歯周病治療に終わりがない?いつ終わる?
2021年1月4日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
歯周病治療を受けている方は多くいらっしゃいますが「いつになれば終わるかわからない」「通院しているが、治っているのか実感がない」という方、セカンドオピニオンとして来院される方も少なからずいらっしゃいます。
〜歯周病治療の終わりはいつなのか?〜
非常に難しい質問ですが「終わりはあるようでない」というのが答えになります。
歯周病は生活習慣病です。例えば、高血圧や糖尿病も薬や生活週間で改善されていきますが、良い状態を安定維持させるために薬をある程度飲むことがあります。
歯周病も同様です。重度の歯周病から健全な歯茎になるところがゴールですが、そのあとも良い状態を安定維持させるために、悪化しないように通院しないと行けません。
〜歯周病治療は歯ブラシが大前提〜
歯周病は歯の汚れ(歯垢、プラーク)に含まれる細菌よる感染症です。
つまり、原因となる汚れを取り除けば、確実に治癒に向かいます。
言い換えると、汚れが残っている以上は治るものも治りません。
よくある質問に「歯周病治療を何年も受けているが治らない」という方がいます。
歯周病治療は歯茎の汚れ、歯石などを取り除き、細菌数を減らしていくことになります。ですが、綺麗にしたところで、毎日の歯ブラシができていない場合、またそこに汚れが入っていきます。
せっかく治療したところが、1か月後にはまた汚れが入っているという「いたちごっこ」になります。これが繰り返されると治るものも治りません。言い方をよくすると「良くもならないが、汚れをとっているので悪化は免れる」となります。考え方次第です。
〜歯ブラシ「している」「できている」は違う〜
歯周病治療においては、必ず歯ブラシの話になります。
「磨いているんですが…」という方もよくいらっしゃいます。
例えば、1日3回、食後に磨くとします。それだけでもある程度磨かれている方ですが、歯ブラシの毛先が広がっていると、ほぼ汚れが取れません。
歯ブラシの回数や時間などの「量」が多くても、汚れを落とせているかの「質」が良くないと意味がありません。
毎日意識して磨いても、歯ブラシの選び方、磨き方などが間違っていれば非常に勿体ないです。
歯ブラシで汚れが落ちていないと歯周病の治りが悪くなります。歯周病治療に通っていても非効率的になります。
〜歯ブラシや磨き方についてどうすればいいか〜
歯科医院で歯ブラシ指導や、歯ブラシの選び方や磨き方を相談するのがいいでしょう。親切、丁寧な歯科医院であれば、歯周病治療の場合必ず歯ブラシについてのお話があると思います。
〜最後に〜
歯周病治療で何年かかっても治る気配がないなどあれば、一度セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。もちろん、治らない原因がわかっていてそれを承知で何年も通院しているのであれば別ですが、疑問に思うのであればセカントオピニオンがいいと思います。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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