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唇に水ぶくれができた!痛くない透明な粘液嚢胞とは

2026年1月12日

唇に透明な水ぶくれができても、痛くないし放置していいのか?と思ってませんか?それは粘液嚢胞、粘液貯留嚢胞と呼ばれるものかもしれません。特徴は潰れて無くなってもまた再発し、繰り返すものです。痛くないので治療する気になりにくいものですが、根本的に解決しておいた方が良いものです。

 

 

①粘液嚢胞、粘液貯留嚢胞とは

粘液嚢胞・粘液貯留嚢胞とは、唇の内側などにできる、痛みのない水膨れのようなものです。これは、唇の内側には、唾液が通る道の唾液腺と呼ばれる小さな管があります。これが、誤って唇を噛むなどすることで唾液が水脹れのように漏れ、結果的に水脹れになります。

生活上では鬱陶しいなどあるかもしれませんが、放置して問題が出るわけでもありません。基本的には何かのはずみで潰れてしまい、中から液体が出てきて、萎んで落ち着きます。ですが、基本的な原因である唾液腺の損傷が治っているわけではないので、再度膨らんできます。「膨らむ⇨つぶれる⇨落ち着く⇨また膨らむ」これを繰り返していきます。

 

 

②粘液貯留嚢胞の治療方法は

粘液貯留嚢胞の治療法には開窓、切除の2つがあります。開窓とは、そのままですが潰して解放してあげること治癒を促します。この方法は小さくすることが目的であり、いつかは消失しますが、再発することがあります。基本的には、あまりに大きいものであれば一度潰し、範囲を小さくしてから切除するという考え方です。

そしてその切除という方法が2つ目です。先述したように、唾液腺の一部が漏れ出していることが原因のため、その一部を取り除くことで、根本的に解決していく方法です。基本的には再発の傾向は少ないです。

 

一般的には切除を選択することがほとんどです。開窓という選択肢は患者負担や希望、粘液嚢胞の大きさなど、総合的に判断、選択されます。

 

 

③粘液貯留嚢胞の治療の実際

粘液貯留嚢胞の治療について、実際のところを説明していきます。写真のように、唇の内側が水脹れのように膨らんでいる箇所があります。これを切除してきます。

唇に水ぶくれがあります。透明なこれは粘液嚢胞と呼ばれるものです。痛みはないものです。

 

 

 ⑴局所麻酔、切開

まずは該当部位の周りに局所麻酔を行います。その後、切開し、ピンセットで優しく開いていきます。

透明な粘液嚢胞の周りに麻酔をして治療していきます。

 

 ⑵唾液腺の切除

ぷくっとしているところがわかるでしょうか。これが唾液腺です。写真は、ある程度大きなものを取り除いた後のものです。

切除した唾液腺の写真です。このように、多数の小さな唾液腺を取り除きました。

大きなものから小さなものまであります。主原因は大きなものですが、小さなものを取り除いておかないと、後にこれが膨らんでいき、再発となります。見える範囲で全て取り除くことが大切です。

唇の粘液嚢胞の原因は矢印部分の丸い塊、唾液腺です。これを切除していきます。  粘液嚢胞の原因となる唾液腺の固まりです。切除したものです。大きいもの小さいものが多数あります。

 

 

 ⑶縫合、抜糸

最後は切開した部分を縫合します。唇は内側は粘膜ですが、外側になれば上皮になるので、優しく縫い合わせていきます。きつく縫合すると、唇につっぱり感が出るので、緩く縫合することが大切です。

  約1週間後に抜糸します。その後は何もなければ受診することなく終了です。

 

 

粘液嚢胞の原因となる唾液腺を切除したのち、縫合します。

 

 

 

 

④粘液貯留嚢胞のまとめ

粘液貯留嚢胞はよくあるものではありませんが、決して珍しいものでもありません。誤って唇を噛むなどすれば、場合によっては生じる現象です。

放置しても、いつかは潰れて萎んでいき、治ったように見えますが、根本的な唾液の漏れを解決しないと再発します。潰れたところから細菌感染すると二次的な問題が生じる可能性もあります。

 

放置していても大きな害になるわけではありませんが、根本的に治癒しているわけではないので、タイミングをみて歯科に受診し、治療を受けることをお勧めします。

 

 
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