セラミックスの詰め物の寿命を延ばすラバーダム治療
2022年7月4日
津市久居の歯医者「ナカニシ歯科医院」です。セラミックスの詰め物の寿命を延ばすラバーダム治療をご存知でしょうか?治療の実際をご紹介させていただきます。
2016年の世界的な統計では5年経過で92-95%、10年経過で91%と結果が出ています。保険治療のものは5〜10年で虫歯、脱離、破損が出るため、比較するとセラミックスの方が長持ちすると考えます。もちろん91%が大丈夫でも9%はやりかえになっているため、その9%に当たりたくはないかと思います。
セラミックスを始め、歯科治療は人工物です。そのため、お口の状態、環境によって寿命が大きく異なります。歯を全く磨かなければ新しい虫歯になりますし、歯ぎしりが激しいと物理的な破壊力でセラミックスなどの詰め物が壊されます。セラミックスの寿命とはいかにモノを大切にするかと同様に、いかに綺麗にケアしていくかが重要なポイントです。
【価格】¥55,000-税込
(※治療時点での価格です。近年の物価上昇により価格変更する可能性があります)
【治療回数】2回
【利点】審美的・プラークがつきにくいため虫歯、歯周炎になりにくい
【欠点】歯ぎしりなど激しい衝撃によってかけることがある
大きく2つあります。「歯科医師の技術」「患者の口腔ケア」です。歯科医師の技術は正直なところ患者側からは判断が難しいため、残念なことに信じるしかないかもしれません。日頃の治療の中で信頼できるかなと思うかとどうかとなります。ちなみにですが、歯科医師の技術とは「噛み合わせを考えた詰め物」「適切な詰め物の形態・厚みの確保」「ラバーダム治療」などがあります。
ラバーダム治療とは、簡単に言うとゴムシートをかけるだけとなります。ですがこのゴムシートの掛け方やその「ひと手間」が難しく、かつ重要なポイントとなります。例えばですが、水分がついている面に接着剤をつけてもくっつきが悪いと思います。お口の中も同様で、詰め物をつける時に水分があると接着力が低下します。さらに、お口の中は湿度が高いため、その湿度ですら接着力に影響すると言われています。このラバーダムというゴムシートで水分や湿度から守り、接着力の向上をはかります。
ラバーダム治療はセラミックス治療など接着力に関する治療において活用される方法です。1つ1つの工程を丁寧かつ確実にしていくという積み重ねが、寿命に大きな影響を与えます。同じ治療内容でも、このような細かい工程を疎かにしてしまうと寿命に影響が出てきます。歯科治療以外でも何でも言えることですが、地道なステップが10年20年先に大きな結果を及ぼ巣ことになりそうです。