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インプラントと骨造成(骨再生)

2024年8月1日

インプラント治療と骨造成(骨再生療法)についてご紹介です。

 

インプラント治療と骨増生(骨再生・GBR)について

 

 

①インプラント治療とは

インプラント治療は、歯がなくなったところに人工歯根としてのインプラントを埋入し、その後被せ物を装着する治療です。入れ歯やブリッジは周りの歯を支えにしますが、これは人工歯根を支えにすることで自分の歯のように噛むことができるものです。

 

 

保険適応外の治療なので、高額にはなりますが、その分得られるメリット、食事生活の質の向上や栄養バランスの向上、健康への促進など、恩恵は大きいものとなります。

 

 

一方で、インプラントは人工歯根ともいい、他の歯と同様に歯周病になることがあります。しっかりとケアすることが大切です。インプラントも歯周病になることがあり、最悪の場合、歯周病で歯が抜けるように、インプラントも抜けることがあります。

 

 

インプラント治療を受ける場合は歯周病が大丈夫かどうかの判断、あるいは治療が必要不可欠です。

 

 

 

 

②インプラント治療の実際

インプラント治療が実際どのように治療が進むかの説明となります。

ここでは、シュミレーションから、インプラント手術、歯型、被せ物が入るまでの流れとなります。

 

 

 

⑴インプラントのシュミレーション

インプラントのシュミレーションについてです。写真のように、奥歯がない状態のところにインプラント治療を予定します。従来では入れ歯になりますが、入れ歯も違和感や当たりができて痛い、十分に噛めないなどのデメリットがありますので、それらを解決する方法にインプラント治療があります。

 

 

歯がないところにインプラントを計画します。

 

インプラントのシュミレーションを行う場合、現在は2つのやり方があります。

 

①歯型をとり、模型上でシュミレーションを行う

②デジタル応用として、歯の状態をスキャンし、コンピューター上でシュミレーションを行う。

 

今回は従来の方法として、歯型をとり、模型上でシュミレーションを行いました。写真のように、歯がないところにワックスで歯の形、噛み合わせをシュミレーションします(青い歯が該当部分です)。今回は写真のように1箇所にインプラント治療を行うことになりました。

 

 

 

歯型をとり、噛み合わせを見た上で、どのようにインプラントを行うかシュミレーションをします。

このように、歯が入るイメージを模型として目で見ることができるのは、治療を受けるにあたり、具体的なイメージにつながるのでわかりやすいかもしれません。

 

 

 

 

⑵インプラントの埋入治療

局所麻酔にて、インプラントを埋入します。インプラントは顎骨の中にチタン製の人工歯根を埋めることで、それを基礎に被せ物を入れる治療です。この人工歯根のインプラントはネジ状になっており、そこに骨が再生され、顎骨とインプラントが一体化するという理論です。

実際にインプラントを顎骨に埋めていきます

 

 

ただし、骨の分厚さ、太さなどは人によります。歯周病が進んでいる人は顎骨がその分なくなっているので骨が不足していることがあります。もちろん歯周病でなくても個性として骨が細い人もいます。

 

今回の場合、骨が細い部分があるため、インプラントのネジ部分が露出しています。本来はこのネジ部分は骨の中にあるべき部分です。この部分は骨の中に位置してほしい部分なので、この部分に骨再生療法、骨増生(GBR治療と言います)を施します。

 

顎の骨が細いため、インプラントのネジ部分が露出しています。この部分に骨の再生療法、骨増生治療を行います。

 

 

人工骨とコラーゲン膜を用いて、骨再生治療を施します。これらによって、この出来上がったスペースに骨の細胞が骨を新生していきます。

 

人工骨と、コラーゲン膜を使用し、骨再生を促します。

 

 

その後、縫合し、約2週間後に糸を抜きます。その後はしばらく治癒に期間を置きます。ケースバイケースですが、待機期間は数ヶ月、場合によっては半年の場合もあります。

その後、縫合し、約2週間後に糸を抜きます。

 

 

 

 

⑶インプラントの歯型とり(スキャン)

一定の期間を置いたのち、歯型をとります。従来であれば粘土のようなねちょっとした、昔から使われている歯型取りですが、近年はバーコードリーダーのように口の中をスキャンすることで歯型取りを行うようになりました。

 

写真のように、インプラントのネジ穴を確認できます。ここに、スキャンするようのパーツを装着します。

処置後、数ヶ月後の状態です。インプラントのネジ穴が見えます。  インプラントのネジ穴部分に、スキャンするためのパーツを装着し、歯型を取ります。

 

 

 

スキャンしたデータ画像です。昔なら、歯型をとり、石膏模型として口の状態を確認していきますが、近年はスキャンしたデータをパソコンで確認し、それを元に被せ物を作るという流れです。実際の口の中の状態とスキャンしたデータ画像の比べても、しっかりと読み取れていることがわかります。

スキャンしたデータ画像です。従来なら歯型をとり、石膏模型としますが、近年はスキャンした口の状態をパソコンで確認します。 スキャンした画像と実際の状態の比較です。口の中の状態がそのままスキャン、データ化されています。

 

 

 

 

⑷インプラントの被せ物(上部構造)

先ほどのスキャンしたデータをもとに、被せ物を作成します。3Dプリンターを使うことで、模型を作成することも可能です。

被せ物にネジ穴が確認できます。このネジ穴を通じて、被せ物を装着していきます。イメージとしては、ドライバーでネジを締めるように、被せ物を装着、止めていきます。

スキャンデータから3Dプリンターで模型を作ることも可能です。 出来上がったインプラントの被せ物です。ネジ穴が確認できます。 出来上がったインプラントの被せ物です。

 

 

 

実際に、口の中へと装着します。ネジ穴として空いていた穴は、プラスチックで封鎖します。言い換えると、この封鎖したプラスチックを削り取れば、インプラントの被せ物を外すことも可能です。

 

実際に口の中に装着します。ネジ穴はプラスチックで封鎖します。

 

 

 

 

 

③インプラント治療のまとめ

以上がインプラント治療の一連の流れです。今回は骨を増生、新生するという骨再生療法を併用した流れです。必ず骨再生を行うわけでなく、十分な状態であれば骨再生治療は行いません。

 

インプラント治療は通常の入れ歯とは違い、周りの歯に負担をかけず、自分の歯のようにしっかり噛むことができます。しっかり噛めることは、たくさんの種類の食べ物を噛むことができるので、体への栄養を初め、美味しくご飯が食べられる喜び、噛む力がつくことでの筋力維持、増加にもつながり、メリットがたくさんあります。

 

欠点としてはケアしないと歯周病にかかるため、自分の歯と同じようにケアが必要です。定期的に歯科医院に通院し、状態をケアすることが大切となります。インプラントのためというよりも、自分の歯のためにも歯科医院での定期的なケアが大切です。

 

 

インプラントのBefore afterです。奥歯が1つあるかどうかで、食べられるものが大きく変わります。敷いては食事が美味しくなります。

 

【費用】

●インプラントシュミレーション費用:¥33,000-

●インプラント埋入:¥330,000-

●骨再生療法:¥55,000-

●2次手術:¥22,000-

●歯型、被せ物:¥165,000-

⇨  合計:¥605,000- 〈税込〉

 

【治療期間】

約半年

 

【利点・欠点】

利点:周りの歯に負担をかけず、自分の歯のように噛める

欠点:保険外治療 自分の歯のようにケアしないと歯周病に罹患する

 

【備考】

治療期間には個人差があります。

今回は奥歯1箇所ですが、場合によっては複数本が望ましいことがあります。

 

 
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