根の治療で歯茎が腫れて治らないときの歯根端切除術
2024年11月1日
根の治療で歯茎が腫れて治らないときありませんか?一般的には根の管を通じて治していく根管治療というもので治療をしていきますが、治らない時があります。その時は外科的な方法、歯根端切除術という方法で対応することになります。
まず、通常は根管治療という従来の方法で治療を継続します。数ヶ月、長くて半年経過しても治らない場合は外科的な方法、歯根端切除を検討します。もちろん、あくまで治療の選択肢なので、そこまでしたくないという方もいるかと思います。医学でもそうですが、治療の選択肢を決めるのは患者様となります。提案した上で、希望されるかどうかとなります。
根の治療、根管治療は言い換えると内科的治療です。管を通じて、根の先の炎症を治していくものです。内科的な方法で治癒が見込めない場合に外科的な方法、歯根端切除術となります。
そのままですが、歯茎を切開すると、歯茎が腫れているところの出来モノや根の先の状態が目視できるので、そこを綺麗にするだけとなります。悪いところを取り除くという、非常にシンプルな発想です。
処置後は歯肉を縫合し、1週間程度で抜糸を行います。その後は経過を見ていくのみとなります。
歯根端切除の実際です。写真のように、歯茎がぷくっと腫れていて、治っていない状態が確認できます。
麻酔をした上で、歯茎を切開し、内側を目視します。根の先に出来モノを確認しました。あとはこれを綺麗に取り除くだけです。
縫合し、約1週間程度で抜糸します。
このように、外科的な治療で最終的には治癒に至ります。
歯根端切除術は外科的な治療方法ですが、基本的にはこれをすれば大抵のものは治ります。
次も似たような状態ですが、写真のように根の治療でも、歯茎が腫れて治っていない状態です。
歯茎を捲ると、根の先と悪い部分が確認できます。これを綺麗に取り除きます。
1週間後の写真です。腫れていた歯肉が治っているのがわかります。
根の治療をしても歯茎が腫れて治らなかった場合の次の一手として「歯根端切除」という外科的な治療方法があります。
これは保険適応の治療方法なので、保険治療をしている歯科医院で治療を受けることができます。
もちろん、すべてのケースで歯根端切除術で治る訳ではありません。歯が割れていた場合はそもそも抜歯となりますし、範囲が大きすぎると不適応となります。
根の治療で歯茎が腫れて、治らない場合、それですぐ抜歯という訳ではありません。
お悩みの方は、一度歯科医院に相談してはいかがでしょうか。