親知らずが腫れて痛い時の対処法・症状や治療ついて
2022年9月22日
親知らずが腫れて痛いことありませんか?歯医者に行く前にできる応急処置や、実際の治療法、痛みの原因などについてお話しです。
これが一番現実的な方法です。ドラッグストアで鎮痛薬を購入しましょう。数多くある痛み止めの中でも「ロキソプロフェン」という成分が歯痛に効きやすいです。「ロキソニンS」が代表的なものとなります。
もちろん他の痛み止めも効果はありますが、中でも効きやすいものは成分としては「ロキソニンS」ではないでしょうか。
親知らずが痛む原因はズバリ「炎症」です。虫歯が神経を刺激するような直接的な痛みというよりも、周囲組織そのものにじわりと拡がっていくイメージです。炎症が強いことで腫れてきます。その時は冷たいタオルや氷などで冷やすことが大切です。
これは痛みをなくすというよりも、今以上悪くならないようにという考え方です。結果として痛みが引くかもしれませんが、悪化防止の意味合いが強いです。
親知らずが腫れて痛いのは、元を辿れば細菌が親知らず周囲の歯肉に入り込み、そこから炎症が発生し、痛み腫れにつながっています。少しでも細菌を減らすということでうがい薬で消毒しましょう。有名なところでは「イソジン」になります。一方でマウスウォッシュといった洗口液においては、アルコールが含まれているものは逆に刺激を与えかねないので、避けましょう。もし使用する場合はアルコールが入っていないものを選びましょう。
前述しましたが、きれいにすることで少しでも細菌を減らします。口の中をしっかり磨けていますか?案外、歯と歯の間には汚れが溜まりやすいものなので、今一度磨きましょう。もちろん痛みや腫れがあれば無理しない程度で行いましょう。
親知らずの痛みや腫れは炎症によるもの、つまり免疫力のバランスで免疫力よりも細菌感染が強い場合に生じます。体が疲れている時は免疫力が下がるため、痛みや腫れが増していきます。
無理しない程度でビタミンやエネルギーをとりましょう。単純に睡眠不足であれば寝ることで体力を蓄えましょう。痛くて眠れないこともありますが、できる限りのことをするしかないのです。
親知らずが痛いというのは、親知らずそのものが痛いというよりも、その周囲に細菌が入り込み、周囲の組織で強い炎症を引き起こしているからです。なので、痛みの原因となる細菌に対して抗生物質をを、痛みに対しては鎮痛薬で対応となります。
これは状態によります。親知らずが噛み込んでいる場合や、噛み合う歯と当たって痛い場合は、当たらないように親知らずを削ることになります。もちろん、噛み込んでいない親知らず、変な方向に向いている、埋まっている親知らずは噛み合わせの調整以前に、噛んでいないので削るということは選択肢に入りません。
親知らずの症状と状態によります。少し痛いくらいであれば、麻酔をして痛みが取れれば抜歯します。ですが、痛みが強い場合は麻酔が効きにくいため(理論や機序は省略します)、麻酔が十分に効かなければ抜歯はできません。また、目に見えて腫れている場合は抜歯できません。その時は抗生物質を処方し、まずは腫れを取るところからとなります。後日、腫れが引いているのを確認してから抜歯を計画します。
親知らずは周囲の組織の炎症が強くなるために痛くなります。その周囲の1つに顎の筋肉を含む組織があるため、そこに炎症が拡がると口が開けにくくなります。症状の程度によりますが、指1−2本分しか開けられなくなります。
上記⑴と同様に、飲み込む時の筋肉の周囲に炎症が拡がることで、嚥下痛を発症します。飲み込めないわけではないですが、痛いなと感じながら飲むイメージです。
親知らずが痛い側の、下顎と喉の移行部付近には顎下リンパ節があり、そこに炎症が波及します。そのため、この部位を押さえて痛いことが非常に多いです。一般的にここが腫れて、鏡で見ると顔が膨らんでいるように見えます。
炎症が強くなると、そして疲れているなど免疫力が低下していると発熱します。炎症は免疫力と細菌感染のバランスなので、夜になると、あるいは入浴するなどで一気に体調が悪くなります。痛みが強くてそれどころではないとは思いますが、ゼリーなどで栄養を最低限確保し、水分補給をした上で体を休めることが大切です。
これは前述したように口が開けにくい、飲み込みにくいなどもあるので当たり前かもしれません。親知らずの周囲が腫れて痛いわけなので、そこで物を噛み込むと当然痛いわけです。親知らずが痛い側では食事を避けましょう。
いかがでしたか?親知らずの痛みは最初の方は気がつけば治っているなど軽いことが多いですが、繰り返すうちにかなり痛い、腫れになることがあります。一度でも違和感や痛みを感じたときは、一度歯科医院を受診して、歯の状態を確認することをおすすめします。