銀歯の治療のデメリット、メリットとは
2020年10月14日
津市久居 歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」です。
銀歯の治療のデメリット、メリットについてお話しです。一般的に虫歯治療の被せ物では「銀歯」になることがあります。銀歯は金属なので「丈夫、頑丈」という利点がありますが、一方で欠点もあります。
銀歯は金属なので、噛む力によって少しずつ歪みます。さらに、温度や噛む力で接着剤が劣化していくため、確実に銀歯と歯の間に隙間が生じてしまい、虫歯ができてきます。詰め物自体が金属なので、見た目にも虫歯がわかりにくく、早期発見が遅れ、気がつけば大きく進行していることがあります。
よく「上の歯の場合は笑った時に目立つ」という方がいらっしゃいますが、実は下の歯も結構目立ちます。意外かもしれませんが、話している時の口の動きを鏡などで確認して見てください。個人差ありますが、無意識に笑う時に口を開けるため、見えたりします。
本来歯肉はピンク色ですが、金属が入っているところは、金属イオンが溶け出て、まるでタトゥーのように黒くなります。こうなると、除去したい場合はレーザーで焼くなど、その部分を取り除く必要があります。歯肉に溶け出ますが、もちろん歯自体にも溶け出て、歯が黒くなってきます。
常に口の中に金属があるため、金属イオンが溶け出て、それを常に摂取していることになります。それが体内に蓄えられていくため、体に害が出ます。結果、アレルギーになることがあります。
銀歯にも寿命があります2−5年、長くて10年くらいと思っていてください。
保険治療の範囲内なので、比較的に受け入れやすいです。ただし、上記デメリットがありますので、何年したら交換、という感覚がいいでしょう
金属なのでかけることはありません。ですが、状態次第では金属の強いあまり噛む力などで歯がかける、割れることがあります。
セラミックスが金属のデメリットを補ってくれます。もちろんセラミックスのメリット・デメリットもありますので、総合的に判断、検討することが大切です。
他の歯と同じような自然な色合いです。大きい口で笑っても自然な歯を見せることができます。
変形しないため、歯と詰め物の間に隙間ができません。かつ汚れもこびりつきにくいため、虫歯になりにくくなります。
しっかりとメインテナンスすれば10−20年はもちます。もちろんしっかり歯ブラシをする、定期的に歯のクリーニングを受けるなど、歯科医院でのメインテナンスが必要です。
金属を使用しないため、金属特有のリスクがなくなります。
セラミックスは保険適用外のため、実費がかかります。なので、歯科医院によって費用が変動します。自由診療のため、質の低い高いがもちろんあります。安いなりの理由、高いなりの理由があると思います。
セラミックスは強度はありますが、金属には劣ります。そして衝撃に弱いです。イメージとして、大理石などは非常に硬いですが、ハンマーなどで一撃すると割れます。それと同じで、セラミックスも強い衝撃が加わるとかけることがあります。また「歯ぎしりをしている」とかけるリスクがあります。年齢を重ねるごとに歯の動いてきて、かみ合わせのズレが生じることもあります。定期的にかみ合わせの調整、管理が必要です。
銀歯、セラミックス、双方に利点欠点があります。歯も有限のため、再治療を繰り返すといつか抜歯となります。銀歯も治療としてはいいですが、短期間で繰り返し治療を行っていくことになります。「一度の治療で長持ちさせる=歯を削る頻度を少なくする」ことが、セラミックスを選択する価値ではないかとも考えられます。費用面もありますが、総合的に自分に取っては何がいいかをよく歯科医院やご家族と相談の上、ご決断いただければと思います。
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