根の治療で痛み、違和感が残るのは?
2020年12月10日
津市久居の歯医者 歯科医院の「ナカニシ歯科医院」です。
根管治療、ご存知でしょうか?
根っこの治療とも言われています。
例えば、虫歯は進行すると、歯の神経に到達します。
歯の神経が侵されると、痛みや歯の根っこが汚染され、炎症を起こしていきます。この汚染された歯髄を取り除いていくのが「根の治療」「根管治療」です。
歯の根は非常に複雑な形をしており、少しでも取り残しがあると再発する可能性が高いです。
ましてや盲目的な治療になるため、汚染物質の取り残しがあるかの確認ができません。
それが原因で、痛みや腫れなどを引き起こすこともあります。
今回は、そんな根の治療での痛み、違和感についてのお話です。
〜治療中の痛み、違和感〜
根管治療では、痛みが出ることがあります。
その時は、麻酔を行った上で治療していきます。
根の中に炎症している神経、汚れを残したままだと、痛みが取れないことが多く、また再感染を起こし、再度根管治療を行わないといけなくなります。
そのため麻酔をし、痛みを無くし、痛みの原因の汚れ、炎症している神経を取り除く根管治療を行います。
一方で、根の先、つまり根の外側にまで炎症が波及していると、治療を原因の汚れを除去できてもすぐには治りません。炎症=傷のようなものなので、治癒に時間を要します。
〜治療後の痛み、違和感〜
①最終的なお薬をつめた後
根の中を消毒した後、薬を詰めます。これは緊密に詰めていき、圧をかけながら行うため、薬を詰めた後に痛みが出ることがあります。数日痛みが出て、その後落ち着くと言われています。
我慢できる範囲の多少の痛みなら良いですが、あまりに痛い場合は歯科医院に相談した方が懸命です。
②治療後の継続的な痛みや違和感
治療後にしばらく痛む場合、歯を支える組織が炎症を起こしている可能性があります。
そのため噛むと痛い、押さえると痛いなどの症状が起こることがあります。
この場合は状態にもよりますが、時間経過で痛みの変化を見ていく、あるいは外科的な方法を考えます。
〜その他の痛みの原因〜
他にも「かみ合わせが高い」「歯周病を併発している」などもあり得るので、「痛み=根が原因」とも限りません。
歯科医院に相談し、状態の把握が必要です。
〜違和感、痛みはいつまで続くのか〜
痛みの程度や期間は、その歯の重症度の度合い、炎症の進行度合い、痛みの感じ方といった個人差によって様々です。
ただし、歯の根っこが無菌的になっていれば、一週間ほどでおさまるといわれています。
あるいは、少しずつ引いていき、痛みがなくなります。
〜痛みに対する対応〜
基本的には根の治療の継続、お薬の内服が一般的です。
ただし、あまりに痛みが取れない場合は歯科医院に相談することが望ましいです。
痛みについても、先ほど述べましたように炎症の強さ、期間、重症度などで簡単には引かないことがあります。
〜最後に〜
根の治療、根管治療は盲目的な治療です。
痛み違和感があるというのは、誘発している炎症、感染物質が残っているということになります。
根の治療では治癒しないものは、外科的な方法を考えます。
あるいは、保険範囲内の治療では治らないものもあるため、保険外治療を考えます。
どちらにしろ、痛みや違和感がある場合、様々な原因、過程があるはずなので、歯科医院に相談することが大切です。
津市久居の歯医者 歯科医院「ナカニシ歯科医院」
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