高血圧と歯科治療 〜血圧が安定しないと治療ができない〜
2021年1月13日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
歯科治療は痛みや緊張が少なからずあります。
もちろん医療の進歩もあり、極力痛いがないような治療が多くなってきます。麻酔注射も昔と違い比較的痛みがないよう工夫できるようになりました。
ですが、歯科治療は「苦手だ」という方もいるように、大丈夫と言われてもある程度の緊張が伴います。
心臓病や高血圧などの疾患があると、その軽度の緊張や麻酔薬の影響による心臓のドキドキ感によって、時に全身の状態の悪化や偶発症につながることになります。
〜血圧が高いと治療ができない?〜
血圧と歯科治療のガイドライン、指標のようなものがあります。
血圧が160/110以上であれば延期を検討します。
血圧が180/120以上であれば歯科受診よりも内科受診が優先される状態です。
〜血圧が高いまま治療を行うとどうなる?〜
血圧が高いまま治療を行うと、例えば出血しやすい、血が止まらないなどもあれば、高血圧緊急症と言い、心不全、心筋梗塞、脳梗塞など、血流に関わる大きな問題が生じることがあります。
〜照会状をかかりつけ医師に持参していただく〜
体の状態が歯科治療に与える影響がありますので、全身疾患がある場合はそのかかりつけ医師に問い合わせることがあります。
具体的にはどのような状態か、血圧が安定しているかどうかなどです。
その為、お手紙をかき、それを患者様に持参していただくことがあります。かかりつけ医に手渡ししていただき、その返事をまた歯科医院に持って帰ってもらうことになります。
大変面倒ですが、歯科治療における安全をより一層保つために必要なものになります。
〜歯科医院でも血圧を測ります〜
血圧が安定していない場合は、歯科治療という緊張感がある環境では血圧が大きく変動します。
歯科治療の緊張で血圧が高くなり過ぎ、頭の血管、心臓に問題が起きてしまうと一大事です。逆に、処置に対する不安や緊張から、血圧が下がりすぎることもあります。
血圧が下がると血液の循環が低下するため、ときには命の危険につながることもあります。
そのため血圧が安定していない場合は歯科治療よりも内科受診を優先することになります。言い方次第では、歯科治療がしたくても体の状態から治療できないということです。
〜最後に〜
「歯が痛い」となっても、血圧が高ければ十分な治療ができなことがあります。常日頃からお体には十分お気をつけください。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
津市久居中町276-7 中西ビル2階
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