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知覚過敏用のオススメ最強の歯磨き粉

2023年6月4日

歯がしみる、痛い、虫歯?知覚過敏?と感じたことありませんか?虫歯で痛いこともありますが、知覚過敏でしみることも多々あります。治療方法もいくつかありますが、毎日のケアで対応できるものとして歯磨き粉の選択があります。これは実際に歯医者に行っても提案される治療方法として1つに挙げられます。たくさんある中でどれがいいか、ポイントをお話しした上で、実際の商品も説明して行きます。

 

 

 

 

①知覚過敏とは?その原因は3つ!歯磨き粉で対応できるものは?

知覚過敏とは、歯ブラシのとき、口をゆすぐ時、冷たいものを飲むときに歯がしみる現象です。虫歯と違い、その一瞬に痛みを感じます。虫歯はジンジンする、染みて痛いと感じてから数秒は痛みが持続することが多いですが、知覚過敏はその一瞬だけとなります。

 

一般的に言われている原因は3つあります。

 

 

 

 

[1] 歯ブラシの力が強すぎる

歯ブラシが強すぎると、歯茎を傷つけてしまいます。それにより歯肉が下がり、しみるようになります。

歯ブラシの力を弱めるか、どうしても力が入る人は柔らかめを用いましょう。最近は力が入りすぎるとカチッと音が鳴る歯ブラシも販売しています。

 

 

[2] 歯周病や加齢による歯茎の下がり

歯周病は防ぐことができても、どうしても避けられないのが年齢です。できる限り予防することが大切です。

 

 

[3] 食いしばりや歯ぎしりをしている

歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に過度の力が加わることで、歯がしみることがあります。厳密にいうと詳しいメカニズムがありますが、ここでは簡単に「歯ぎしりがある=知覚過敏が出ることがある」という認識でお願いします。

歯ぎしりや食いしばりについてはマウスピースで歯を守ることが大切です。

 

 

 

 

 

②知覚過敏を抑制する成分をチェック!

知覚過敏を抑制する成分には大きく2つ「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」があり、その他として重要な成分が2つ「フッ素」「研磨剤の有無」あります。

 

 

 

 

[1] 硝酸カリウム

硝酸カリウムは神経の過敏性を抑制する成分です。知覚過敏用の歯磨き粉として販売されているものは、最低限としてこの「硝酸カリウム」が配合されています。硝酸カリウムのカリウムイオンが蓄積されていくことによって、週単位で知覚過敏の改善を期待できます。使用開始して2週間後、4週間後に効果が出てくると言われています。

 

 

 

[2] 乳酸アルミニウム

乳酸アルミニウムは象牙細管という管をブロックするものです。歯の表面から神経に刺激を伝えるの細かい管が歯には存在します。その細かい管を乳酸アルミニウムが封鎖することで、神経への刺激そのものをブロックします。

知覚過敏用の歯磨き粉としては2つ目の成分として使われることが多いです。前述した「硝酸カリウム」が神経そのものに作用し、「乳酸アルミニウム」は刺激そのものが伝わらないようにブロックするイメージです。

 

 

[3] 高濃度のフッ素

フッ素は歯の表面に作用し、強度を上げてくれます。知覚過敏は歯の表面からの刺激なので、強度を上げることで少しでも刺激を軽減します。

 

 

[4] 研磨剤の有無

ホワイトニング用歯磨き粉などによく配合されている「研磨剤」ですが、これは「無し」を選びましょう。研磨剤はタバコのヤニなど着色が強いこびりついたものをとるためにあります。何もない場合はただ歯を削るだけとなり、歯の表面が薄くなって行き、それが結果として知覚過敏につながります。

 

 

 

 

 

 

③知覚過敏の歯磨き粉は主成分「プラスα」も視野に入れる

知覚過敏だけに悩まされている人もいれば、歯周病によって歯肉が下がり、知覚過敏になる人もいます。知覚過敏だけであれば最低限の成分が配合されたものを選びましょう。ただし歯周病も心配な場合は歯周病対策の成分が配合されたものを選択すると一石二鳥です。もちろん価格はその分だけ上がりますが、自分の歯にあったものを選択することが大切です。

大抵のものはフッ素が入っていますので、あとは歯周病用を選択するかどうか、かもしれません。ただ細かい成分についてはマニアックなところにもなりますので、「プラスα」はざっくりなイメージでいいかもしれません。

 

 

 

 

 

④知覚過敏オススメの歯磨き粉

[1] システマ センシティブ

当院で取り扱っている、医療機関専売「知覚過敏用の歯磨き粉」です。知覚過敏抑制の成分「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」をはじめ、高濃度フッ素1450ppm、「IPMP」という歯周病菌に対する成分と、歯肉の出血を抑える「トラムネキサム酸」が配合されています。わずかながら低研磨性ということで、歯の表面を削る研磨剤が配合されているので歯の着色を抑える効果があります。研磨剤が配合されているという点においては完璧ではありませんが、知覚過敏がある人で大きく歯周病が進んでいない人に対しては第一選択になり得る歯磨き粉です。

 

 

 

 

[2] ライオン デントヘルス

歯周病が進んでいて、知覚過敏も生じている人にオススメです。薬局に売っています。これは、上記の知覚過敏抑制成分「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」のほか、高濃度フッ素1450ppmが配合されています。歯周病に対しては、歯周病菌を殺菌作用する「IPMP」、歯茎の腫れ・出血を抑える抗炎症作用の「トラムネキサム酸」、歯茎の活性化を図る「ビタミンE」が配合されています。

 

 

 

 

[3] GUM プロケアハイパーセンシティブペースト 集中ケアタイプ

個人的には現時点でこの商品が一番最強かと考えています。知覚過敏の抑制する成分「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」をはじめ、高濃度フッ素1450ppm、歯を削らない研磨剤無使用です。知覚過敏に対するアプローチが全て揃っています。

唯一、欠点が2つあります。歯周病の人にはお勧めしにくいことと、価格が高いことです。通常の歯磨き粉は60-90グラムでの価格ですが、この商品は15グラムで少量です。言い方次第ですが、それだけ濃縮されているということかなと思います。

 

 

 

 

 

 

⑤知覚過敏用の歯磨き粉の使い方のプチ情報

知覚過敏用の歯磨き粉なので、歯磨き粉として使用するイメージがありますが、綿棒や歯ブラシの先、指先でしみる部位に擦り付けるのも効果があります。

普段使っている歯磨き粉で歯を磨いたのちに、知覚過敏用の歯磨き粉を擦り付けるという使い方です。通常は歯ブラシの後に口をゆすぐので、ゆすぎすぎると成分が流れ出てしまいます。それくらいであれば、ゆすいだ後に、歯磨き粉を擦り付けて終了とすることで、しばらく歯の表面に成分が定着します。持続的な効果が期待できます。

歯周病ケアもしたい、でも知覚過敏も治したい、という方には、歯周病に重点をおいた歯磨き粉で歯を磨いていただいたのちに、知覚過敏用の歯磨き粉で気になる箇所に擦り付けるというやり方を薦めることがあります。

 

 

 

 

 

⑥まとめ

知覚過敏に対する歯磨き粉ってたくさんありますが、どれがいいか、わからないですよね。安価なものは成分が少ないですが、それで間に合えばコスパとして最適かなと思います。ですが安価なものでも知覚過敏が治らない場合はステップを上げて少しお高めの歯磨き粉を試すのもいいかもしれません。

ただし、大前提として本当に知覚過敏なのか、はたまた虫歯なのか、その判断が必要になりますので、歯が染みると感じたら歯医者にいくことをお勧めします。独自の判断で知覚過敏だろうと思っていて、実は虫歯だったということが一番辛いと思います。

 
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