知でしょうか?これはゴムシートを治療を行う歯にかけて行うことを言います。これがあるかないかで、歯の寿命が大きく左右されます。
口の中は呼気があるため、湿度が高いです。この湿気が歯と詰め物の接着力を大きく妨げ、結果、取れやすいくなる、隙間ができて虫歯になりやすくなるという事象が起こります。通常の保険治療ではできませんが、これをするかどうかで詰め物の寿命、二次的な虫歯の罹患率が大きく変わると言っても過言ではありません。ラバーダム治療で呼気から隔離することができるため、湿度が低下し、接着力を妨げる要因をなくします。イメージとしては、瞬間接着剤です。水分があると瞬間接着剤の力は弱くなります。歯もそれと同じことが言えます。
歯科治療には様々な要因が「その治療が何年もつか」に影響してきます。歯も有限なので、何度も治療はできません。いかに「1回の治療が何年もつかが、人生において歯を失うかどうか」となります。
ダイレクトボンディングは歯を最小限しか削らず、一定の審美性と機能性を持ち合わせた治療技術です。保険外治療にはなりますが、他の選択肢と比較すると歯の寿命を少しでも延ばす1つの治療になります。被せ物や差し歯の治療では出来ませんが、虫歯治療で詰め物、歯型取りなど範囲が大きくない場合は、ぜひ治療選択肢に入れたいところです。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515
2020年9月22日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
歯ブラシの選び方と交換時期についてご存知でしょうか?
①歯ブラシのかたさについて
②歯ブラシの大きさ(横幅)について
③歯ブラシの形、毛先について
④交換時期について
「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3種類の他、「毛先が長い」「毛先が短い」「尖っている」など形の種類もあります。
結論から言うと「ふつう」「かため」を第一選択、“歯周炎, 歯肉炎が大きく進んでいる” 人は「やわらかめ」になります。何を持って進んでいると判断するか、歯科医師の判断が確実とは思いますが、自分自身で判断する基準としては
「歯ブラシで血が出る」
「歯茎が腫れぼったい気がする」
「歯と歯の間が赤く晴れている、赤くなっている」
「触ると痛そう」
などがあります。
例えば、見た目「歯茎がただれているような」と言うところでしょうか。こうなると「硬い」「ふつう」の歯ブラシでは汚れを取ろうとすると痛くて返って傷つける確率が上がります。「やわらかめ」の歯ブラシで「優しく」汚れをとり、少しでも汚れをことが大切です。見た目でもある程度判断できると思います。
一般的には普通のサイズを選びましょう。要は歯の大きさによって変動することになりますが
・子供用歯ブラシ(小さい)
・一般の歯ブラシ(普通くらい)
・歯茎が下がり、歯が長くなった時の歯ブラシ(大きい)
と言うところでしょうか。大きい歯ブラシはかなり歯周病が進み歯茎が下がり、歯が長くなったときに選択されることが一般的です。なので、子供は小さい、大人は普通、場合によって大きいサイズと考えればいいです。あとは磨き方も歯の状態も人それぞれなので、歯科医院で相談することが一番です。
よくあるのは毛先が「細い」「極細」などでしょうか。メーカーによります。
何もなければ普通で良いです。歯周病が進んでおり、歯と歯茎の間に隙間が出始めたら極細を選ぶと良いでしょう。ただ、これは自己判断では難しいところがあるので、歯科医院に相談することが望ましいです。
奥歯をより磨きやすいのは先が細いタイプになります。まずは一般的なサイズを基本とし、奥歯が磨きにくいなどあれば細いタイプを使うと良いです。口が大きく開かない人や頬粘膜の緊張が強い人は細いタイプが磨きやすいかもしれません。
“1ヶ月に一度の交換” が望ましいです。理由は使っていくと毛先が貧弱になり、磨いても汚れが取れないからです。例えば、スポンジも新しい時は硬さがあるので汚れも取れやすいですが、使ううちに柔らかく脆くなり、汚れが取れにくくなります。歯ブラシも同様で、毛先が硬いと汚れを掻き取りますが、柔らかくなると汚れを磨き取れません。
様々な統計がありますが、毛先が広がると約4割、除去率が下がると言われています。磨き方や頻度、種類にもよるかもしれませんが、要は毛先が広がると交換時期、1ヶ月くらいに交換が望ましいです。
「一生懸命時間をかけて磨いている」人も、歯ブラシが駄目では「実際は磨けていないため」効率がかなり悪くなります。ぜひ交換してください。
以上になります。たくさんの歯ブラシの中で選ぶと言うのは難しいかもしれません。人により磨き方や歯の状態が違うため、歯科医院で相談し、自分に一番良い歯ブラシの形を見つけることが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515
歯がしみる原因について【虫歯・知覚過敏・歯ぎしり・治療によるもの】
2020年9月21日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
歯がしみる原因についてです。
大きく4つあります。
①むし歯
②知覚過敏
③歯ぎしり(知覚過敏、歯のヒビ、詰め物が外れる)
④治療後
大まかになりますが、これらが複雑に絡みあう場合もあります。
痛みにも種類、段階があります。一般的には
「たまにしみる」→「よくしみる」→「ズキズキ痛む」
「冷たいもの」→「温かいもの」→「何もしなくても痛い」
など、痛みの種類、段階を踏まえた上で、頻度と程度も考えます。上記の順番で、右側に行けばいくほど神経へ影響が強く出ています(虫歯により神経が炎症を生じている)。ただし、前兆もなく突然痛み始めることもあります。「隠れ虫歯」など、気がつけば大きくなりかなりの痛みがくることもあります。見た目の色や、歯がかけたなどで気づくこともありますが、やはり痛みが出始め、それが頻発するならば歯科医院の受診が望ましいです。
歯の根が露出し始める、あるいは歯の表層(エナメル質)がなくなると、しみることがあります。虫歯とは違います。通常、歯の表面はエナメル質という骨より硬い組織で覆われているため、しみることはありません。ですが、様々な要因で歯肉が下がり、覆われていない根が見えてきた時、あるいは歯ぎしりなどで表層がなくなったときに生じます。
知覚過敏への対応は、部位にもよりますが
などがあります。一般的には①②が選択されます。③歯肉移植は歯茎が下がって歯の根がしみるのであれば、歯肉を回復させ、歯の根を歯肉覆い隠すことでしみなくなるという、ある意味生体に自然な治療とも言えます。ただし、この移植は外科的治療、歯科医師の技術が必要なため、患者の希望と歯科医院の持ち合わす技術によるところがあります。
これは「歯ぎしり=しみる」ではなく、「歯ぎしりが様々な問題をひきおこし、歯がしみるようになる」が正しいです。
歯ぎしりにより
など、しみる現象が起こります。この時は歯ぎしりに対してはマウスピースを作製し、歯、歯茎を守ることになります。「歯にヒビが入る」場合、治療の選択は要相談になります。軽いものであれば様子を見ていくとなりますが、症状が強い場合は「ヒビを覆う」ことを考えます。具体的には「詰め物、被せ物でヒビを覆い隠す」となります。もちろん、歯を削るというリスクもあるため、症状との相談です。ただし、統計では覆い隠すことで症状が消えるというデータもはっきりと出ています。
これにもパターンがあります。
などがあります。「虫歯が神経に近いほど大きい場合」は、これは虫歯を取り除いても、神経がすでにダメージを受けているとしみることがあります。もちろん自然に回復していくこともあれば、症状が取れない、神経が徐々に死んでいくこともあります。症状と程度で今後の処置を相談していくことになります。
⑵⑶⑸はあってはありませんが、歯科医師の技術によるところになります。⑷⑹は治療の限界、保険治療の限界があるかもしれません。医療は日々進化しており、今までの歯科材料では症状が出ていたものも、今日では解決こともあります。少なからず、治療後の痛みについては必ず原因があるため、治療した歯科医院に相談が望ましいです。解決しない場合はセカンドオピニオンもいいかもしれません。
以上、歯がしみ る原因についてです。よくある原因であり、他にも複雑に絡みあいます。歯肉炎や歯周炎でも、それが間接的に影響を与え、結果として歯がしみることもあります。歯がしみるというのは生体の何らかのサインであるため、放置して悪化する前に早めの歯科医院への受診を進めます。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515
口腔ケアでコロナウイルスへの感染防御ができるかもしれません コロナ対策
2020年9月21日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
今日は口腔ケアとウイルス感染対策です。
口腔ケアでウイルス感染への防御力を高めることは大切です。
ウイルスは口の中から侵入しますが、「口に入ればすぐ感染」ではなく「ウイルスが粘膜を通して侵入してきたら感染」が確立されていきます。
ここでは
①ウイルスが口の中で広がる
②粘膜に侵入していく
において、口の中の仕組みについてわかりやすく説明します。
①ウイルスが口の中で広がる
インフルエンザやコロナウイルスのイメージとして、エンベロープという膜に守られており、その中にウイルス本体がいます。
口の中の歯周病細菌はプロテアーゼというタンパク質分解酵素、つまりエンペロープを分解する作用があります。
①「口の中にウイルスが侵入」
②「歯周病菌によりウイルスの膜が分解される」
③「ウイルス本体が粘膜に侵入する」
という流れで感染が確立します。
つまり、口腔ケアで歯周病菌をコントロールする、増やさないことが、ウイルスが入ってもすぐに感染が成立しないことになります。
歯周病が進んでいくと、歯周病の細菌が増えるため、結果、ウイルスが侵入しやすくなります。歯周病菌を減らし、少しでも防御力をあげることが大切です。
②粘膜に侵入していく
さらに、仮にウイルスが解放されても、「IgA」「唾液」といった免疫力がウイルスや細菌を撃退していきます。
①IgAがウイルスにまとわり付き、動きを妨害する
②唾液などに洗い流れ、粘膜への侵入を阻止する
これによりウイルス侵入から免疫力が防御しています。ただし、歯周病菌が多くいると、このウイルスの絶対数が増えるため、IgA免疫力だけでは対処できません。その結果、ウイルスという攻撃力が免疫力という防御力を上回り、感染していきます。
以上、ウイルスが口の中に入ってからの流れになります。
手洗いマスクでウイルスが口の中に入るリスクを完全に”0”にはできません。仮に入ってきたとしても、口腔ケアを行い、少しでも防御力を高めることで感染成立を阻害できます。もちろん口腔ケアで完全に大丈夫ではありませんが、コロナ対策、何よりも体への健康維持のためにも口腔ケアは非常に大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515
2020年9月7日
おはようございます。津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。日曜は東海地方も台風に伴う気候変動で大雨の地域も出ました。当院の周辺地域は雨風が強くなりましたが、皆様の地域は大丈夫でしょうか?
三重県では後期高齢者の方に健診を設けております。「悪くなってから、症状が出てから病院に行こう」では時が遅いことがあります。健康寿命を維持するためにも早めの処置が望ましいと考えます。
皆様のご家族に高齢の方がいらっしゃいましたら、気にかけていただけると幸いです。当院も訪問診療を行なっております。健診を受けたくても受診できない不自由な方にも対応できますので、何かあればご相談いただければと思います。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515
2020年9月2日
おはようございます。津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
津市在住の方は年齢で検診葉書がきます。当院でも津市の検診で受診する方が多数いらっしゃいます。虫歯がない方もいれば、虫歯がある方、歯周病がある方、様々な方がいらっしゃいます。一つ感じることは、この検診が機になり、治療が始まる方が多いということです。
きっかけは人それぞれですが、数ヶ月に1度は口腔内の状態把握を行うことをお勧めします。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7
Tel 059-256-4515