見た目では分からない虫歯や、見分け方・進行度について写真画像を通じてご紹介します。
2022年12月15日
虫歯は見た目では分からないものや、少し黒いだけでも進行しているものもあり、見た目以上に進行していることがあります。逆に黒くても進行していないこともあります。今回は見た目以上に進行している虫歯をご紹介します。
この写真のどこかに虫歯がありますが、どこにあるかわかりますか?
見た目が黒い、黒い筋や点があれば「もしかすると」と感じますが、何もなさそうなところにも「歯と歯の間」から虫歯になっていることがあります。歯と歯の間では、前歯がまだなんとなく黒い、あるいは茶色の筋が見えますが、奥歯だと真横からは手鏡でも見ることができないので、自分自身では気づかないところになります。正式には歯の隣接する面が虫歯なので「隣接面カリエス(カリエス=虫歯)」と言いますが、見た目では分からないので「隠れ虫歯」とも俗にいうこともあります。
まずは症状があるかどうかがあります。以下の項目に当てはまるものがあれば一度歯医者を受診して検診を受けてもいいかもしれません。
・冷たいもの、温かいものが沁みる
・噛むと痛い
・チョコレートなど、甘いものがしみる
・たまに痛む
ちなみにですが、症状があるということは神経に影響が出ているということなので、割と進行具合は大きいことが多いです。
歯の内部に虫歯が進んでいると、虫歯としての黒さが透けて見えることがあります。ただし自分で見抜くにはかなり難しいです。これは歯医者さんなど第三者が見て気づくことが多く、自分で手鏡で見るには限界があるかと思われます。
はっきり申し上げて、症状がなければ自分ではほぼ分からないと思われます。お口の中を第三者が見て気づくこともあるかもしれませんが、歯医者さんでも見た目だけでは見つけれない虫歯があります。そのため、後述しますがレントゲン撮影が非常に大切になります。
見た目では分からないので、レントゲン撮影となります。
このように、見た目は周りと同じ白い歯をしていますが、レントゲンを撮影すると一目瞭然、他の歯と違い黒く透けて写っています。症状があれば虫歯があるかなと思いますが、症状がないとレントゲン撮影しない限り虫歯を見落としてしまいます。
症状がない場合はまだ良いことがありますが、症状があった場合は神経に影響が出ていることになるので、かなり進行している可能性があります。俗にいう神経をとる治療になるかどうかという段階です。もちろん「症状がある=神経をとる」訳ではありませんが、症状の強さによってはその可能性が出てきます。
症状がない=そこまで進行していない
症状がある=神経に影響が出ている=進行している可能性がある
となります。
もし虫歯が大きく進行し、神経をとる治療になると、治療回数や歯の寿命、費用や術後症状などトラブルが必ずついてきます。ちなみにですが、治療回数は奥歯の場合だと、根の治療が約4回、歯型とり1回、被せ物を装着で1回くらいでしょうか。数ヶ月かかることもあります。神経に達していない虫歯であれば詰め物をするだけなので1−2回で終わることが多いです。
結論、見た目で分からない虫歯はレントゲン撮影しないとわかりません。なので、1年に1度は歯科検診に行くことが望ましいでしょう。仮に症状が出てから歯医者さんに行く場合は、早めの方が良いでしょう。それは、虫歯でしみるのであれば放置するほど進行して神経を犯していくことになり、治療回数も一気にかかる治療にステップアップします。