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コロナウイルスで歯科治療は大丈夫?延期?

2020年10月1日

津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。

 

 

新型コロナウイルスの流行で歯科医院の受診が遠のく方が多いと思います。

現に、県調査では1−2割程、患者が減っているとされています。

ただし、当時と比べると患者さんの受診は増えてきているというのも実感しています。

要は、しっかりと感染対策をしていればリスクを十分に下げることができるということです。

今回は感染対策、歯科医院受診、ネットなどで様々な情報が飛び交う中で惑わされないようにというお話です。

 

 

 

 〜歯科医院は新型コロナウイルスの感染リスクが高いのか?〜

流行すぐの時にアメリカの論文で医療従事者が感染リスクが一番高いという論文が発表されました。

https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/15/business/economy/coronavirus-worker-risk.html

 

 

他にも論文がありますが、ここで問題なのは、これら論文には

「感染対策を何もしていない」という前提でのリスクです。

「グローブ」「マスク」「滅菌対策」「口腔外バキューム」の感染対策がない前提の結果になっています。

(感染対策せずであれば至近距離で治療をする医療従事者の感染リスクは高いのは当然です)

 

 

確かに、歯科治療は感染リスクが少なからずあることは事実ですが、歯科治療と感染の論文の多くは

『適切な感染管理をすれば、かなりの確率で歯科医院での感染症を防止できる』

という結論にもなっています。

 

 

報道やSNS上では「リスクが高い」のみ報道されており、実際の論文の中身は触れていません。しっかりと報道の裏側、真実を知ることが大切です。

 

 

〜歯科医院で発生するエアロゾルで感染するリスクはあるか?〜

歯科治療では【①水を出して歯を削る ②超音波振動で歯石を取る】などの行為があります。この時に飛沫、エアロゾルが発生します。このエアロゾルには唾液中の細菌・ウイルス・血液などが含まれていると言われています。

 

この治療に発生する飛沫などのリスク、問題点は大きく3点あります。

①タービン(歯を切削する器具)等の滅菌
②診療で使われる水
③唾液・血液を微量に含む可能性があるエアロゾル

 

 

今回の新型コロナウイルスと感染リスクについては【①タービン ③エアロゾル】にあります。

①タービンに関しては滅菌を十分行うことで大丈夫です

③エアロゾルについては、明らかな被害報告、論文がないので、不明です。

 

 

論文としては「リスクがある」「歯科治療においてエアロゾルが発生し、治療する側(歯科医師、歯科衛生士)に付着するリスクがある」という結論であり、それで被害が出たという報告は現時点でありません。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7054527/

Transmission routes of 2019-nCoV and controls in dental practice

 

 

 

これをどのように捉えるかは人それぞれですが、当院としては、「世界規模での多くの論文報告のなかでもエアロゾル由来の感染報告はない」=「十分な感染対策を行えば感染リスクは大きく低下できる」と考えています。

 

 

当院は様々な感染対策をしております。

●タービン等の医療滅菌:世界で最も厳しい滅菌レベルでの最高位 “class B” をクリアした滅菌器

日本でも5%程度の医院にしかありません。当院は上位5%に入る滅菌レベルです。

 

 

●口腔外バキューム:治療で発生する飛沫、エアロゾルを素早く吸引します。

 

 

●その他、さらに当院では浮遊するウイルスに対しても「完全換気システム」「ウイルス不活性化のエアコン」「医療用大型空気清浄機」など設備も充実しております。

詳しくは当院の「感染対策について」https://www.nakanishi-shikaiin.net/infection.html

 

 

当然ですが、手指消毒、グローブの使い捨て、マスク、私たち自身及び患者様へのアルコール手指消毒など、当たり前となったことも徹底しております。

   

 

〜歯科医院の受診を延期すべきか、中止・キャンセルすべきか???〜

 

これに関しては患者様のご年齢、体調、お口の中の環境など、総合判断になります。

 

歯科治療においては「予防」「早期発見」「早期治療」が原則望ましいです。SNSやインターネット、テレビなどで「歯科治療は自粛」「歯科治療は危険」という記事が少なからずあります。見出しに騙されず、しっかりと情報を吟味したうえで「自分の歯の状態は延期してもいい状態なのか?」とご相談していただければと思います。

 

 

繰り返しですが「歯科治療が不要不かどうかは、患者様それぞれの治療状態によって異なる」ため、総合判断となります。状態によっては延期しても大丈夫な方もいますが、延期することで悪化する方もいらっしゃいます。患者様がご自身の判断で治療を中断された場合、症状の悪化を招く可能性が高くなります。心配な方は「キャンセルします」の前に、まずはご相談ください。

もちろん、歯科治療自体、そして院内での感染リスクは大きく下げる対策がありますが、通院中のリスクは別問題です。
お車で直接家から来院できる場合は大丈夫ですが、交通公共機関をご利用の場合はマスクや不用意に周りに触れないなど、対策をお願いいたします。

 

 

〜通院を一旦中断する方へ〜

 

●歯磨き、ホームケアを徹底して行いましょう 毎食後の歯ブラシ、歯間ブラシの使用

●十分な睡眠とバランスの良い食事  疲れていると痛みが出てくることがあります

要は、口腔清掃を怠るともちろん病態が進行しますし、体調が悪いと免疫力が下がるため腫れや痛みにつながる歯科疾患もあります。

 

 

〜通院を継続する方へ〜

当院は滅菌や院内感染リスクを大きく下げる最新の設備導入、換気をしていますが、患者様自身もマスクの着用をお願い致します。マスクがない場合はマスクをご提供いたします。

万が一、体調不良や咳込みなどがある場合は「歯科受診よりも体調不良への治療が優先」と判断させていただくことがありますので、ご理解をどうぞよろしくお願い致します。

 

 

〜最後に〜

昨今はインターネットやテレビ、SNSなどたくさんの情報が飛び交い、国民を煽るような報道が多いです。情報のしっかりとした吟味をしていただければと思います。

当院は感染対策も、歯科治療自体もしっかりと根拠に基づき、皆様に提案させていただきます。画像は論文を検索している画面です。テレビやインターネット上の煽る情報に踊らされず、英語論文を1つずつ読み、本当の情報を大切にしています。

 

 

コロナウイルス感染リスクが完全に大丈夫ではありません。ですが、「withコロナ 新時代」といわれるように、「新型ウイルスと共存していく時代」になりました。感染のリスク、ご自身の体調の状態、総合的な判断が必要になります。お悩みの方がいれば、まずはご相談ください。自己判断が時に健康を損ねる危うい判断になるかもしれません。

 

津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」

津市久居中町276–7 中西ビル2階

Tel 059-256-4515

 

 

 
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