タバコ、喫煙は歯周病を悪化させる
2020年12月22日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
タバコ、喫煙は歯周病を悪化させることがわかっています。
全身への害はよく知られていますが、お口への害はあまり知られていません。
喫煙すると歯の表面に「ヤニ 」がつきますが、その他にも口腔がんの発生率が増加するなど、悪い影響も出てきます。最も身近なものは歯周病への大きなリスクです。
〜お口の様々なトラブルの原因〜
タバコにより、歯茎にも着色が起こります。口腔がんの発生率が3倍になるほか、味覚が鈍くなったり、口臭を悪化させたりします。
1980年ごろより、喫煙と非喫煙では歯周病の進行具合がはっきり差が出ていることが注目され、現在でも喫煙が大きな歯周病おリスクになることがわかっています。
〜歯肉にも違いが出る〜
喫煙者の歯茎は暗紫色、ゴツゴツと硬く乾燥する傾向にあります。
タバコの煙が口の中、裏側に蔓延するので、上の歯の裏側が特に顕著に現れます。
歯茎が暗紫色になるのは、ニコチンの毛細血管収縮作用、一酸化炭素が原因です。
ニコチンにより血行が悪くなり、一酸化炭素が血液のヘモグロビンと結合することで血液の色が黒くなります。そのため、歯茎が暗紫色になります。
〜喫煙は歯周病の大きなリスク〜
喫煙は歯周病の最も大きなリスクの1つです。非喫煙者と比較すると、喫煙者の歯周病のリスクは2.7倍になり、歯の喪失は10年早まると言われています。
歯周病には様々な要因で悪化しますが、喫煙は特に関連が強いと言われています。
喫煙により歯周病が症状なく進んでいくことが多いです。それはニコチンによる血管の収縮作用により炎症症状が隠されてしまうからです。本来であれば悪化していけば炎症により出血が生じますが、ニコチンにより出血しなくなります。そのため気がつけば歯周病がかなり進んでいると言うことがあります。
また治療をする場合も、歯茎の状態が悪いため、治療効果が上がらないです。
〜最後に〜
喫煙は体への影響もありますが、お口の中への影響も大きいです。
急には禁煙ができなくても、少しずつしていくことが健康のためになります。
ヤニがついても、歯周病が進んでも治療をすれば改善していきます。
何か気になる、お悩みなことがあれば歯科医院に相談することをお勧めします。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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