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子供の矯正はいつからするべき?小児矯正の利点・欠点・危険な点

2022年1月13日

小児矯正、いわゆる子供の矯正はいつからするべきか、子供の歯並び大丈夫かなと気になったことはありませんか?小児矯正の利点・欠点・危険な点のほか、やっておいた方がいいのか?など、気になることをご説明していきます。

 

 

【目次】

①そもそも小児矯正とは?

②小児矯正ってどんなことをするの?

③小児矯正の利点

④小児矯正の欠点

⑤小児矯正の危険な点

⑥小児矯正はいつからするべきか?

⑦小児矯正はしておいた方がいいの?

⑧小児矯正で気をつけておくべき点は?

⑨早めに歯医者さんに相談しましょう

 

 

 

 

①そもそも小児矯正とは?

小児矯正とは、文字通り子供の時に行う矯正です。1期治療とも言います。年齢でいうと3歳から12歳ごろまでに行うものを言います。これに対し、大人の歯に生えそろってからの矯正治療を成人矯正、2期治療ということがあります。厳密に分けると難しいですが、要は【小児矯正=1期治療】【成人矯正=2期治療】と捉えていただければと思います。

 

 

 

 

②小児矯正(1期治療)ってどんなことをするの?

噛み合わせや歯並びの状態にもよりますが、一般的にはマウスピース型の矯正装置や、床装置というピンク色の入れ歯のような装置を用います。これらを用いて顎の成長など機能面を促したり、場合によっては歯を動かしたりします。成長を促し、歯が生えてくるスペースを作ることで、綺麗に歯が並ぶという考え方です。歯並びや噛み合わせの悪さは、狭い・小さい顎の対して歯が収まりきれず、乱雑に並んでしまうことで生じます。これらを改善するのが小児矯正(1期治療)です。一般的に矯正治療と聞くと、ワイヤーを歯の面に貼り付けて行うイメージですが、これは大人の歯が生えそろってから行う成人矯正であって、子供の場合は全く違うものになります。

小児矯正の装置はマウスピース型のものや、床装置というピンク色のものなどがあります

 

 

 

 

③小児矯正の利点は?

小児矯正は装置の種類や手法にもよりますが「咬合誘導」とも言います。つまり、子供は顎や筋肉などの機能面が成長段階なので、この成長を利用して咬合、しいては歯並びを良い方向に誘導しようというものです。成人になってからの矯正の場合、歯の成長はもちろんのこと、顎の成長や筋肉もほぼ完成している状態のため、矯正治療において多少なり制約がかかります。例えば「出っ歯」や「歯のガタガタ」を治すときは、歯を抜いて隙間を作り、歯を並べるという手法を取ることがあります。ですが、子供の場合は隙間がないのであれば顎や発育を促して隙間を作ろうとなるので、結果的に歯を抜かずに綺麗に並べるスペースを作れる可能性があります。小児矯正は成長を利用することで良い方向に誘導でき、結果として歯を抜かずに治療を終えることができる可能性や、小児矯正のみで歯並びがある程度揃う可能性もあります。(後述しますが、もちろん大人の歯が生え揃ってからもワイヤーをつけて矯正治療が続くこともあります)

小児矯正の利点として、将来的に抜歯をしなくても大丈夫になる可能性や、小児矯正のみで歯並びがよくあることがあります。

 

 

 

 

④小児矯正の欠点は?

小児矯正の欠点は「子供のやる気に影響される」「長期的な矯正治療になる」ということがあります。親がさせたいと思っても、子供が装置を入れてくれないと話になりません。また子供の矯正は成長を利用した誘導治療になるため、成長がある程度終わるまでは経過観察し続ける、装置を入れることになります。大人の矯正でも数年ですが、子供の場合はそれ以上かかる場合があります。

小児矯正だからというわけではないですが、しっかり歯を磨かないと虫歯になります。これは矯正をする以前に基本的なところとして虫歯予防が大切です。

小児矯正の欠点として、子供が嫌がると中断になることや、成長を見届けるために矯正期間が長期的になることがあります  小児矯正の欠点として、子供が嫌がると中断になります

 

 

 

⑤小児矯正の危険な点、トラブルは?

小児矯正の危険な点は、良いことばかりを信じないことです。治療には必ず利点と欠点があり、何よりも限界点があります。しっかりと説明を受けることが大切です。具体的なところでは「顎の成長を促して歯を綺麗に並べましょう」と良いことばかりの謳い文句だけを信じてはいけないことです。

 

ある程度成長を促すというのは間違ってはいないですが、それで歯並びをよくするには限界があります。実際に、歯並びを良くしたいということで矯正を始めた結果、歯の並びは綺麗だがすごく出っ歯に見える、噛めるところが少ないなどトラブル相談があります。

 

矯正治療においては治療の利点欠点はもちろんですが、限界点があることもしっかり説明を受けることが大切です。

 

 

 

 

⑥小児矯正はいつからするべきか?何歳からするべきか?

歯並びや噛み合わせの状態によりますが、目安として「3歳」「6〜9歳」です。3歳というのは子供の歯が完全に生えそろうので、その段階で矯正が必要かどうか判断する第一段階です。具体的には「受け口」の場合です。受け口以外は、歯並びが悪くなりそうという予想を立てることはよくありますが、実際に治療することはほとんどありません。

 

「6〜9歳」というのは子供の歯が抜け始め、大人の歯が生えてくる年齢です。この年齢あたりから小児矯正を始める準備をしていきます。実際に治療を開始するタイミングは上下の前歯が左右2本ずつ、つまり前歯4本が生えてきたときと言われています。このタイミングが大体「6〜9歳」です。年齢に幅があるのは、子供によって成長や生えてくるスピードが違うからです。

 

小児矯正を考えられている場合は「3歳」「6〜9歳」に一度歯医者を受診して状態の確認を行うことが望ましいでしょう。

小児矯正を始める年齢は3−4歳、6−9歳あたりが多いです。

 

 

 

 

⑦小児矯正はしておいた方がいいの?

最終的に矯正治療を考えられている場合は、小児矯正をしておいた方がいいです。子供の時にしかできない「成長」というものを利用できるわけですので、大人になってからの矯正ではできないことができます。ただし、子供のときにしたら大人になってからしなくても良いというわけではありません。小児矯正をしておくと大人の歯が揃ってからの矯正治療がスムーズにいきます。もちろんうまくいけば小児矯正だけで歯並びがよくなることがあります。

 

一般的には小児矯正をしてから成人矯正をした場合と、中学高校から矯正をした場合では費用は同じか、小児矯正からの方が安いこともあります。歯科医院によって費用が違うので、この点についてはHPか歯科医院で聞いておくべきでしょう。

 

もう一つの考え方として、中学生になるとワイヤー矯正になりますが、思春期に入るためワイヤーが嫌だ、矯正治療をしたくないということが起こり得ます。それで中断になるケースもあるので、そういう意味でも小学生のうちに終わらせておくという考え方もあります。

 

 

 

 

 

⑧小児矯正で注意しておくべき点は?

繰り返しますが、長期的になるため予定通りに終わらない可能性を十分理解しておくことが大切です。予定では10歳ごろに終わると言われていたのが、やはりワイヤーをつけて歯を並べましょうとなると、さらに年月がかかります。矯正治療は予測を立てた上で行われますが、実際うまく動くかは治療開始してみないとわからないこともあります。突然の引っ越しや異動、転勤などが生じると矯正治療で通院困難になることもあります。小学生の時は素直に矯正を受け入れていたにもかかわらず、思春期に入ることで矯正治療を受け入れてもらえず中断することもあります。大人の事情をはじめ、子供本人の成長に伴うトラブルも可能性があることは十分留意する必要があります。

 

 

 

⑨早めに歯医者さんに相談しましょう

小児矯正を始める時期は子供により異なります。そして子供の成長や歯並び、生えている状態はさまざまなので、早いうちに相談にいくことが大切です。成長が早い場合は周りの子供よりも矯正を行う年齢が早くなります。早期治療で効果が大きく出ることもあれば、時期を逃すと治りが悪いこともありますので、気になる場合は早めに相談にいくことが望ましいでしょう。

 

ただし「小児矯正をすれば早く歯並びが良くなるし、費用も安くすむ」という安易な考え方ではお勧めできません。あくまで中学生になってからもワイヤー矯正を行う可能性があることを念頭に置くことが大切です。

 

 

 

 

 

津市久居の歯医者「ナカニシ歯科医院」

 

 
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