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歯に黒い点があるのは虫歯?着色?進行度は?

2020年12月1日

津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」です。

 

 

「黒い点がありますが、虫歯ですか?」と来院される方が多いです。

確かに「黒い」=「虫歯」の可能性がありますが、着色かもしれませんし、進行度によっては「そのまま・経過観察」にすることが多いです。

 

 

歯に黒い点の初期虫歯と治療すべき虫歯がある状態

例えばこの写真の状態です。結論から述べると

左側の歯:治療が望ましい

右側の歯:経過観察、どうしても気になれば治療

 

 

黒さによっても進行度が違うため、治療の選択肢が変わります。

 

 

 

 

黒い点は虫歯?進行度は?

まずは歯の構造からのお話になります。

歯は「エナメル質」「象牙質」「神経」と3つの構造になっています。

虫歯はこの3構造でどこまで進んでいるかで判断していきます。

 

歯は「エナメル質」「象牙質」「神経」と3構造あり、どこまで虫歯が進んでいるかでステージが変わります

 

 

 

 

細かい話になりますが、日本の虫歯治療ガイドラインとしては以下があります。

(1)肉眼的に明らかな   “う窩  -むし歯の穴- ”  を認める  
(2)食片圧入や冷水痛などの自覚症状がある
(3)審美性の訴えがある (黒いのが目立つ など)
(4)レントゲン写真で  “エナメル質”   あるいは  “象牙質”   に達する病変を認める
(5)その他

 

というものがあります、自己判断としては「ものが詰まる」「しみる」「痛い」という自覚症状があげれます。ですが、ときに自覚症状がないまま進行していく隠れ虫歯(歯と歯の間の虫歯)がありますので、要注意です。

 

 

明らかにかけている、しみる場合は自分でも判断ができます

例えば、写真のように歯がかけている、ものが詰まるなどあれば虫歯とわかりやすいです。また穴が空いていると黒くも見えるので「黒い点は虫歯?」と自分でもわかりやすいと思います。

 

 

 

 

 

経過観察する虫歯 エナメル質の虫歯

エナメル質という一番外側の層はかなり丈夫です。骨より硬いです。

この部分の虫歯はそのまま放置しても問題ありません。

治療方法も「フッ素塗布」「生活習慣の改善」「歯ブラシ」などです。

 

エナメル質の虫歯は初期虫歯と言われ、生活習慣や歯ブラシ、フッ素塗布で経過観察していきます。見た目が気になるとなれば削って治療です

 

 

 

ただし「見た目が気になる」など審美面が問題であれば削らざるを得ません。

 

黒いが初期虫歯であればフッ素塗布などで予防していく

 

 

 

 

 

治療が必要な虫歯 象牙質の虫歯

象牙質は神経を守っている層になります。この層に達すると「虫歯治療=削る」が必要です。

象牙質とは一番外側のエナメル質と比べると柔らかい層になります。そのため、虫歯がここに達すると、進行が早くなります。この象牙質という層に虫歯が入ると、いつかは神経に影響が出てきます。神経に影響が出ると、歯がしみるなど自覚症状が現れます。症状がない時はまだいいですが、症状がある時は神経が攻撃を受けていると思った方が良いでしょう。早めに歯医者を受診することが望ましいです。

 

象牙質に達すると治療になります。

 

 

 

歯が黒くて治療すべき虫歯

 

削ってみると中が虫歯になっている

 

写真では虫歯が象牙質に達していると判断し、治療となりました。内側が黒くなっているのがわかると思います。このように、見た目は黒い小さな点でも、中では拡がっていることがよくあります。それらを判断する方法に、近年ではダイアグノデントペンというものがあります。これは光を当てて、虫歯の深度、進行を測るものです。

 

 

虫歯が進行しているところは歯が溶けているのでレーザー光線が進んでいきます。その跳ね返りを測定し、虫歯の進行を決定するというものです。

ダイアグノデントペンはレーザー光線で虫歯の深さを測ります

 

 

 

 

注意すべき詰め物の黒さ

同じ黒さでも、詰め物の周囲の黒さは注意が必要です。見た目は大丈夫そうな黒さでも、詰め物の下で虫歯が進行していることがあります。一度治療をしたところに関しては定期的な検診、確認が必要です。

 

 

詰め物の下が黒く、虫歯になっている

中まで虫歯かどうかは、見た目も判断材料ですが、レントゲンを撮影することでも進行具合を判断して行きます。見た目でも気になる方は気にされますが、気にならない方もいらっしゃいます。そんな方も一度はレントゲン撮影で状態を確認することが望ましいです。

 

 

詰め物の下が黒く虫歯になっているレントゲン

実際のところ、レントゲン撮影を行うと中の方が黒くなっていました。これは歯の構造でいう2つ目「象牙質」に黒さがあるため、治療が必要になります。虫歯の大きさにもよりますが、噛む面に限局している場合は、小さい範囲の場合は、プラスチックを埋めることが多いです。

 

 

詰め物、ダイレクトボンディングをした状態

虫歯があるかどうかは見た目でもわかることがありますが、レントゲンを撮影しないとわからないことも多いです。もし口を開けて黒さが目立っているようであれば、一度歯科医院での診察をご提案します。虫歯であれば受診してよかったとなりますし、虫歯でなくても大丈夫だったと言う安心感を得られると思います。

 

虫歯を治して詰め物をした状態

 

 

 

 

 

虫歯の進行を確認する方法 レントゲン検査

 ここまで虫歯の進行によって治療が変わることをお話ししましたが、最終的にはレントゲン撮影で虫歯の進行状態を確認することも大切です。レントゲンでは歯の3構造「エナメル質」「象牙質」「神経」の境界がはっきりとわかります。これが虫歯の進行度を確認する根拠の強い判断基準になります。

 

白い部分がエナメル質、灰色の部分が象牙質、黒い部分は神経です

写真を見ていただくと、歯の構造がはっきりとわかると思います。

レントゲンでは虫歯が黒く写ります。その黒く写る範囲で進行度を確認していきます。

 

 

 

 

エナメル質内で3段階、象牙質で2段階あります。

簡単にいうと、一番外側のエナメル質という範囲の虫歯は生活習慣、歯ブラシ、フッ素塗布で十分で、象牙質に入ると治療となります。

 

エナメル質は経過観察か、希望によっては治療となります。

象牙質に入ると治療になります

 

画像には詳しく記載がありますが、要はこの2つの層で虫歯がどこまで進行しているかが問題となります。実際のレントゲンで確認すると以下の通りです。

 

エナメル質の虫歯は経過観察が多いです      象牙質の虫歯は治療が必要になります。

 

虫歯がどこまで進行しているか、はっきりわかります。レントゲンで確認することは非常に大切です。見た目でわかれば一番ですが、わからない場合が多々あります。見た目の判断もしつつ、それでも判断できない場合はレントゲン検査を行い、後は総合判断となります。

 

 

 

 

 

最後に

自宅・個人での判断は「肉眼での黒さ」「しみるなど自覚症状」「見た目気になる」となります。ただし、初期虫歯や隠れ虫歯など「見た目何もない」「痛みがない」「黒くない」というものは個人での判断はできません。歯科医院で「レントゲン検査」など行い、そこで総合判断をし、治療するのか、経過観察・予防処置をしていくのかを相談、決定となります。

 

気になった段階で時間があるときに歯科医院を受診し、進行度を確認してもらうことが大切です。大きければ治療ですが、まだ小さく大丈夫な範囲であっても「大きくなくてよかった」という安心感を少なからず得られるとは思います。

 

 

 

虫歯は進行度によって経過観察することも多いです。もちろん、見た目以上い進んでいる虫歯もありますので、レントゲンなどで検査する必要があります。当歯医者の場合、歯は削ると元に戻らないため、初期の虫歯は極力、予防処置を提案させていただきます。見た目気になるからとご希望があれば、状態にご理解いただいた上で削るかどうか、相談させていただきます。

 

 

気になる場合は、歯科医院で口の中を確認してみてもいいかもしれません。

 

 

 

津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」

津市久居中町276-7  中西ビル2階

TEL: 059-256-4515

 
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