歯周病により全身状態が悪化し、認知症リスクが上がる
2020年12月25日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
国民病ともいえる歯周病ですが、全身への影響をご存知でしょうか?
糖尿病などはある程度知れ渡ってきていますが、実は脳血管や認知症のリスクまでも間接的に影響があると言われています。
〜歯周病と脳梗塞、心臓疾患〜
歯周病の菌は、お口の中にいますが、歯周病が悪化していくと歯茎の血流に乗り、そのまま全身に流れていきます。その後、血液が凝固していき、血の流れを障害します。
これが脳の場合だと脳梗塞になります。
もちろん心臓だと心筋梗塞のリスクになります。
歯周病が悪化している人は、そうで無い人に比べ2.8倍リスクが高いと言われています。もちろん、歯周病のみがリスクで無く、食生活や他の基礎疾患もリスクではありますが、単純な比較ではこのような統計が出てくるというわけです。
歯周病の治療をしておくことで、全身状態へのリスク回避につながります。
〜歯周病とお口の環境変化、悪化による認知症リスク〜
歯周病が進行すると歯を失うことになります。歯を失うということは、食事が十分に取れないということになります。
その分だけ栄養が不足していき、病気になりがちにもなります。
つまり、これが負の連鎖への入り口となります。
歯を失うことによって、口の健康が損なわれいきます。その時、健康な人と比べると、状態が悪い人は認知症になるリスクが1.9倍高いという調査結果もあります。
口の健康と認知症ははっきりと相互関係があります。
元気なご高齢者の方は、みなさん歯がしっかりしており、元気に食事をしている方が多いと思います。口は健康への入り口のため、十分なケアが必要になります。
〜歯を失わないために〜
日本人が歯を失う原因の1位は歯周病です。
そのため、いかに日頃から歯周病ケアを受けているかどうかがポイントになります。
歯周病は無症状のため、自分でどれくらい進行しているかはわかりません。逆に、症状が出る時はかなり進行しているため、口の健康が大きく損なわれている時と言っても過言ではありません。
ぜひ1度は歯科検診を受けてみてはいかがでしょうか?
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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