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根管治療(根の治療)をした歯の寿命は?

2022年6月14日

津市久居のナカニシ歯科医院です。根管治療(根の治療)を受けた歯の寿命ですが、なんと約11年ということが最新の論文で発表されました。概要だけ先に述べると

 

・根管治療(根の治療)後に、詰め物や被せ物で処置した歯の寿命は中央値で20.1年

・根管治療(根の治療)後に、詰め物で処置した歯の寿命は中央値で11.2年

・根管治療(根の治療)後に、被せ物で処置した歯の寿命は中央値で11.4年

・根管治療(根の治療)後に、詰め物も被せ物も何もしなかった歯の寿命は中央値で6.5年

 

となっています。詳しく掘り下げていきます。

 

 

【目次】
①根管治療(根の治療)とは
②根管治療(根の治療)後は被せ物にしないといけない?
③根管治療(根の治療)後に詰め物だけにするのは良くない?
④根管治療(根の治療)後によくあるトラブル
⑤まとめ

 

 

 

①根管治療(根の治療)とは

根管治療(根の治療)とは、その名前の通り、歯の根の管の治療を指します。具体的にとのような時に行うかというと、①虫歯が神経に達し、神経をとる時 ②すでに神経がとられている根が細菌感染により炎症してきた時(根が膿んでいる時)に行います。双方とも、やることは同じで、根の管の中を綺麗に掃除し、無菌状態を目指します。根の中が空っぽになったら、その空洞部分を埋めていきます。この一連の流れ【根の管を綺麗にする⇨管の中を埋める】が根管治療です。

 

 

 

 

 

 

②根管治療(根の治療)後は被せ物にしないといけない?

根管治療の後の処置は、状態にもよりますが、ほとんどの場合で被せ物にすることが望ましいです。根管治療を行う時は、すでに歯の一部分、あるいは大部分が虫歯で失われている状態です。そのため、見た目は自分の歯が残っているといえども、中身は空洞になっており、絶対的な強度が不足します。その結果、噛む力に耐えられずバキっと歯が割れてしまいます。割れてしまったら最悪の場合抜歯になることがあります。

このように、自分の歯が残っているからと言って良かれと思い、被せものをせずそのままにしておくと最悪のケースが待ち受けています。

 

 

 

 

 

 

③根管治療(根の治療)後に詰め物だけにするのは良くない?

根管治療の後に関しては、前述の通り被せ物が望ましいケースが大半です。ですが、時に詰め物だけで対応することも無くはありません。それは大部分の歯が残っている場合です。現実的には何らかの理由で虫歯ではないのに便宜的に神経を取るときや、生まれつき歯の形状から経年的に神経が壊死してしまったとき(中心結節というものが当てはまります)などがあります。仮に詰め物のみで対応する場合はラバーダム治療という手法を用いた、強固に歯に接着する詰め物を使用することが必要条件となります。

 

詰め物だけにするかどうかは、歯の状態や噛み合わせの状態などで総合判断が必要なため、主治医の判断となります。こればかりは治療の選択肢として患者側からは判断ができませんので、主治医を信じるほかありません。

 

 

被せ物の場合は日本においては銀歯やプラスチックの歯、保険外でセラミックスなどがあります。見た目を気にする場合は詰め物だけで対応できればそれに越したことはないかもしれませんが、寿命を考えると被せ物が望ましいとなります。今回紹介された論文では被せ物をしたものに比べ、詰め物で対応したものは歯の寿命が短いという統計結果が出ています。このことを十分念頭におく必要があります。

 

 

 

 

 

④根管治療(根の治療)後によくあるトラブル

根管治療の後によくあるトラブルとして、根の先が炎症を起こすことがあります。説明においては「根が膿んでいます」という表現されることもありますが、実際には膿んでいないことも多くありますが、分かりやすいようにこのように説明している歯医者さんもあります。

根の治療をしている途中、あるいは治療後に目に見えない細菌が侵入し、根の管を通って根の先へと進み、細菌が根の先から外へ飛び出します。根の外側には骨があり、この骨が細菌感染により炎症を起こし、骨が溶けていきます。この状態が進むと、レントゲンで白く写るはずの骨が溶けて無くなっていくため、根の先がレントゲン上で黒く見えます。

 

この根の先で起こる骨の炎症が、時に無症状で、時に自発痛、違和感、浮いたような感じがする、噛むと違和感・痛いなど症状が出てきます。このような時は根の再治療が必要になります。

 

 

 

 

 

⑤まとめ

根管治療は日本においてよくある保険治療の1つです。歯を抜くと後々のことがあるため第一選択は歯を残すことになります。根の治療をすればもう大丈夫かと言われると決してそんなことはありません。被せ物や詰め物は人工物なので必ず劣化を起こし、いつの日か再治療になります。その再治療が何年後に起こるのか、何十年後に起こるのかは分かりませんが、少しでも長持ちさせることが大切であり、そのためには保険外治療という選択肢も視野に入れることも大切かもしれません。1つ言えるのは、根管治療にならないように、虫歯を早いうちに食い止めるということが大切です。

 

 

Root Canal Treatment Survival Analysis in National Dental PBRN Practice

2022年5月12日「Journal of Dental Research」という雑誌に掲載されています。ネットでも英語論文で確認できますので、ご興味ある人は調べてみてください。

 

 

津市久居の歯医者「ナカニシ歯科医院」

 
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