前歯がかけた時の治療方法【セラミックス、ダイレクトボンディング】
2024年9月1日
前歯をぶつけることで、歯の先端がかける、破折することがあります。その破折の仕方によってダイレクトボンディングという詰め物治療、セラミックスの被せ物で綺麗にするなど、治療の選択肢があります。今回は歯の破折と治療方法、選択肢についてのお話です。
前歯がかけた時の治療方法は簡単に分けると【①詰め物 ②被せ物】の2つに分けられます。
治療の選択についての決め手は【歯がかけている範囲】で決まります。あとは「噛み合わせ」も影響してきますが、わかりやすくいうと範囲となります。
実際にどのような範囲なら詰め物、被せ物になるかの実際をいくつかご紹介です。
前歯がかけた時の治療方法で、小さい範囲の場合です。この時は「詰め物」を選択することが多いです。
治療に関しては保険治療「プラスチック」と保険外「ダイレクトボンディング」とあります。
保険治療のプラスチックは、通常の虫歯治療と同じものです。利点は保険が効くので安価なこと、簡易的なことですが、欠点は見た目の審美性にかける、変色着色しやすいことです。もちろん、保険治療が悪いわけではありませんが、前歯は見た目を気にするところでもあるので、審美性を追求すると満足度には限界があります。保険治療のプラスチックでも見た目が十分満足することもあります。保険治療の詰め物は詰め物の色が単色で決まっているため、治療を受ける歯と同じ色合いなら満足されますが、違っていると目立ってしまいます。
一方の保険外治療のダイレクトボンディングは、耐久性があるので変色着色がしにくく、かつ審美性が高い治療です。治療する歯の色合いに合わせて詰めていきます。
【ダイレクトボンディング】
費用:¥55,000-
治療回数:1回
利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がしにくい
欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある
前歯がかけた時の治療方法で小さい範囲であれば詰め物が適応とお話しました。ダイレクトボンディングという治療方法はやはり見た目を重視される方にお勧めです。見た目がそこまで気にならない場合は保険治療でのプラスチックでも良いかと考えます。
全てにおいてですが、詰め物で綺麗になったとはいえども、再度ぶつけれればかけます。また前歯を使ってものを噛みちぎる、硬いものを噛むなどによっては詰め物がかけてしまうことがあります。
治療を受けると綺麗になり、元々かけていることを忘れてしまいますが、実際は詰め物のため、ある程度は常識の範囲で注意が必要になります。
【ダイレクトボンディング】
費用:¥55,000-
治療回数:1回
利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がしにくい
欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある
前歯がかけた時の範囲が大きい場合は詰め物では対応できないことがあります。それはやはり強度の問題です。ざっくりなところでは、歯の半分がかけていると厳しいかもしれません。
保険治療ではプラスチックの被せ物があります。保険外では被せ物「セラミックス」・ネイルのような「ラミネートベニア」という方法があります。
セラミックスの被せ物はよく聞くところかもしれません。一方で、ラミネートベニアというものは、残っている歯を最大限に生かし、かつ、最小限の歯の切削で治療ができる物です。イメージはネイルのように、歯の表面に薄いセラミックスを貼り付ける方法です。スーパーエナメルとも呼ばれることがあります。
【ラミネートベニア】
費用:¥132,000- × 2箇所 = ¥264,000-
治療回数:2回
利点:審美性が良い・着色や変色などの劣化がない
欠点:保険外治療 過度の衝撃でかけることがある
前歯がかけると治療となりますが、そこで見た目を気にするかどうかもポイントとなります。
今回紹介したのはざっくり「前歯がかけた範囲」で説明をしていきました。ただし、歯の状態や噛み合わせなど総合的に考えての選択肢になるので、「半分かけた=被せ物」とすぐなるわけではありません。歯がかけた状態は似ていても実際は人と自分は違うので、あくまでも参考になればと思います。最終的には歯科医院に相談していただき、治療の選択を検討していただくことが良いと思います。
よく子供が喧嘩やスポーツ、転倒などでかけることが多いです。仕方がないところかもしれませんが、くれぐれも注意してください。