前歯のセラミックス審美治療
2025年6月29日
前歯のセラミックス審美治療ですが、利点や欠点はもちろんのこと、失敗したくない、後悔したくないという懸念点もあると思います。今回は前歯のセラミック治療、審美治療についてのご紹介です。
前歯のセラミック審美治療は、周りの歯と比べても違いがわからないような、自然な歯の色合い、形をもつ被せ物の治療です。保険の被せ物では変色や偽物感がどうしても出るので、治療したものの違和感がありコンプレックスになる、口を開けて笑えないといったストレスにつながることもあります。気にするかどうかは人それぞれですが、気になると嫌になってくることもあります。
通常の保険の被せ物はプラスチックをメインにできており、かつ単色のため、全体的にのっぺりとした偽物感が出てしまいます。本来の歯はさまざまな色の組み合わせになりますので、どうしても保険治療では違和感が出てしまうのが欠点です。それがセラミック審美治療になれば、その人の歯の色を細かく再現ができるので、本物の歯のような被せ物が出来上がります。
セラミック審美治療の利点は前述した通り、本物の歯のような見た目なので、一般の方が見ても違いがわからないのが特徴です。かつ変色がないため、常に綺麗さを保つことができます。一方、欠点も把握しておくことが大切です。まずは保険外治療のため実費負担になることです。また、歯ぎしり食いしばりなどで噛む力が強い方は、あまりの強さの衝撃でセラミックが一部っかけてしまう可能性があります。せっかく入れたセラミックが欠けてしまうと悲しいですよね。近年はジルコニアと呼ばれる白い金属とも言われるセラミック素材ができており、その欠点をカバーできるようになってきました。適切な治療、診断のもと、その欠点を克服できるようになったのは大きいところです。
【利点】
・偽物感がなく、本物の歯のように見える。
・歯が綺麗になることで大きく笑うことができる。
【欠点】
・保険外治療のため、実費負担が大きい
・過度の衝撃でかけることがある(ジルコニアという材質が開発されているので、克服しつつある)
前歯のセラミックス審美治療の実際のご紹介です。
写真のように、変色している歯と、斜めに捻じれている歯があります。見た目の雰囲気が気になるところです。
歯の捻じれについては矯正治療が視野に入ります。矯正治療といっても治療期間や費用がネックになるので、そのあたりが患者様と要相談となります。今回はともに神経が無い歯であったので、被せ物にして見た目を改善しようというお話になりました。
神経がない歯は強度も落ちる言われています。被せ物にすることで一定の強度を担保できるのも利点です。もちろん歯が十分に残っている場合は被せ物にする必要はありませんが、最終的には患者様と要相談となります。今回は見た目の改善を目的として、被せ物を作成するために歯を一回り削り、土台という形にしています。
歯型をとり、模型上で歯科技工士がセラミックスの被せ物を作成ます。
被せ物が入った状態です。見た目がかなり改善し、周りと比較しても違和感がない状態です。
ニコッとした時も見た目が綺麗で揃っているので、違和感がなく綺麗な状態です。
前歯のセラミック審美治療についてお話でした。見た目の色や形にコンプレックスがある場合、このセラミック審美治療で綺麗になり、そのコンプレックスが解消される可能性があります。口の中がコンプレックスになると、笑顔が減ってしまうので、その人の印象も大きく変わってしまいます。歯を綺麗にするだけで笑顔が増えれば、その後の人生も大きく変わるかもしれません。
前歯の色合い、形が気になる方は、ぜひ一度、セラミック審美治療を検討されても良いかもしれません。
今回のご紹介した前歯のセラミック審美治療の詳細
【費用】 前歯のセラミックス ¥165,000- × 2箇所 = ¥330,000-
【治療期間】 約2ヶ月
①形を整え、仮歯を作成する
②歯型をとる
③被せ物が入る
【セラミックス治療の利点欠点】
利点:見た目の改善、笑顔が増える
欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある
【その他】
歯の捻じれについては矯正治療も選択肢になるが、治療の費用や期間が増える