歯がしみる原因について【虫歯・知覚過敏・歯ぎしり・治療によるもの】
2020年9月21日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
歯がしみる原因についてです。
大きく4つあります。
①むし歯
②知覚過敏
③歯ぎしり(知覚過敏、歯のヒビ、詰め物が外れる)
④治療後
大まかになりますが、これらが複雑に絡みあう場合もあります。
痛みにも種類、段階があります。一般的には
「たまにしみる」→「よくしみる」→「ズキズキ痛む」
「冷たいもの」→「温かいもの」→「何もしなくても痛い」
など、痛みの種類、段階を踏まえた上で、頻度と程度も考えます。上記の順番で、右側に行けばいくほど神経へ影響が強く出ています(虫歯により神経が炎症を生じている)。ただし、前兆もなく突然痛み始めることもあります。「隠れ虫歯」など、気がつけば大きくなりかなりの痛みがくることもあります。見た目の色や、歯がかけたなどで気づくこともありますが、やはり痛みが出始め、それが頻発するならば歯科医院の受診が望ましいです。
歯の根が露出し始める、あるいは歯の表層(エナメル質)がなくなると、しみることがあります。虫歯とは違います。通常、歯の表面はエナメル質という骨より硬い組織で覆われているため、しみることはありません。ですが、様々な要因で歯肉が下がり、覆われていない根が見えてきた時、あるいは歯ぎしりなどで表層がなくなったときに生じます。
知覚過敏への対応は、部位にもよりますが
などがあります。一般的には①②が選択されます。③歯肉移植は歯茎が下がって歯の根がしみるのであれば、歯肉を回復させ、歯の根を歯肉覆い隠すことでしみなくなるという、ある意味生体に自然な治療とも言えます。ただし、この移植は外科的治療、歯科医師の技術が必要なため、患者の希望と歯科医院の持ち合わす技術によるところがあります。
これは「歯ぎしり=しみる」ではなく、「歯ぎしりが様々な問題をひきおこし、歯がしみるようになる」が正しいです。
歯ぎしりにより
など、しみる現象が起こります。この時は歯ぎしりに対してはマウスピースを作製し、歯、歯茎を守ることになります。「歯にヒビが入る」場合、治療の選択は要相談になります。軽いものであれば様子を見ていくとなりますが、症状が強い場合は「ヒビを覆う」ことを考えます。具体的には「詰め物、被せ物でヒビを覆い隠す」となります。もちろん、歯を削るというリスクもあるため、症状との相談です。ただし、統計では覆い隠すことで症状が消えるというデータもはっきりと出ています。
これにもパターンがあります。
などがあります。「虫歯が神経に近いほど大きい場合」は、これは虫歯を取り除いても、神経がすでにダメージを受けているとしみることがあります。もちろん自然に回復していくこともあれば、症状が取れない、神経が徐々に死んでいくこともあります。症状と程度で今後の処置を相談していくことになります。
⑵⑶⑸はあってはありませんが、歯科医師の技術によるところになります。⑷⑹は治療の限界、保険治療の限界があるかもしれません。医療は日々進化しており、今までの歯科材料では症状が出ていたものも、今日では解決こともあります。少なからず、治療後の痛みについては必ず原因があるため、治療した歯科医院に相談が望ましいです。解決しない場合はセカンドオピニオンもいいかもしれません。
以上、歯がしみ る原因についてです。よくある原因であり、他にも複雑に絡みあいます。歯肉炎や歯周炎でも、それが間接的に影響を与え、結果として歯がしみることもあります。歯がしみるというのは生体の何らかのサインであるため、放置して悪化する前に早めの歯科医院への受診を進めます。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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