虫歯の治療後に「歯が痛い」理由と原因について
2020年12月20日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
虫歯の治療をしたあと、麻酔が切れてから、あるいは翌日くらいに「しみる」「噛むと痛い」などありませんか?
しかも、痛くなかった虫歯を治療したのに、治療したら痛み始めたと言うことが少なからずあると思います。
場合によっては歯科に不信感を覚えることがあるかもしれません。
大丈夫です。虫歯の治療後の痛みが出ることは決して珍しいことではありません。その痛みは、大半の場合、時間が経つと共に治っていきます。大きな虫歯であるほど、痛みが出る可能性があります。
〜理由① 神経が敏感になっている〜
歯科治療は虫歯を高速ドリルで削りとっていきます。そのときに、どうしても摩擦、振動、熱が発生します。
その刺激が、歯の神経を刺激することになります。
もちろん治療中は麻酔をしているので痛むことはありません。
このような治療で生じる刺激によって歯の神経が敏感になってしまい、その後の食事や飲み物で痛みを感じやすくなってしまいます。
これは大きい虫歯であればあるほど、治療後の痛みが出やすいです。
そのため、治療後は痛みが出ることがあると思っていただくことが賢明かと思います。
痛み自体、時間と共に消失しますが、そうは言っても1週間くらい、場合によっては数週間から1ヶ月かかることがあります。
少しずつ良くなっていきます。
あまりに大きい虫歯であると、神経を取り除く治療(抜髄、根管治療)が必要になります。これは字の通り、歯の神経を取り除く治療になります。「神経を取れば痛みが出ない」まさにその通りなのですが、「神経を取る」と言うことはその分だけ周りの組織、神経にも刺激を与えることになります。
歯の神経を取ると言うことは、歯の周りの神経と歯の中の神経を切断することになります。
神経を取ることで痛みに敏感であった、炎症を起こしている神経を取ることはできますが、その代わりに切断した神経、その周りの組織にも多少なりとダメージを与えます。
そのダメージが治るのに期間が必要なため、処置後は痛いが出ることがあります。
治療後は安静にすることが大切です。反対側の歯で食べるなど工夫が必要です。
〜痛みが引かない場合〜
痛みがあると言っても「ズキズキする」「日に日に悪くなっている気がする」場合は歯科医院に早めに相談しましょう。
繰り返しますが、治療後の痛みは、長い目で見て、数週間から1ヶ月の単位で治ってきます。
〜最後に〜
これら述べてきた治療後の痛みは虫歯治療に関してになります。
根管治療など、根の治療の時の痛みとはまた少し違います。
どちらにしろ、痛みがある場合は安静にしていき、日常生活に支障をきたす場合は歯科医院に連絡して相談することが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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