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すきっ歯治療・ラミネートベニアとは

2024年7月8日

すきっ歯の治療で、ラミネートベニアと呼ばれる治療方法があります。近年では別名でスーパーエナメルとも呼ばれます。芸能人にこの治療方法をされている方が多いです。今回はこのラミネートベニアと呼ばれる治療についてのお話です。

 

すきっ歯の治療、ラミネートベニアというセラミックス治療です。

 

 

①ラミネートベニアとは?

ラミネートベニアとは、その名の通り「ラミネート+ベニア」薄いセラミックスのベニア板を貼り付けることを言います。

手法として

 

①歯の表面を薄く削り、またはほぼ削らず、歯型をとります。

②出来上がった薄いセラミックスを歯の表面に貼り付け、終了。

 

 

というものです。セラミックスなので変色や着色がないことが特徴です。また、意外かもしれませんが、この治療方法が、詰め物被せ物の中でも一番取れにくい、トラブルが少ないと言われています。

 

ラミネートベニア治療の手順、流れについてです。歯の表面を0.1-0.3㎜削り、ネイルのように薄いセラミックスを貼り付けます。

 

 

②ラミネートベニアの利点欠点

ラミネートベニアの利点としては以下が挙げられます。

 

・審美面で優れており、着色・変色しない

・比較的、歯科治療の詰め物被せ物の中では取れにくい(持ちがいい)

 

 

芸能人の方々も多数されているように、見た目の綺麗さはピカイチです。セラミックスの大きな特徴の1つといえます。

 

一方で欠点もあります。それは以下になります。

 

・歯を薄く、0.1〜0.3㎜削る必要がある。ただし、場合によっては削らないこともある。

・歯ぎしりが激しい場合、セラミックスが欠けることがある。

・生活歯(歯の神経が生きている状態)であり、歯の多くの部分が残っている

 

 

このラミネートベニアと呼ばれる方法は、歯の大部分が残っていることが適応条件です。というのは、歯の大部分が失われている場合は、強度の問題から「完全な被せ物」が適応になってくるためです。どの程度、歯が残っていれば良いかは噛み合わせや歯の状態によって変わりますので、一概に申し上げにくいですが、処置を検討されている方は一度歯科医院へ相談に行くことをお勧めします。

 

 

 

 

③ラミネートベニア以外の治療方法は?

ラミネートベニア以外の治療の選択肢として「ダイレクトボンディング」という治療方法があります。これも、歯をほとんど削らずに行う詰め物の治療です。これは歯の元々の色合いや、面積など、総合的に考える必要があります。簡単に述べると、歯の色が比較的変色が強くない場合や、残っている歯が多い時にはダイレクトボンディングを選択しがちです。一方で、歯の人から見える部分、面積が多い場合はセラミックスを選択する傾向にあります。

 

どちらを選択するか、これも人それぞれ、歯の状態によりけりのため、言葉だけで述べるのが難しいところです。これも気になる場合は歯科医院へ一度相談することをお勧めします。

 

なお、ダイレクトボンディングについては他の記事でも取り扱っていますので、参照してください。

 

 

 

 

④ラミネートベニア治療の実際

ラミネートベニア治療の実際を見ていきます。写真のように、前歯に「隙間・変色した詰め物」があります。気にする、気にしないは人それぞれですが、個人的な感想として、気にされている方が多いと思います。

 

前歯に隙間があります。

 

 

 

治療にあたり、まずは変色した詰め物を取り除き、本来の歯の状態を確認します。写真のように歯の大部分が残っていました(虫歯の痕跡がない状態)。

 

詰め物を外した状態です。すきっ歯の状態です、。

この段階では、ダイレクトボンディング治療も選択肢に入ってきます。ここで治療の選択肢の相談となります。

 

検証の結果、片方の歯は比較的まっすぐな状態ですが、もう片方の歯がやや斜めになっていました。全体的に見た目の歯の傾きを是正したいという方向になりました。

 

ダイレクトボンディングでは隙間を埋めるだけのため、歯の視覚的な傾き加減は治せません。全体的に傾いて見える歯を是正するために、歯の表面全体を触る必要が出てきました。そのため、今回はラミネートベニアと呼ばれる、歯の表面全体を触る治療方法になりました。

 

 

 

 

⑤ラミネートベニア治療の実際2

ラミネートベニア治療として、歯の表面を薄く削ります。その後、歯型をとります。もちろん、削ったままでは見た目も、歯の本質的にも悪いため、仮歯を作り、最終的なセラミックス、ラミネートベニアができるまでは仮歯で過ごすことになります。

 

すきっ歯ラミネートベニア治療として、歯の表面を薄く削ります。

 

 

 

⑥ラミネートベニア治療の実際3

歯型をとり、出来上がったラミネートベニア(薄いセラミックス)です。これを実際にお口の中、歯の表面に貼り付けていきます。

すきっ歯治療としてのラミネートベニアです。薄いセラミックスとなります。

 

 

 

ラミネートベニアを歯の表面につける時は、歯にゴムシートをつける必要があります。これはラバーダム防湿とも言います。これをつけることで、接着剤などの成分が歯肉に付着しないようにすることのほか、さまざまな理由で、ラミネートベニアと歯との接着力が向上します。(理由については割愛しますが、気になる方は「ラバーダム」で調べてみてください)

 

ラミネートベニアを装着する時は、ゴムシートをつける必要があります。(ラバーダム防湿とも言います)

 

 

 

歯の表面に薬液を塗ります。こういった薬液が歯肉につかないためにもラバーダム防湿というゴムシートがあります。ここでは接着剤をつけていくステップです。最終的にはこの状態でラミネートベニア本体を歯につけていきます。

 

歯の表面に薬液を塗布します。接着剤をつけるなどの準備となります。

 

 

 

ラミネートベニアが装着された状態です。周りの歯とも色合いや形に違和感がなく、調和された状態です。ラミネートベニアの特徴としては自然の歯の色合いを再現できることが挙げられます。

すきっ歯に対してラミネートベニアを装着した状態です。見た目に不自然さはありません。

 

 

 

⑦ラミネートベニアまとめ

ラミネートベニアは、このようなすきっ歯の改善のほか、外傷などで歯が欠けたとき、あるいは詰め物の劣化が激しい時などに用いられるセラミックス治療になります。歯の状態によって適応かどうかは判断が必要です。

 

ダイレクトボンディング、ラミネートベニア、セラミックスの被せ物など、見た目を改善する治療方法はいくつか存在し、それぞれ利点欠点があります。ご紹介したラミネートベニアは歯を最小限削る必要があります(時に削らずにできることもあります)。

 

今回の場合は利点欠点のほか、歯の状態を鑑みてラミネートベニア治療が最適という判断で行っています。ですが、似たような状態であっても時にダイレクトボンディングなど他の治療方法が適していることもあります。もし、似たような歯の状態で悩んでいる、気にしている方は、一度歯科医院に相談に行くことをお勧めします。治療をするしない関わらず、相談するだけでもスッキリするかもしれません。

 

 

前歯のすきっ歯をラミネートベニアで改善した状態です。ビフォーアフター(beforeAfter)で違いがはっきりわかります。

 

【治療について】

・ラミネートベニア2カ所 ¥132,000-×2 = ¥264,000-

・治療回数 約3-4回 (資料どり⇨歯型⇨色合わせ⇨装着)

・利点、欠点 記事参照

 
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