歯周病の治し方 原因 自分でできること
2020年9月25日
津市久居の歯医者 歯科医院 の「ナカニシ歯科医院」です。
今日は歯周病についてお話しです。
歯周病の怖いところは、症状がないまま進行することです。
下記の14項目に当てはまるものはありますか?
[1] 歯肉が時々赤く腫れる
[2] 歯肉がムズムズする
[3] 歯が浮いた感じがする
[4] 冷たいものがしみる
[5] 歯を磨くと歯肉から出血する
[6] 下の前歯の裏側に歯石がついている(ザラザラする)
[7] 朝起きたとき口の中がネバネバする
[8] 歯肉を押すと血や膿みが出る
[9] 口臭を指摘された、自分で感じる
[10] 「サ行」の音が発音しにくい
[11] 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
[12] 歯を触るとグラグラする
[13] 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
[14] 以前と歯並びが変わった気がする
1つでもあれば歯周病の可能性があります。歯科医院の受診をお勧めします。
●歯周病の実態●
厚生労働省が実施した、2016年「歯科疾患実態調査」では、35−59歳の人の約7割が歯周病という結果が出ています。
歯周病に特徴的な所見である
「歯周ポケットがある」「歯石」「出血」
の割合を調査した結果
20〜34歳:約6割
35〜59歳:約7割
となっています。
歯周病は無症状のまま進行していきます。これも歯周病が多い理由の1つになっています。
●歯周病の原因●
原因は歯の周りについた細菌の塊「プラーク」です。ヌルヌルしたもので、有機物や細菌で形成されるため「バイオフィルム」とも呼ばれます。これは一種の膜のため、そこには抗生剤や免疫など化学的な作用が反応しません。
これは歯ブラシで機械的に取り除く必要があります。なので、「歯磨きをしない」「歯磨きをしているが、実際は汚れを取り切れていない」など、要は「磨けていない」と、次々とプラークがたまります。
これを放置すると虫歯菌のほか、歯周病菌が繁殖していきます。こうなると次々の菌が繁殖し、一方でプラークも溜まっていくという負の連鎖が始まります。結果、歯を磨かないと虫歯菌、歯周病菌の温床になっていきます。さらに、放置するほど歯ブラシでも取れなくなってきます。ここまでくると歯科専用のブラシで取り除くことになります。
●歯周病の治し方 〜自分でできること〜●
毎日の歯ブラシが何よりも大切です。
①毎食後、寝る前に歯を磨く
②歯ブラシを月1回は交換する
この2点をしっかり守る必要があります。お仕事でなかなか歯ブラシができない人も、できる限り時間を作りましょう。本当に磨く時間を作れない人は、せめて寝る前は重点的に磨きましょう。
日頃は会話などで出てくる唾液や飲料水などで歯の汚れが洗い流されることがありますが、寝ている時は唾液も出ないため、歯周病菌が多く繁殖していきます。朝起きると口がネバネバするというのはこれが原因です。
歯ブラシは月1回交換しましょう。毛先が広がると、歯ブラシの汚れの除去率は40%低下すると言われています。つまり、交換しないまま使っている歯ブラシでは、時間をかけて磨いてもほとんど汚れが取れていないことになります。これでは一生懸命磨いているのも悲しい結果になります。
●歯周病の治し方 〜歯科医院〜●
歯科医院は毎日通えません。なので、毎日の歯の掃除は自分で行います。そして、歯ブラシでは取れない汚れを歯科医院で取ることになります。
簡単に列挙すると
・歯石とり
・歯にあっていない詰め物、被せ物をやり変える
・その他
などがあります。その他としたのは、人により多く治療を行う場合があるからです。生活習慣指導をはじめ、かみ合わせ、歯並び、時に再生療法などを行います。
歯石も、目で見える範囲であればさほど痛みもないですが、目で見えない範囲(歯周ポケットの深いところ)の歯石はとるときに痛いことがあります。状態を受けて麻酔を行います。
また、「詰め物」「被せ物」が多い方は、もし不適合なものがあれば、必ずそこに汚れが溜り込むため、やりかえないといけません。放置していると歯周炎、または虫歯になります。
よくある治療としては「歯石とり」「詰め物・被せ物のやりかえ」です。
その他に関しては人それぞれのため、歯科医院で相談となります。言い換えると受診して説明を受けて初めてわかることになります。
歯科医院での歯周病治療はまた詳しくお話ししたいと思います。
歯周病は様々なことが複雑に絡み合うため、なかなか全てを説明することができません。ですが、自分でできることもあり、むしろそれが大切になります。
毎日の歯ブラシで自らの健康を促進していくことが何よりも大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
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