(画像で説明)歯ぎしりマウスピースの損傷の程度、持ちについて
2023年3月21日
歯ぎしりが激しいと歯が削れてしまいます。歯を守るためにはマウスピースをつけることが大切となりますが、そのマウスピースもいつかは損傷します。ではどれくらい損傷するのか、その経過を画像を通じてご紹介します。
普段、食事の時の噛む力は「2,3 〜 30kg」くらいですが、歯ぎしりの力は100kgを超えると言われています。意識的に、噛む力の何倍もの力を入れようとすると、さすがに抵抗があると思います。ですが、無意識での歯ぎしりは容易に100〜300kgが歯にかかります。
これだけ力がかかると歯が削れていくため、歯を守るためにマウスピースを装着することが大切です。歯ぎしり自体がなくなればいいのですが、無意識の世界ではどうしようもできません。マウスピースをつけることで、マウスピースが身代わりとして削れてくれます。
では、そのマウスピースがどれくらい持つのか、気になるかたもいると思いますので、実際の症例をご紹介です。
30代の女性の方で、「ギリギリ」していると指摘を受けた方です。
マウスピースを装着してから約2週間で、マウスピースに削れた痕があります。歯ぎしりの激しさがわかります。
マウスピースの硬さですが、例えるならば、スマートフォンケースのハードタイプくらいです。厚さは1.5ミリあります。
削れている場所が全体的に増えています。削れていくことで少しずつ全体に当たるようになります。全体に当たることで、歯ぎしりの強さが分散されるので、1箇所に対しての削れる割合はその分減ります。とは言えども、削れている状態を見ると驚きがあると思います。
歯ぎしりでマウスピースが削れていくことで、その厚さが薄くなり、ついにいよいよ破折してしまいました。ここまで来ると作り替えとなります。
いかがでしたか?歯ぎしりの激しさは人によりますので、あくまで参考にと思います。夜間「ぎりぎり」していると歯ぎしりを指摘された場合、マウスピース作成をお勧めします。歯ぎしりで歯が削れてしまと、削れた歯は元に戻りません。マウスピースを身代わりにすることで、自分の歯を守りしょう。
マウスピースがどれだけ持つか、ということに対しては、激しい方でも「約半年」はもつかなと考えます。もちろん絶対ではありませんが、臨床経験から半年以下の方はほぼいません。実際は1−2年くらいの方もいらっしゃいますが、激しい方でも半年は持っているという実感です。
津市久居の歯医者「ナカニシ歯科医院」